しま★りん.blog @ayurina

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XVハイブリッドのバッテリー交換をした話。バッテリーが死んでレッカー移動になった。

time 2020/02/26

レッカー移動初体験しました。しかもバッテリー切れです。正直こんなことになるとは思っていなかったので、XVハイブリッド(GPE)のバッテリーが死ぬとどうなるか、その顛末をまとめておきます。これはハイブリッド車に乗っている人には是非見てほしいお話です。

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XVハイブリッドが壊れた・・・

不幸は突然訪れます。前の日には普通にエコーバレースキー場まで片道220kmくらい軽快に走っていたXVハイブリッド(GPE)が、突然、不調に陥りました。

エンジンのかかり方がまずおかしかったです。通常ならプッシュスイッチ押すとすぐにセルが回るところ、1秒くらい空いてからセルが回ってエンジンがかかりました。そして、この写真のように、ありとあらゆる警告が点灯し、「販売店に連絡してください」と表示されています

アイサイトも動かない、ハイブリッドシステムも動かない、オイル温度アラームが出る。バッテリーアラームが出る・・・。そう、これは明らかにバッテリーが死んだ状態です。時計もリセットされています。

電圧計は11.3Vです。これじゃ動きません。でも、エンジンはかかっています。走れるんです。

とりあえず、ディーラーに連絡して、車を持っていくことにしました。この状態でもエンジンはかかっているので自走はできます。通常、バッテリー関連のトラブルであれば、走って充電すれば状態が戻ることもあります。この時点では正直、まだ楽観していました。

ところが・・・この後悪夢が訪れます。

走り出したのは良いのですが、電圧が戻りません。見る間に電圧計は10Vを切り、さらには9V台ヘ。危険を感じたので、車通りの少ない道に避けて、さらに走ると、ついにはパワステが効かなくなり、ABSが死んでブレーキも重くなり・・・最後なんとか路肩に安全に停車しましたが、真面目に危険を感じました。

エンジンを止めると、もう2度とエンジンはかからなくなっていました。電圧9Vだもんね、もう無理だわ。っていうか、走っても戻らない。でもエンジン掛かった。なんだこれ・・・っていう状態でした。

ディーラーに相談してみましたが、まぁこの状況ですので、JAFに救援要請するしかないわけで、電話で手配して1時間後にやっと救援車が到着、無事ディーラーまでレッカー移動してもらえました。

人生初のレッカー体験。まさかバッテリートラブルでこんなことになるとは。

でもエンジン掛かったんですよ。普通、エンジンかかんなくなって、ジャンプスターターでエンジンかけてあげればとりあえず走れる、っていうのが普通だと思っていたんですが、一体何が起きていたのか。もしかして発電機が死んでしまったのでしょうか。

原因は「バッテリー劣化」

なんとかディーラーに着いて、見てもらったのですが、要するにバッテリー劣化ですよ、とのこと。

超高いディーラーのバッテリー交換見積もりに白目をむきつつ、でも自走しない状態でのディーラー入庫なので、これもう避けられないし、来週はまたスキーに行きたいし、ってことで、交換作業お願いしちゃいました・・・・。

で、何が起きていたか。

XVハイブリッドにはバッテリーが3つ付いています。一つが走行用メインバッテリー。いわゆるハイブリッドシステムの走行用バッテリーで、これはそうそう劣化したりしない。つか壊れたら超高い。

問題は残りの2つです。1つが「補機用バッテリー」というもので、通常エンジン車でバッテリーと呼ばれて積まれているものです。要するに、電装系のメインバッテリーです。これが定期的に交換が必要になるものです。

もう一つが「アイドリングストップ用バッテリー」。これはアイドリングストップからのエンジン再始動専用のバッテリーで、一時的にバッテリー負荷が高まる状況に対応するために積まれているものです。これも定期的に交換が必要です。

結局今回は、補機用バッテリーが劣化してしまっていました。冬場だし、おそらく前日、エコーバレーで悪天候の中、デフロスターをガンガン使ったのがトドメになった気がしますが、とにかく補機用バッテリーが著しく劣化して、電圧を維持できなくなったと。

そうすると何が起きるかって、電装系に不備が出ます。上に書いたように、各種装置が動かなくなる。

じゃあエンジンはなぜかかるか、というと、アイドリングストップ用バッテリーから給電されるからなんです。つまり、通常ガソリン車と違い、アイドリングストップ用バッテリーが積まれた車では、補機用バッテリーが死んでもエンジンはかかるんですって。

でもエンジンがかかるなら、走れば充電されんじゃね?って思うわけですが、そう単純にはいかないのが複雑な制御系を持った最新車両です。そもそも発電機動かすにも一定の電力が要るので、完全に死んでしまうと発電もできない、というのがまずあるらしい。さらには、アイドリングストップ用のバッテリーも横から充電のために電力を奪っていくという動作をするため、ますます充電されにくくなくなると。

原理の詳細はわかりませんが、確かにこの動作、相当複雑だし、それこそおかしくなったらちょっと充電すれば戻るようなシステムではないことは十分理解できました。合わせて、なぜ「補機用バッテリーとアイドリングストップ用バッテリーは同時に交換しないといけない」と言われているのか、理由も理解できました。

要するに、電気系全体としてバランスの取れた状態を維持しないとちゃんと動かないってことなんですね。最悪は車の機能が維持できなくなると。これは実体験したのでとても良く理解できました。

バッテリー交換で快調に戻った

というわけで、急遽バッテリー交換されてすこぶる快調になりました。

アイドリングストップ用バッテリー。パナソニックのN55Rです。こちらは特にサイズなど変更なかったようです。控えめにブルーバッテリー感をアピールしています。

これが補機用バッテリー。パナソニックブルーバッテリー100D23L。元が55D23Lなのでかなりのサイズアップです。容量やパッケージングから、どう見ても中身はカオスです。

電圧計も無事、健全な状態の14.3V。だいたいこの辺の電圧になっているのが普通です。

ディーラーでのバッテリー交換について

さて、ここからが本題です。

まず、ディーラーでのバッテリー交換について。値段にするとDIYで交換するより3倍くらいしていますが、まあ良かったかな、と思っています。理由は特に電装系の調整にあります。

アイドリングストップ用バッテリーについては、車両の方でアイドリングストップの回数をカウントしているとかいう噂もあります。また今回大量にアラームが出たことで、ECUがイベントを記憶していることは考えられます。もちろん時計もリセットされてしまっていました。

交換作業後は時計も合わせてありましたが、それに限らずこれらもろもろ電装系が悪影響を受けた状況からのリカバリが適正に行われているということを考えると、今回ディーラーで作業してもらったことによる安心感は値段には代えがたいかな、と正直感じています。

車は安心して走れてなんぼですので・・・でも高かったので、次回は計画的にメンテしたいと思っています。

JAFはアプリで呼ぶべきか

今回は久々(10年以上ぶり・・・前回もバッテリーだった)にJAFに救援要請を行いました。手配したのが休日ということもあり流石に混んでいて、到着まで1時間以上待たされましたが、その後の作業はさすがプロという感じで、手際よく作業されていたのが印象的でした。

レッカー載せて、ディーラーまで運んで、レッカー下ろして、で1時間です。ディーラーが近かったとはいえ、やっぱり手際良いなぁと感じました。

さて、今回は慌てていたこともあり、電話で手配してしまったのですが、よく見たらJAFアプリ(デジタル会員証を兼ねる)からはアプリでも手配できるんですね。アプリから手配することによるメリットは、地図で救援要請位置をピンポイントで指定できるところでしょう。見知らぬ土地から救援要請するのに、住所を聞かれても困りますから。

作業員の方に、アプリと電話、どっちのが良いのかって聞いてみましたが、結局対応する人は一緒なのでどっちでも同じ、アプリで手配されても折り返しで電話したりすることもあるし、って言っていました。

次回はアプリから手配してみようかな、と思いました。まあそんなことが無いのが一番なんですが。

バッテリー劣化の兆候について

今回は突然車が動かないくらいバッテリーが劣化するという自体に見舞われたわけですが、バッテリー交換後の状態と比較して改めて考えてみると「ああ、あれがバッテリー劣化の兆候だったのか」と感じるところがいくつかあったので、まとめておきます。是非参考にしてください。

バッテリーは突然死する

まず大前提として。バッテリーが突然死するっていう話は良くあると思います。今回のXVハイブリッドについても、まさに突然死です。車検を昨年2ヶ月ほど前に受けており、その時はテスターでの検査でもバッテリーに問題ありませんでした。

今回分かったこととしては、そもそも最近のバッテリー、特に高性能バッテリーは突然死しがち、というのはもう覚悟しておくしかないかな、と思っています。本当に突然、ダメになります。

ただ、その兆候と思われる事象はたしかにしばらく前から見られていたので、これらの兆候から速やかに判断して、あとはやはり3年くらいを目安に定期的に変えていくのが良いのかな、と思っています。

キーレスエントリーの反応が悪くなる

キーレスエントリーの施錠・解錠の反応が悪い状況がしばらく前からありましたが、バッテリー交換したら解消されました。

施錠・解錠のためにボタンを押したりセンサーに触れたあと、一呼吸置いて、ガチャッ、ってなるような症状が出ていました。これが一つバッテリー劣化のサインと考えることができると思っています。

ブレーキの効きが悪くなる

不思議なんですが、バッテリー交換したら、ブレーキの効きが良くなりました。これはもしかしたらXVハイブリッドに特有なのかもしれません。

XVハイブリッドはそもそも「回生ブレーキが強い」というのが有名で、たしかにかなりブレーキはガツンと効くイメージがあったのですが、しばらく前からこの効きが弱い感じがありました。

高速を走っていてSA/PAに入ったとき、思ったより減速されてなくてブレーキを踏み増しすることがあったのを覚えています。確かに、ブレーキは弱くなっていました。これがバッテリー交換で解消されています。

この感じが出たら、やはりバッテリー劣化のサインなんじゃないかと思っています。

電圧計の数値が低くなる

さすがに11Vとかになればもう論外なんですが、それ以前から、何度か電圧アラームが鳴ることがありました。しかも高電圧のアラームと低電圧のアラーム、どちらも出てたんです。

ただ、これらのアラームは、基本的にアイドリングしてる間に止まってしまうので、あまり気にしていませんでした。

改めて考えてみると、このアラーム、それ以前は確かに出てなかったんです。電圧表示も、しばらく前から、14V台が見えなくなっていたのは確かに気になっていました。

というわけで・・・・電圧計付けていても見ていなければ意味ないじゃん!っていう話なんですが・・・・はい、ちゃんと計器は見ておきましょう。そしてアラームには真摯に対応しましょう、ということです。

予兆を見逃さず早めの対処を

ちなみに一般には「ヘッドライトの光量が減ったらバッテリーの点検を」とか言われていますが、ヘッドライト暗くなったかどうかなんてなかなか判断が難しいと思います。

一応、上記にあげた事項は感覚的なものもありますが、確実に挙動に変化と違和感が感じられるものなので、次回は絶対、見逃さないと思います。いえ、見逃さないようにしたいな、と心に決めた事項です。

あくまで、私がXVハイブリッドに乗っていて感じたものですが、もしかしたら、同じような挙動を示す車種もあるかもしれませんので、参考として記載しておきます。

大変だったけど勉強になりました

以上、バッテリー劣化でレッカー移動されて、ディーラーで高額なバッテリー交換を行ったけど、なんだかんだで良かったんじゃないかと思った話でした。

最後に言いたいことは、上に書いた、バッテリーを複数積んだ車のバッテリー劣化時の挙動特性などは、事前に説明して欲しかったかなあというところですかね。普通のガソリン車の感覚で乗ってたら、結構ヤバいことになることもありそうです。

とにかく、イマドキの車は、バッテリーの性能向上と相まって、突然死の可能性が高まっていると思います。小さな兆候を見逃さず、あるいは定期的・計画的なバッテリーメンテナンスを行い、みなさん快適なカーライフを送りましょう。

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