界隈で良く話題になる野麦峠スキー場へ初訪問です。リフト券安くて「素人御免」を掲げるローカルスキー場として気にはなっていたのですが、首都圏スキーヤーにはとにかく遠くて、滑りに行く機会を作れずにいたのですが、今回、もしかして行けるんじゃね?と思って試しに初訪問してみました。噂通り、確かに良いスキー場でした。
そうだ野麦峠スキー場へ行ってみよう
2025年2月15日、土曜日です。前日に白樺高原国際スキー場を滑って、諏訪に泊まるところまでは計画していたのですが、2日目、どこに行くかはちょっと悩んでいました。順当に行けばブランシュたかやまなんですが、ちょっと面白みにかけるので、どこか他に行けるところは無いかと探していました。
一方で、以前から今シーズンは木曽方面に行ってみたいと考えていました。御岳とか木曽福島とか、面白そうなスキー場がいくつもあります。ただし遠いのです。横浜住みの身からすると、日帰りは難しいので、どこかに宿泊する必要があり、1日目、どこか近隣で滑った後、2日目なら行けるかな、という計画を妄想していました。
第一候補は野麦峠スキー場です。「素人御免」を掲げる辺鄙なスキー場で、話題には上がるもののなかなか訪問は難しいスキー場だなと思っていたんです。
そういえば、ということで、諏訪インターから野麦峠スキー場までの経路を検索してみたら、なんと1時間30分程度で行けるじゃないですか。これはもしや行けるんじゃね?と思ったのが、今回初訪問となった経緯です。
なんとかして、諏訪湖の向こう側のエリアを滑る布石にしたいなと思って、今回行ってみることにしました。
遠いけど予想外だった往路
ホテルルートイン第2諏訪インターを7時に出発しました。
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もっと早く出たほうが良いかなとも思ったのですが、せっかくだし、朝風呂入って朝食食べて行こうかなと思った次第です。前回、沼田に宿泊した際、意外に朝食バイキングの回転が早かったので、いけるかなと思ったのでした。
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このホテルでは初の朝食バイキングだったのですが、レストランもちょっと狭めで朝食バイキングの行列も若干窮屈な感じがしました。お風呂も含め、この施設、ちょっとコンパクトな作りに感じました。施設としては古めの印象です。一方で、全館禁煙なのは非常に助かります。なお、写真はヨーグルト用のいちごソースを誤ってサラダにかけてしまった図です。あそこのレイアウトは改善してほしい(苦笑)。
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フロントガラスがカチカチに凝っていたので解氷スプレーで溶かしました。専用スプレーは持っておくと便利ですね。
さて。諏訪インターから野麦峠スキー場へは、長野道の塩尻インターを降りて下道を50kmくらい走る経路になります。下道50kmっていうのはなかなかの距離で、沼田インターから丸沼高原までの約40kmよりさらに遠いです。一方、過去の経験上は、西那須野インターから高畑スキー場までの約80kmを日帰りした実績があったようです(苦笑)。
塩尻インターを降りた後は国道19号、県道26号を走って野麦峠スキー場へ向かいます。
国道19号はなかなか快適な道路でした。信号も少なく、道中にコンビニ、道の駅も複数あって、主要な幹線道路として整備されている感じがしました。一点、塩尻市街を抜けるところだけ、朝から渋滞が見えたのが気になりました。これを避けるために旧中山道を迂回しようとして、さらに塩尻市街で迷子になったのは失敗でした。
県道26号はいかにもな感じのスキー場に続く田舎の道路の雰囲気でした。一方で、スキー場に向かう車を見かけなくて不安に感じました。かろうじて、やぶはら高原スキー場へ向かう車が居ましたが、ほぼ一人旅状態。野麦峠スキー場に近づいたところでやっとジムニーに追いついたくらいです。
野麦峠スキー場への道中は道路状況がかなり厳しいという噂を目にしていたのですが、この日は前日からの晴天のおかけで、ほとんどドライな路面が続きました。スキー場手前10kmくらい、境峠への上り付近から雪道になりましたが、基本的には除雪がなされていて思ったほどコンディションは悪くなかったです。一方で、これは雪が降ったら厳しいだろうなと感じる道路ではありました。
野麦峠スキー場への入口で、松本方面から来る車と合流しました。やっぱり松本方面から来る車のほうが多かったようです。スキー場の駐車場としてはP3が便利という噂でしたが、個人的にはP2のほうが良かったかなと後で思いました。理由は、P3は半面舗装、半面砂利だからです。今回は時間が遅かったこともあり、砂利エリアになってしまいました。
野麦峠スキー場到着は8:30頃です。確かに1時間30分で着きました。そして駐車位置はP3のかなり入口に近いところです。っていうか混んでましたね。穴場って聞いていたのですが、ちょっと意外でした。
早速、野麦峠スキー場の凄さを感じました。駐車場の車の停め方が整然としています。案内のないスキー場の駐車場だと、車間を無駄に広く取る車が居たりして、なかなか車列が綺麗に決まらないケースがあるんですが、このスキー場の駐車場は見る間にも車列が綺麗に出来ていました。本当にここは玄人しか居ないのかと驚きました。
春のコンディションで予想外の混雜だったゲレンデ
野麦峠スキー場って、穴場じゃないんかい・・・って思ったんですが、この日は天気が良かったこともあり、かなり混雜していた模様です。
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リフト券売り場で10分くらい並びました。ちょっとびっくりです。
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野麦峠スキー場のゲレンデ。中央に見えるのが「初見殺し」と言われるクアッドリフトです。これに乗るといきなり急斜面しかありません。なので案内に「下り乗車も可能」と書かれているのですが、おそらく「無理」って思ってから戻って下り乗車するのは無理じゃないかなと思ったり。
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素人御免。滑るたび、強くなる、は、これマジだと思いました。
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1日券4000円は良心的です。後になって、4時間券2800円が多分ベストバイだと感じました。
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S9iで滑ります。
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リフト2本乗り継ぐと山頂というか尾根のてっぺんに到着します。ここからは2つの大きな雪山が見えます。向かって右手が乗鞍岳です。
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そして左手に見えるのが御岳です。マジで凄い景色に圧倒されました。
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ここにはフォトスタンドがあります。朝最初に写真を取る人が多いので結構混雜していましたが、しばらくすると空いてきました。ここリフト降り場の棚が狭いので、1日中結構混雜していたのが印象的でした。
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上部の高速ペアリフト「スカイラビット」を降りると、降り口が左右に分かれます。こっちが上・中級と言われているラビットコース。反対側には上級と言われているエキスパートコースがあります。
要するに、上部は上・中級コースしかありません。途中から迂回路がありますが、最初は急斜面を降りないといけないです。なかなかハードな設定だなと思いました。
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非圧雪のユリワリコース。午後になるとここにかなり深めのコブが出来ていました。積雪不足と表示がありましたが、ブッシュの頭が出ているところがある程度で、滑れない程ではなかったです。
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非圧雪の峰の原ゲレンデ。気持ちよく滑れる広さがあります。
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新雪ではなかったのが惜しいところですが、楽しく滑れる不整地になっていました。
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ペアリフトからみたチャンピオンコース。ここがおそらく実質のメインコースになるんですが、見ての通りの急斜面です。滑り応えはあるんですが・・・疲れます。
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ペアリフト降り場は尾根沿いになるため、ゲレンデの反対側にあたる東側、美ヶ原高原なども見通すことができました。とにかく景色が良かったです。
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下部には、ペアリフトで滑れる初級ゲレンデもあります。こちらはファミリーゲレンデです。この日は春のような陽気で下部はシャーベットになっていました。
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クアッドリフトを降りたところからの斜面がいきなりの急斜面になっています。こちらは「立て水の坂」。クアッドに乗ってしまうとこれを降りるしかありません。途中に一部迂回路もあったのですが、これがまた狭くてバンクになっていて、滑るのが難しい迂回コースになっていました。
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この日はとにかく混雜していて、レストランも混んでました。が、バレンタイン企画でチョコしるこの振る舞いが行われており、これを頂くことができました。甘くて暖かくて美味しかったです。
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夕方、山頂駅から見た御岳の風景です。
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こちらは乗鞍岳の景色です。
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15:30頃まで滑って上がりました。ぶっちゃけ、疲れ果ててしまいリフト営業終了まで滑りきれませんでした。なので、時間券もアリだな、と思った次第です。
この日はとにかく天気が良くて暖かくて、下のほうはシャーベット、上部も多少雪が緩んで、春のようなコンディションでした。上部ペアリフトの降り場に温度計が置いてあったのですが、朝イチで−2℃程度、日中は2℃くらいまで上がっていましたので、本当に暖かかったと思います。
そのせいもあってか、ゲレンデは混雜して、上部ペアリフトはリフト待ちの行列が長く伸びる時間もありました。
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帰り際の駐車場の様子です。16時ころですが、まだまだ滑っている人は多かったようです。確かに、この雰囲気は独特だなと改めて思いました。
急斜面を滑りまくって疲れた
真面目に、ここはほぼ急斜面しかないので、滑っていてとても疲れました。下部には緩斜面もあるので、基礎練習は下の方でやったほうが良さげです。今回は初訪問で加減も分からず、高速ペアリフトを回してしまったのが若干厳しかったかもしれません(苦笑)。「滑るたび、強くなる」とはこういうことか・・・と納得してしまいました。
とはいえ。急斜面のコンディションも良くて、滑っていて気持ちよかったのは間違いありません。スノーボーダーも多く、それぞれそこそこのスピードで飛ばしているんですが、事故の心配がほとんど感じられてなかったのも印象的でした。玄人の割合が一定を超えるとこういうゲレンデになるんだな、という学びがありました。
自分は急斜面をゆっくりスピードコントロールしながら降りたり、深めのカービングでボーダーさんに着いていってみたり、カービングで飛ばしてみたり、いろんなことをして楽しむことが出来ました。ただし、基本的には急斜面なので、一本一本が重くて、久々に、ものすごい疲れを感じた一日でした。
4時間券の設定があるのは、なるほどこういうことか、と思いました。次回は時間券で良いかなー。あとは次はゲレ食食べたいですね。今回はちょっと混みすぎだったのと、勝手が分からなかったので、次はもっといろいろ楽しめるかなと思いました。
一方で、ちょっと気になったのが、廃止されたリフトが結構な本数あったことです。
コースレイアウトを見たり、実際に滑ってみたりすると、意外に移動が大変だったり、一本滑り降りてしまうとうまくリフト乗り継げなかったりするコースがいくつかありました。実はそこには廃止されたリフトがあって、これが動いていれば上手く回せるコースがあったんですよね。
ちょっと惜しいなと思いつつ、今のレイアウトはギリギリ最適なのかなぁと感じたところもありあす。峰の原ゲレンデのほうにもう一本くらいリフトあったら嬉しいのかな、と感じました。
松本経由で帰ってみた
帰りですが、おそらくより多くの方が登って来ていたと思われる松本方面から帰ってみることにしました。野麦峠スキー場の入口から松本方面に折れて、県道26号、国道158号を走るルートになります。結論から言うと、こっちのほうが走るのは大変でした。国道19号のほうがはるかに走りやすかったです。
まず、ナビが「新野麦街道」に反応しなかったところで失敗しました。ここ新しい迂回路のほうが便利だったんですよね。ちょっとナビがイケてないのが気になりました。
国道158号ですが、これは今だけかもしれませんけど、工事箇所がとにかく多かったのが印象的でした。元々の道路がかなり古いのかもしれませんが、カーブも多くて、運転が辛かったです。これを改善するための工事が何箇所も行われているようです。朝走った国道19号はその点、とても運転しやすかった印象があります。
意外に松本方面から野麦峠スキー場に行くのが大変なのかもと思いました。これなら塩尻に泊まったほうが便利そうです。次は伊那方面から行ってみたかなとも思いました。
閑話休題。この日、もう一つの目的である、みどり湖PAに向かいました。ここの山賊焼き定食が食べたかったのです。
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みどり湖PAは塩尻インターの先にあります。
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ここのフードコートは以前からご飯が美味しいイメージがあったのですが、今回数年ぶりに訪問してみたら、お店が変わっていました。小木曽屋玄治郎はみどり湖PA上り・下り両方に展開しているようです。
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お店は変わっていましたが、山賊焼き定食は変わらず美味しかったです。しっかり味付けの効いた衣が美味しい山賊焼きです。
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その後は八ヶ岳PAで八ヶ岳ミルクソフトクリームを頂きました。練乳と生クリームの風味を感じる濃厚なミルクソフトクリームです。ここのソフトクリームは元祖信玄ソフトもブルーベリーソフトも、ベースがこの濃厚な八ヶ岳ミルクソフトクリームということもあり、美味しいのでオススメです。
お腹もいっぱいになったし、このまま温泉には寄らずに帰ろうかと思っていたのですが、この日は春のようなゲレンデで汗だくになったので、汗を流したくて「みたまの湯」に寄りました。
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土曜日だったけどそんなに混んでなくて快適でした。
みたまの湯に立ち寄ったのには、ガソリンを給油するためという理由もあります。この日はスキーツアー2日目で、野麦峠スキー場まで足を伸ばしたため、無給油では家まで帰れそうにありません。そこで、山梨市街で給油することにしました。長野県は全国でもかなりガソリン代が高いエリアなので、なるべく長野での給油は避けたいんですよね。今回は山梨で給油して帰りました。神奈川と同程度の価格で給油出来たので良かったです。
その後ですが、流石に疲れてしまい、談合坂SAで仮眠を取り、結局家には日付変わって16日の2時ごろに到着となりました。やっぱり野麦峠スキー場は遠かったです。それでも実質4時間くらいで帰ってこれることは分かったので、次回以降のツアーの参考にはなるかなと思いました。
野麦峠スキー場は噂通りのスキー場だった
以上、何かと話題の野麦峠スキー場に初訪問した話でした。本当に疲れました。コンディションの良い適度な急斜面はとても滑り応えがあって良いのですが、やはり体力を削られます。なかなか尖ったゲレンデだなと思いました。
印象的だったのは、「素人御免」。このメッセージのお陰か、ここは一定の玄人が滑ってる感じなんですよね。結果として、ゲレンデに独特な雰囲気があって興味深かったです。ハマる人はハマるだろうなと納得しました。
そして遠かったです。国道19号のほうが走りやすかったので、塩尻方面から行くのが良さそうに感じました。次は密かに企画している、伊那ステイで木曽方面を滑るツアーに行きたいかなと思いました。ただ、帰りどうするかは考えないといけないかなと思っています。今回野麦峠スキー場に滑りにいったことで、このエリアのスキー場で滑ることも自分の中で選択肢にできたのが一番の収穫だったかなと思っています。
やっぱり新しいスキー場を開拓するのは楽しいです。
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