arrows M02レビュー。M03発表。ツボを押さえた純正進化。これまた良い端末だと思う。

Android

やっぱり出ました。arrows M02の後継機種、arrows M03発表。ベースはarrows SV F-03H。この機種、見た時からSIMフリーで出たら良いなぁ、と思ってたんですが、やっぱり出たって感じ。

この分野は今のところ、実質富士通の一人勝ちじゃないかなぁと思ってます。arrows M02は丁寧に作られた非常に使い勝手の良い端末です。まだ機種変更する気は無いのですが、気になったので比べてみます。

スペックは地味に進化。

スペック的には地味な進化になっています。スペック表で比べてみます。青字が変わっているところです。

 
スペック arrows M02 arrows M03
外形寸法(H×W×D) 約141mm×68.9mm×8.9mm 約144mm×72mm×7.8mm
質量 約149g 約141g
連続通話時間 VoLTE 約700分 約770分(予定)
3G 約630分 約700分(予定)
連続待受時間 LTE 約540時間 約640時間(予定)
3G 約670時間 約780時間(予定)
バッテリー充電時間 約140分 約150分(予定)
バッテリー容量 2330mAh 2580mAh
ディスプレイ 約5.0インチHD有機EL(720×1280) 約5.0インチHD IPS液晶(720×1280)
 OS  Android™ 5.1  Android™ 6.0
 カメラ  アウト(背面)  約810万画素 CMOS 約1310万画素 CMOS
 イン(前面)  約240万画素 CMOS 約500万画素 CMOS
 CPU  MSM8916 1.2GHz Quad Core  MSM8916 1.2GHz Quad Core
メモリ 内蔵 ROM:16GB/RAM:2GB ROM:16GB/RAM:2GB
外部 microSD/microSDHC microSD/microSDHC/microSDXC(最大200GB)
通信 LTE 2.1GHz、1.7GHz、900MHz、800MHz Band1/3/8/19/26
3G 2.1GHz、900MHz、800MHz Band1/5/6/8/19
GSM 1.9GHz、1.8GHz、900MHz、850MHz 850MHz、900MHz、1800MHz、1900MHz
SIMサイズ nanoSIM nanoSIM対応
Wi-Fi/テザリング IEEE802.11b/g/n 2.4GHz/対応 IEEE802.11a/b/g/n 2.4GHz/◯
その他 GPS/NFC/FeliCa/Bluetooth 4.1 GPS/NFC/FeliCa/Bluetooth 4.1

サイズ的には、ちょっと幅広く長く、そして薄く軽くなっていますので、普通の改善ですね。それでいてバッテリー容量が増えて通話時間が伸びているのも普通に改善されいるところです。デザインがXperia激似になってますが、アルミフレームについては、arrows M02でも質感は充分だと思っていますし、ここは好みかなぁと思います。むしろM02の無骨な感じは結構好印象だったりします。

画面については、サイズや解像度は変わらず、有機ELからIPS液晶に変更されています。ここはコストダウンなのでしょうか。実用上それほど差は無いところかとは思いますが、ちょっと気になるところ。

そしてAndroid 6.0搭載。これが一番の目玉かなと思います。Androidはどんどんと最適化が進んでいるので、新しいAndroidにはやっぱり期待しちゃいます。

カメラはやっと1,000万画素超えてきましたが、カメラをあまり売りにしていないところもあり、それなり、というところです。とは言え、M02に比べるとかなり性能アップは期待できます。意外にチューニングは良いという噂もありますので、これも順当な進化と言えるかと思います。

そして驚いたのが、CPUもメモリもサイズ据え置きってところです。正直ここは何か変えてくるかなと思っていたんですが、確かに実用上、M02は普段使いで全く困らない性能です。もちろん、派手なゲーム等をやらないという前提はありますが、この端末の方向付けとして、なかなか渋いところを突いてきている印象です。

SDカードについては、microSDXCまで対応して、容量の不安が払拭されています。ただ、前述のカメラ性能もありますので、この端末にあまり大量の写真データを保持するようなシーンは無いかと思います。他方、音楽プレイヤーとして使うことを考えると、この対応は嬉しいですね。ミュージックプレイヤーとして使ってもM02は優秀だと思いますので(いや、iPhoneのミュージックアプリが糞なだけです)、いっぱい音楽を持ち歩いても、あるいはGoogle Play Musicのダウンロード領域としても安心です。

無線周波数も必要充分な対応だと思います。SIMフリー端末としてはここは重要なところですね。Band表記と周波数表記で分かりづらいですが(これ比較するの大変・・・)、ちょこちょこ変わっているので使用感違うかもしれないです。LTEで言えば、Band9の対応が無くなったのが個人的にちょっと悲しいような気がしますが(苦笑)、Band3が増えているようで、これもしかしたら使用感に影響しそうなところです。

無線LANは802.11aに対応しているようです。これもイマドキな対応と言えます。

という感じで、スペックを良く見比べてみると、ホント、スルメのような、味のある改善をしているな、と感じます。派手さが無いのがにくいところです。

スペック以外のところ

スペックに表現されていないところを見てみると、基本的な良いところはきっちり踏襲しているようで安心感があります。

当然の如く、おサイフケータイには対応していますし、防水防塵仕様も踏襲ですが、なんと今回はワンセグが付いています。ってゆっか、arrows SV F-03Hから”外していない”ってだけですかね。個人的には、今更、ワンセグ、って・・・と思いつつ。

そしてUSB端子のキャップレス防水、来ました。ただね、今arrows M02でクレイドル使っていますが、結構クレイドル、悪くないんですよね。これはこれで安心感があるんです。悪くないとは思いつつ、ですが、やっぱりキャップレス防水のUSB端子は欲しい機能です。たまにキャップ開け閉めすると不安を感じます。

あとは、ATOK ULTIASによる快適な日本語入力とか、かゆいところに手が届く感のある「ヒューマンセントリックエンジン」とか、この辺はarrow M02の良さをきちんと受け継いでいるようです。

2016年もarrowsで決まりか

ここまで見て思ったこと。もう2016年も、arrows M03で決まりじゃね?って感じです。もちろん、ゲーム機としてバリバリ使えるようなCPUパワーも、デジタルカメラに迫るようなカメラ性能も無いですが、「スマホ、かくあるべし」という一つの完成形ってのをきっちり作り込んでいる気概が感じられます。

かく言う私個人としては、まだarrows M02を使い始めて半年なので、機種変更とかは難しいのですが、ただ、arrows M03が、この程度の変更内容で、Android 6.0で出てきたってことは、arrows M02へのバージョン・アップ提供も期待して良いのかな、と思ってしまいます。是非とも、M02も忘れないで欲しいですね。

ちなみに、M03、まだ発売は1ヶ月ほど先ですが、流石にM02に比べるとお値段もちょっと高めになるような気配です。そんなわけで、ワタシ的には、今からでも、arrows M02はオススメですよ。

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