スキーブーツを7年ぶりに買い替えました。しばらく前から買い替えたい欲求はありつつ、タイミングなくここまで履いていたのですが、今シーズン滑り始めたらやっぱりこれは買い換えないと、とちょっと気合が乗って、買い替えてしまったわけです。もう散財が止まらない・・・。
今回、憧れのLANGEブーツを履くことができました。これでスキーもさらに上達するかな、と期待です。あと、やっぱりPROショップって良いなと思いました。
ブーツを買い替えたい
気がつけばもう7年も履いているHEADのVector 105、いい加減ヘタってきたので買い替えたいなぁとしばらく前から思っていました。
サイズは26。ちなみにその前に履いていたSalomon course XRは25です。私は足に幅があるので、長さと幅のバランスが合わないと足が入らないので、サイズ上げるかチューンナップするか、幅のあるモデルを選ばないといけないのでした。前回はサイズを上げています。その前はチューンナップしています。
7年履いたHEAD Vector 105。使用環境としては、毎シーズン20回以上、毎週末日帰りスキーに行くような滑り方をしています。なので通算の滑走日数としてはおそらく150日くらいだと思います。
傷んでいる・劣化している点は以下です。
- タングのベルトが傷んで剥離してしまっている
- 白いプラスチック部分が黄色く変色してしまっている
- シェルが硬くなってきた(元々硬いのでそこまで顕著ではない気もする)
- インナーのクッションが一部穴があいてしまっている
- インナーの外装、特にかかと部分が劣化してボロボロになっている
翻って、意外に劣化していなかったなと思われる点が以下。
- ブーツのソールはそれほど削れていない
- 金具周り
- すねのベルクロのベルト
- シェル本体の機能性
白いプラスチックが黄ばんでしまうのは仕方のないところではありますが、次は白くないブーツが良いなぁとちょっと思うところです。あとはやはりインナーのほうが傷んでいる点は多いかもしれません。外装はまだ「割れる」ようなリスクを感じるレベルではないですが、流石に硬くなってきているようには感じます。
意外だったのがソール周り。比較的ブーツのソールって雪のないところを歩いたりすると削れてビンディングとのフィッティングが悪くなるとか、そんな噂もありますが、実際はそこまで削れていませんでした。当然、気を使ってなるべく擦れるような歩き方はしていなかったので、その効果はあるのかもしれません。
そんなわけで、ブーツを新調しに2021年12月26日、神保町へ向かったのでした。
ブーツ選びの基準について
今回、ブーツを買い換える上でポイントはいくつか決めていました。
- 最終的には履いて決める。メーカーなどにはあまりこだわらず、とにかく足にフィットすることが優先です。
- フレックスは100程度。カービングで飛ばしたりするので、ちょっと硬めのブーツがやはり好きなのです。
- 実績重視でHEAD Vector(後継)は一応気にしておく。
- 白いプラスチックは避けたいところ(苦笑)。
- 目指す技術レベルは検定1級。一応2級持っているので、その次のステップを目指したい。
- インソールはできれば付けたい。今もSIDAS入れてるので。
とにかくスキーブーツは実際履いてみないとなんとも言えないので、自前でスキーソックスを履いて、神保町へ。これ結構大事です。
KANDAHARでLANGE RS 100 S.C. WIDEを購入
すっ飛ばして結論。KANDAHARでLANGEのブーツ買いました。
当初は大手スキー用品店での購入も考えたのですが、12月終盤の日曜日ということで時期も悪く、とにかく混んでいてまともに商品選びができない雰囲気がしたのでやめました。専門店もチラチラ覗いてみたのですが、やはり混んでいるところは混んでいます。ちょっと時期・時間の選択を誤ったかなぁ、と反省し、一旦帰ろうかなーと思ったところで、そういえば・・・と思ってKANDAHARへ向かってみました。
初めてのKANDAHARでしたが、裏路地だからなのか、微妙に空いていて、ちょっと入りづらい雰囲気もありつつ(苦笑)トライしてみたわけです。
お店の人にアドバイスと提案をもらう
相手はプロショップですので、上記の要件(白いプラスチック以外)を伝えて、提案をもらう形でブーツ選択を行いました。結局、HEADのラプター、REXXAMのR-EVO、そしてLANGEのRS 100 S.C. WIDEと試着して、LANGEのブーツになりました。インソールはBMZを入れています。
まずは足を見てもらいましたが、やはりサイズ的には25cm、左足に至っては更に小さく24cmでした。ただ、足幅があるので、それなりにラスト幅があるものを選ぶか、チューンナップで広げるか。サイズアップより広げるほうが良いでしょうとのことでした。
基本的な考え方と流れとしては、まずサイズはできるだけ小さいサイズを選ぶ。より小さいサイズのものが履けるなら、それを履く。そのほうがコントロール性が上がるためです。そこで、なるべく厳しいものから履いていって、結局LANGE RS S.C.のWIDEモデルが一番足にフィットしたという感じです。この「履けるなら小さいものを」という考え方はやはりプロショップらしいというか、今回購入に至った一番のポイントだった気がします。どうしてもスキーブーツって快適性を求めてしまうところがあるのですが、最後はやはりスポーツですので、しっかり運動性を確保できることも大事だなと再認識しました。
ただ、その分だけ、脱ぎ履きは大変なんですが。これはでも、Salomon course XR履いていたときも感じていた難点で、その代わり、履いてしまえば完全に体の一部になります。トレードオフでもあるのですが。
ちなみにHEADのラプターを履いたときの感触としては、明らかに小指の付け根が当たって痛い、REXXAMのR-EVOは足のこうの部分の圧が強くて圧迫感が高い、LANGEはかかとのホールド感の強さこそ気になりますが、他に気になるところは無かったのでこれを選択。インソールは足の形からBMZが良いだろうというお勧めを受けてこれにしました。インソール入れると明らかに足裏全体のホールド感が増すので、入れたほうが良いと思います。
あとはやっぱり、LANGEというブランドへの憧れはあったんですよね。古いスキーヤーだからかもしれませんが、あの青いブーツはやはり気になるのです。一方で、LANGEのブーツってやはり細身で履ける人が限られるという印象もあって、まさか自分が履けるブーツがあるなんて思ってもいなかったというのが正直なところです。
このWIDEシリーズのラインナップは、まさにLANGEとしても入門モデルの一つと位置づけているらしく、裾野を広げるのに役立っているとか。実際相当売れているらしい。間違いなく、私のようなスキーヤーにはぴったりではないかと思いました。
LANGE RS 100 S.C. WIDE
というわけで買ってきましたー。憧れのLANGEです。
KANDAHARも初めてでしたが、良いお店だと思いましたよ。
サイズは25cm、ラスト100mm、フレックス100です。こんなモデルがLANGEでもあるんだ、という発見がやはり大きかったです。やっぱりこの青い筐体が良いですね。
インソールはBMZを入れてみました。フィット感良好です。
早速滑りに行ってみた
2021年12月27日。早速滑りに行ってみました。
新旧交代です。ちなみにスキーブーツは横浜市の場合「燃やすゴミ」で処分できます。7年間ありがとう。
ソール長が変わるのでビンディング調整してゲレンデへ。初回ということで、雪がしっかりあって安定的に滑れることを前提に場所を選び、白樺湖ロイヤルヒルスキー場のナイターに行ってきました。コンディション最高だったので、新ブーツの初回としても良かったと思います。
まず、ファーストインプレッションですが、「痛い」(苦笑)。いやブーツと足が馴染んでいなくて、最初はどうしても足の「座り」のバランスが分からず、なんか痛いっていうのは良くある話です。滑っているうちに足の位置も最適化され、それに合ったバックルの締め加減も分かってきて、快適になってきました。
サイズがワンサイズ落ちたことで、履くのが難しくなりました。最初の足入れがやっぱり厳しいです。一方で、足が入ってしまうと快適そのもの。ただ、踵のホールド感の主張については、私は好きなんですがね、これは好みがあるかなぁとも思います。
あとはこの日はナイターで、寒波で雪も降っていて、とにかく寒かったです。今MASKIもオーダー中ですので、こちら届いたら試してみようかなと思います。
で、肝心の滑りごこちですが、明らかにスピード上がった気がしています。確かに、板とブーツと足の一体感が増して、スピード出しても安心感があります。関連して、疲労感も下がった気がしています。まあこれは雪質の良さもあるのかもしれませんが、全体に、思ったとおりの動きができるようになった感覚はあります。
他方、やっぱり脱ぎ履きの辛さはあるんですがね。BMZのインソールが「滑らない」っていうレビューがちらちら見えましたが、たしかに滑りは悪いかもしれません。結果として高いフィット感と疲労軽減効果が得られるので、トレードオフかなとは思います。
総じて、やはり新しいブーツは良いです。
新しいギアはテンション上がる
以上、7年間履いたスキーブーツを買い替えた話でした。憧れのLANGEです。新しいブーツはやっぱり良いです。なにより自分が履けるLANGEのブーツがあったことに驚きです。
脱ぎ履きの難しさと履いたときの足との一体感って、これはトレードオフの関係もあり難しいところです。スキーブーツに何を求めるかの優先度はいろいろあって良いかなと思いますが、性能を求めれば快適性は多少犠牲になるというところでしょう。ただ、ウィンタースポーツとしてはこれもデザインとして正しいのかなと思っています。
これでまたスキーシーズンが捗ります。新しいギアはテンション上がりますね。安くない買い物なんですが、結果はやはりプライスレスです。
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