雪用ワイパーと普通のワイパーの違いを実際に取り付けて比較してみた

XVハイブリッド
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スキーシーズンに向けて、前から気になっていた「雪用ワイパー」ってのを付けてみました。確かにこれは強力かもしれませんが、万人にお勧めできるものではないです。

雪用ワイパー

かくいう私、冬場には毎週のようにスキー場に通う首都圏スキーヤーです。そのためにXVハイブリッドに乗っているようなものですので、もちろん4輪スタッドレスでキャリアも積んで、冬には完全雪山仕様な車に仕立てています。

そんな中、以前から気になっていた商品がありました。「雪用ワイパー」です。

ワイパーの金具が水分で凍らないようになっているとか、雪の重みに負けない強さとかいろいろ言われていますが、実際これどんなもんなんだろう、と思っていたわけです。

実際、これだけスキー場に通っている私ですが、ワイパーで困ったことはあまり無いような。でもそれって「ワイパーなんてこんなもん」という先入観があって、無意識に諦めているところがあるのかもしれないですよね。

という訳で、一念発起して、取り付けてみることにしました。

NWBの雪用ワイパーを購入

ワイパーといえばNWBです。純正採用ナンバーワン、もちろん我がXVハイブリッドも純正ワイパーはNWB製です。Amazonで雪用ワイパーを購入しました。

うん、さすがに高いです。

ここでまずポイントがあって、標準ワイパー(雨用ワイパーというらしい)と雪用ワイパーではサイズが異なることがあります。XVハイブリッド(GPE)の場合は以下のような感じです。

  • 運転席側 雨用 650mm / 雪用 600mm
  • 助手席側 雨用 400mm / 雪用 380mm

短いんです。これはどうやらワイパー自体の剛性に関係があるようで、標準と同じ長さだと端が浮いてしまうためとか。

むしろ拭き漏れを減らすために純正より長いサイズのものを取り付けることのほうが多いと思うんですが、この差がどう効いてくるのか、なぜそんなに違うのか、実物を見て確認したいところです。

雨用ワイパーと雪用ワイパーの比較

交換した日は丁度小雨が降っていて、いい感じでフロントガラスが濡れていて、拭き取りの確認もできたので良かったです。という訳で、まずは交換前の様子。

これ、実は純正品ではないですが、純正と同じサイズのBOSCHのワイパーです。

車内側から見るとこんな感じですね。

早速、雪用ワイパーを見てみます。

どうでもいい話ですが、Amazon、こんなパッケージ(ダンボール)も設定あるんだ・・・って要らんことで感動してしまいました。確かに、細長い商品もいろいろありますしね。

パッケージはこんな感じ。これカー用品店では流石に見ないんですよね。PIAAのはあったかもしれないですが、NWBは見ないですねぇ。

ワイパー本体はこんな感じで内箱にがっちりはまっていますので、本体だけを引き抜こうとしても抜けません(私、一瞬、焦りました)。ちゃんと取り出し方がパッケージに書いてありますので、指示通りに取り出しましょう。

これが雪用ワイパーです。真っ直ぐですよね。そしてブレードの金具自体は見えなくて、完全にゴムのカバーで覆われています。これなら水分が入り込むこともないですね。

そしてゴム自体もかなりしっかりしています。雪の重みにも負けない設計になっているということです。

実物を見て、なるほど、これは高いのにも理由があるなぁと納得してしまいました。

運転席側のワイパーの比較です。上が雨用、下が雪用。長さも違いますが、それ以上に作りのゴツさがまるで違います。流石に50mmも違うと、拭き取り範囲の差が視界に与える影響がちょっと気になるレベルです。

助手席側は運転席側ほど差は無いものの、それでも20mmほど短いです。やっぱり作りの差は一目瞭然。雪用ワイパー、強そうです。

取り付けてみました。ぱっと見た感じは当然わかりません。これが雪用ワイパーだというのは、言われないと分からないでしょう。多少、ゴツいな、って気づく人は居るかもしれません。

やっぱり運転席側のワイパーの短さは気になりますね。

車内側から見ると、こちらもかなり存在感がアップしています。運転席から見える景色も結構変わりますね。運転していると、雪用ワイパー付けてるっていう実感はあります。

ワイパーを動かしてみましたが、やっぱり運転席側と助手席側のワイパーの間に拭き漏れができるようになってしまいました。運転席側ワイパーの根本の部分の、拭き取れない面積ももちろん広がっています。

やぱり拭き取り面積っていう意味ではそれなりに影響があるようです。

雪の中で使ってみた

まあ普通に使う分にはやっぱり雨用ワイパーのほうが良さそうなんですが、期せずして、雪の中を走る機会を得られたので、早速使ってみましたよ。

スキーに行ったんです。そしたら凄い雪だったと。結構重めの雪だったので、どうなるのかな、と思って走ってみました。確かに期待どおり、しっかり雪を振り払ってくれます。

雨用ワイパーだとフロントガラスの横とかに雪が押し固められて氷みたいになって、最後はワイパーで押せなくなってくるようなことがあったのが、この雪用ワイパーなら避けられそうですね。今日はそこまで激しくなかったので実際に確認はしていませんが、やっぱりワイパーの強度が違うというのは雪が降る中を走る際には有効なんだと思います。

確かに、雪が降る中を走るなら雪用ワイパーが必要だし、そのための性能を備えてるんだっていうのを感じることはできました。

高性能だけど万人に必要なものではない

という訳で、今シーズンから「雪用ワイパー」も装備してスキー場に通うことになりました。降雪の中のドライブの安心感は増したかな、と思います。

ただ、実際ここまでのワイパーの性能が必要になるような雪の中を走ることがどれだけあるか、と言われると、なかなかに微妙です。少なくとも首都圏で走っている限り、おそらくそんなことは年に何度も無いでしょうし、スキー場に通っていたとして、それでも年に数回程度かなぁという実感です。

なので、週末スキーに行くくらいの人が装備するようなモノでは無いかなぁ・・・というのが率直な感想です。カー用品店での扱いが少ないのも納得です。要するに、要らないんですよね。

まあでも、私は付けておきますけどね。何しろ、スキー場の駐車場でざっと周りを見た感じ、雪用ワイパーなんて付けてる車は私の車だけだったし、意味もなくガチ雪仕様をアピールできるかな、とか、無駄な優越感に浸ることができます。

なので・・・首都圏スキーヤーなら、趣味として付けておくには悪くないでしょう。降雪時に必要となる機能をきちんと実現した素晴らしい製品であることは間違いないです。実物を見て走って使ってみて良くわかりました。

個人的な感想としては、少しでも不安を払拭したい方には、お勧めできるかなぁと思います。そして私は今シーズンは、このスタイルで行きます。

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