Pixel6レビュー。AndroidはやっぱりPixelが安心。小さくも軽くもないのはご愛嬌。

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突然ですが、Pixel6を購入しました。正確には、3年ほど前から使っていたPixel3からの買い替えです。やっぱりAndroidは安心のPixelがお気に入りです。まあPixel6は小さくも軽くも無いのが玉に瑕なんですが、かなり実用上な端末になってるなとは感じています。

Pixel3を3年ほど使ってました

ところで私、かれこれ3年ほど、Pixel3を使っていました

2018年12月15日にセットアップしていた記録があります。その前に使っていたのはarrows M02です。なぜ当時Pixel3にしたかといえば、arrows M02のメーカーによるOSアップデートの頻度が時とともにやはり落ちていき、使い続けるのが不安になったからという側面があります。PixelシリーズはGoogleが提供するリファレンス端末に近いモデルですので、使いづつけるにも安心感があります

実際、Pixel3もAndroid12まで提供され、ほぼ最新OSを3年間使い続けることができたわけです。ただ、流石に3年も経つと、OSは最新とはいえ使い勝手としてはかなり厳しい状態になっていました。

まず、電池がもたないです。Pixel3はコンパクトでスマートな端末だったこともあり、電池容量もそもそも少なめなところ、3年間使い続けてかなり弱ってしまい、車載時などは、ほぼ充電し続けながら使っていました。

あとは性能面。Pixel3はそもそもハイエンドなスペックではなく、非常にバランスの良い端末だったので、入手した当初こそいろいろ楽しく使えていましたが、終盤は格安SIMとの組み合わせで、テザリングとドライブ時のSpotify端末になっていました。

そんな状態だったので、そろそろ買い替えたいかな、と思っていて、SIMフリーのコスパの高いAndroid端末を探しつつ、一方でやっぱりPixelは良いよなぁと、モヤモヤとしていたわけです。

2022年のGWにやってきた、破格のPixel3買取キャンペーン

そんな折、ふとメールを見ていたら、Googleからキャンペーンの案内が来ていました。

既に2022年の秋頃にはPixel7が出るとの情報もあり、在庫処分なのかなぁというところですが、Pixel6がこの値段で手に入るなら悪くありません。しかも、下取りキャンペーンもあり、そちらでは『Pixel3が最大25000円で下取り』という破格の買取価格になっていました。

これがどれくらい破格かというと、この頃のPixel3の一般的な下取り価格が1万円前後ですので、倍以上です。とにかく破格です。

これはもう買うしか無いな、ということで、オーダーしてしまいました。ちなみに、同時期にPixelを取り扱う通信キャリアでは、もっとドラスティックなキャンペーンも打たれていたようですが、個人的にあまりに極端な施策は好きじゃないので、こちらのGoogle Storeのキャンペーンで購入しました。

購入から到着まで

折しも中国のロックダウンなどで各種半導体関連製品の納品が遅れまくっていた時期です。このPixel6についても、いつ届くやら・・・と若干不安に思いつつ、2022年4月29日にオーダーしました。

到着予定は5月終盤と、かなり先です。まあこのご時世、仕方ないかな、というところです。ところが、その後情勢が変わり、到着予定が一気に短縮され、到着予定は5月中旬へ。

無事、2022年5月17日にはPixel6を受領することができました。結局、3週間かからず届いているので、この時期のオーダーとしては結果良かったのかな、と思っています。

Google Pixel6開封していく

早速開封です。Amazonでガラスフィルムとケースをあわせて買いました。全部でこんな感じ。

Googleストアで5000円以上の買い物で使えるSpecial Offerがオマケで付いてきたのですが、なんか買うもの無いよなぁ、という感じ。それとは別に封筒も付いてきていて、中にはクイックスタートガイドと、そのほかいくつかスペシャルオファーの紙が入っていました。要するに、見るものは無いです。

まずはPixel6を開封。

いきなり本体が現れます。Gの刻印。そしてカメラの出っ張り。まあこの出っ張り、気になるかなぁと思ってましたけど、やっぱり気になります。ケースに入れてガードしないとちょっと怖い感じですよね。

本体の下には説明書とケーブル、USBのType-A、Type-C変換コネクタが付属しています。この説明書の束の下の方にSIMトレーのピンが付属していますので、これを使ってSIMを挿入します。なお電源アダプターは付属していませんので、自分で調達する必要があります。ちなみに我が家は基本、ワイヤレス充電です。

フィルムを貼る

さて、新しいスマホを買ったら何をするかといえば、まずはガラスフィルムを貼ります。今回はSpigenのガラスフィルムにしています。

普段ならお馴染みNIMASOなど、もっとコスパの良いフィルムにするところなのですが、Pixel6は液晶画面で指紋認証ができるという端末で、フィルムによってこの精度が変わるとか変わらないとかという噂があります。ちょっと気になったので、それぞれの製品レビューを凝視して、なんとなく実績高そうなSpigenのフィルムにしています。

当然、貼り付ける時の位置決めガイドが付属することも条件です。

付属品はどこのガラスフィルムもあまり変わりません。ダストリムーバーや脱脂クリーナーなど。気泡を抜くためのプラ板が新しいといえば新しいです。

ガイドが付いているので、もちろん位置のズレなんて皆無です。ガイドを外す時、ガラスフィルムを引っ掛けて一緒に剥がしてしまわないよう、そこだけ注意です。

ケースを付ける

ケースもSpigenです。iPhoneでもお馴染みのネオ・ハイブリッドシリーズを取り付けたいと思っていたのですが、Pixel6用には出ていませんでした。仕方がないので、似たようなデザインのシン・フィットを選んでみました。

基本的にTPU+PCの素材の組み合わせなら外さないかな、ということで選んでみました。非常にシンプルでシックで良い感じです。背面のカメラ周りがしっかり保護されるところは多少気にして選んでいます。

内側はこんな感じで、特段変わったギミックはなさそうです。

実際取り付けてみると、それなりに大きなPixel6がさらに一回り大きく感じられます。その分安心感が高いのはSpigenのこの辺のケースの良いところです。

ネオ・ハイブリッドが、背面がTPU、フレーム部がPCなのに対して、このシン・フィットは背面がPCとなっていて、周囲がTPUです。確かにこの構造のほうが対衝撃性は高そうだし、ケースとしての剛性感も良くて、思った以上に良い感じでした。

「さらさら」と表現される表面の仕上げですが、本体が大きいこともあり、滑って落としそうになることがあります。質感としては悪くないのですが、ちょっと注意かなというところです。背面のカメラが擦れるリスクはかなり低減されています。

セットアップはPixel3からの移行

セットアップについてはもともと使っていたPixel3からの移行ということで、設定をまるっと移す形で実行しました。結局アプリ類はGoogleストアからダウンロードとなるので、結局時間はかかります。それでもゼロからちまちまアプリを入れていくよりは早いかと。

さっそくOSバージョンアップが提供されていたり、この辺はPixelらしいところです。

ファーストインプレッション

移行完了して普通に使ってみた感想から。

今回、Pixel3からの移行ということで、まずはPixel3との比較になってしまうのですが、Pixel3が比較的ミドルクラスの端末だったのに対して、Pixel6はもうちょっと上のクラスかなぁという印象です。今回Pixel6はGoogleが独自開発した「Google Tensor」が採用されていることもあってか、非常に軽快に動作してくれます。

もちろん、ガチのハイエンドではないですし、Pixel6 Proもあるので、それなり、っていうところは多少感じられはするものの、随分とAndroidも軽快になったなぁとそちらの印象を強く受けました。

一方で、本体は小さくも軽くもありません。その辺も含めて、スタンダードな端末だなという印象です。

画面はでかくて綺麗です。Pixel6 Proのほうはさらに広くて高精細なようですが、Pixel6でも普通に綺麗に感じられるレベルだと思います。

まずは話題の指紋認証ですが、方式としては液晶画面表面の一部領域がセンサーとなっているようです。ロック画面で指紋マークにふれると、その部分が明るく輝いて指紋の陰影をスキャンするようです。これが光学式と呼ばれる方式でしょうかね。

専用のタッチセンサーを備えたスマホやPCに比べると、精度はそれなりって感じです。なかなか認証されず結果パスワード認証になってしまうことは確かに多いです。ただ、コツさえ掴めばそれなりに通すことはできるので(要するに、ペタッと静かに長押しする、みたいな)、便利であることは間違いないです。しかも最近の月次アップデートで精度が上がったように感じますので、ソフトウエアで改善できる点もまだまだあるのかもしれないと期待しています。

電池もちは流石によくなっています。バッテリー容量もそれなりに大きいのですが、それ以上に、AndroidnoOSとしての完成度の向上と、あとはGoogle Tensor含めたハードウエアの進化の賜物かなと思います。重たいゲームをやることも無いので、発熱が気になることもありません。

カメラ性能は、必要十分かなと感じています。私はiPhone 12 Pro Maxも持っているのですが、画素数が同じ12.2MPなので、大きく画質が異なるということは無いです。ただ、味付けとして、iPhoneのほうが不自然さと温かみを感じるのに対して、Pixel6のカメラはすっきりとした印象の画質で、実は色合いとしてはこちらのほうが自然なのかもしれないと思っています。ただ、どちらが主観的に綺麗に感じるか?というと、iPhoneかなぁというところです。この辺は趣味嗜好もあるかなというところです。

本体のスピーカーの音質は普通です。確かにステレオスピーカーになっていて、一昔前のスマホに比べるとかなり音質は良くなっていると思いますが、所詮はスマホ本体のスピーカーなので、それなりかなーと。

そして最後、「ピンホールカメラ」について。実は私、ピンホールカメラの付いたスマホって初めてなので、どんな使い勝手になるのか、特にノッチと比べてどうなのか、っていうのは非常に興味のあったところです。実際使ってみた感想、アプリの動きを見た感想としては、やっぱりノッチよりピンホールのほうが良いのかなぁと感じています。

気にせず全画面で動くアプリもあれば、ピンホール部分までを切り取ってしまうアプリや、ピンホール周りだけインジケータ・メニュー領域として特別にハンドリングするアプリなど、扱いとしてはノッチとそんなに変わらない印象ではあるのですが、画面全体で見たときのバランス感がかなり違うなぁという印象です。

ノッチの場合、ノッチの両脇のスペースって、あとから追加された領域っていう感じなんですが、ピンホールは本来ある画面全体の中で、そこだけをあとから最低限避けている、っていうデザイン上の違いがあるような、そんなふうに感じています。一方で、並べて見たら実質的な扱いはそんなに変わらないのかも、とも思ったわけですが、やっぱりノッチは受け付けられないなぁと・・・それははっきりしました(苦笑)。

1ヶ月ほど使った感想

上記は使い始め、5月時点でのファーストインプレッションだったのですが、その後1ヶ月ほど使った印象を追記します。

基本的な利用シーンとしては車載のナビ用テザリングアクセスポイントと、そしてSpotify再生用です。格安SIMで運用しています。

まず、Pixel3から比べて良くなったことの一つに、テザリング通信の安定性があります。車載時はPixel6で、WifiテザリングとBluetoothテザリング(PAN)を同時にかけて使っているのですが、Pixel3に比べるとはるかに接続が安定した印象があります。意外にテザリングのネットワーク処理ってCPUパワーを使うので、性能が向上したことによる効果かなぁと思っています。

電池もちはやはり良いです。普通に音楽を再生しているだけであれば、丸一日のドライブでも社内で追加で充電をしないで帰ってこれる程度には電池は持ちます。あまり充電し続けるのもバッテリーには良くないかなぁと思うところもあって、ストレスが低減されて良かったです。

ゲームも多少遊んでいますが、キャラクターベースのソシャゲ程度であれば普通に遊べます。3Dゲームは試したことはないですが、そこまで性能は出ないんじゃないかなぁとは思っています。

月次でアップデートが提供されるのもPixelの魅力の一つですね。早速指紋認証の改善が行われ、ちょっと認識精度が向上しています。この辺のソフトウエアアップデートについては、Pixelを選んでおけばiPhoneと遜色ないかなぁと思っています。

iPhone 12 Pro Maxと併用してみた感想としては、「ゲームのレスポンスはiPhoneの勝ち」「ブラウザスクロールはPixel6の勝ち」「カメラ性能は画素数変わらず味付けが違う」くらいかなと。ただ、UIとしてPixel6のほうが画面の詰め込み感が強く、情報量の多さが特にメールやWebのブラウズ時は心地よく感じることがあります。これはOSのデザインに対する考え方の違いもあるのかもしれませんが、iPhoneはなんとなく情報の詰め込みを嫌う傾向を感じます。一方で、Pixelは情報量は多いけどたまにUIで迷子になる(期待するナビゲーションボタンが見つからないケースに当たりがち)ことがあり、まあそれぞれ良し悪しかなと思っています。

最後に、これが実は本題なのですが、じゃあメイン端末をPixel6にするか、と言われると、今はできないのです。あくまで私のメイン端末は現状iPhone 12 Pro Maxなのです。理由は簡単で、Apple Watchを持っているから。Pixel Watchがもうすぐ出るという噂もあり、これが出てくるとこの辺の情勢が変わる可能性があるかなと実は真面目に思っています。

とはいえ、この状況、端末2台持ちには悩ましいところです。腕は2本ある、とか、別にスマートウォッチを2個3個と片腕に付けていても問題ない、とか、いろいろ考えてはいるのですがね。

結局いくらで買えたのか

このレビューを今あげている理由は、下取りキャンペーン含め支払い額をすべて確認できたためです。というわけで、結局いくらになったかというと、「35,988円」になっています。

下取りキットはかなりシンプルなもので、ダンボールに端末を挟み込んで郵送(ポスト投函)で送るだけという手続きとなっています。若干不安に感じましたが、結局、端末を送ってから2週間ほどで、下取り金額確定のメールが届き、このメールが届いた日のクレカの手続きとして、最初に支払われた60,988円(本体価格74,800円-割引13,812円+消費税)がキャンセルされ、35,988円(60,988円-下取り額25,000円)が請求されました。

結論、Pixel6は良い

以上、Pixel6を買った話でした。総じて、電池もちも性能も当然良くなっており、良い端末だなというのが率直な感想です。迷ったらPixel選んでおけば普段使いであれば間違いは無いかなぁと思います。ただし、小さくも軽くもないのはご愛嬌です。

長らくケータイを使っていますが、Android端末も進化していて、一昔前の不安定で遅い印象とは全く別モノになったなぁと思いました。iPhoneと比ても遜色無いですし、それぞれ得意不得意があるので、どちらを選ぶかは用途や周辺機器(Apple Watchを使いたい、Macを使いたい、など)かと思います。

ところで。

今回、私はGWセールでPixel6に乗り換えを果たしましたが、GW明けにもまた同じようなセールが行われているような案内メールを見かけました。そんな破格の買取を行ってGoogleは大丈夫なのか?と思われるかもしれませんが、これ要するに、それだけPixelユーザーがGoogleにとって「ロイヤルカスタマー」だということなんだと思っています。

私自信も、GoogleOne有償ユーザーだし、Youtubeもプレミアムユーザーですが、おそらくPixelユーザーって、Googleの他のサービスを使っている率が高いのではないかと。Pixel買い替え促進で高いロイヤリティが維持できるので、これってGoogleにとってメリットでしかないんじゃないかと思いました。

翻って、これって通信キャリアがMNP施策でやっているのとは真逆の施策なんですよね。MNP乗り換え施策って、実はロイヤリティ上がらないのではないかと思っています。

一方で、こういう高ロイヤリティなカスタマー施策が現状打てるのは、GoogleとAppleくらいなのかなと思っています。ただ、Googleと比較するとAppleはまだハード以外のサービス(サブスクリプション等)の売上が足りておらず、今回のPixelのようなハードウエア施策に転換はできないのかも、と分析しています。実際はいかに。

とにかく。Pixel6は良い端末です。そして今回、Pixel3からの乗り換え施策も含め、やっぱりPixelシリーズは良い端末だなぁと、改めて思ったのでした。

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