Aukey BluetoothヘッドフォンEP-B29レビュー。値段相応とはこのことだ。

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無性に新しいBluetoothヘッドフォンが欲しくなって、衝動買いしてみました。ぶっちゃけ失敗だったなと思うので、自戒の念もこめて、レビュー上げます。まぁいろいろ勉強になったし。

後日談入荷。

Aukey BluetoothヘッドフォンEP-B27レビュー。これは”アリ”なレベル、な製品

iPhone 7でヘッドフォン端子が無くなったことで、にわかに活況を帯びてきたBluetoothヘッドフォン界隈。そんな訳で、私もかれこれ2年くらい使っているBluetoothレシーバーを卒業しようかと、物色を開始しましたんですよ。で、調べてみると、なんと3000円以下で買えるようなBluetoothヘッドフォンがあるではないですか。

いやでもね、ヘッドフォンとはいえオーディオ機器な訳で、オーディオ機器って、それこそ「5万円払えば5万円の音がする」って世界ですからね、安いものには安い理由があるんだろうなぁ・・・と思いつつ、買ってみました(苦笑)。正直、最近のBluetoothヘッドフォンって、どんな感じなのかな、と機能的な興味もありつつ、です。

という訳で今回買ってみたのは、AUKEYのEP-B29というモデルです。

評価もそれなりだし、安いし、なんとなくAUKEYっていうメーカーに興味も沸いたし。ちなみに、似たような名前でAnkerってメーカーがありますが、どうやらAUKEYのほうが先にあったらしい。オマージュなのか偶然なのかは分かりませんが、不思議な感じです。AUKEYもバッテリー製品を始めとしていろいろ出している電気メーカーですね。ちなみに、Ankerも同じような製品を出しています。IE20という型番です。

その他の製品を見ても、似たようなスペックが並びますので、実は中身は一緒(チップ等)という可能性があります。

まぁ、とりあえず、これがスペック通りの代物なら「めっけもん」ですので・・・レッツトライ。

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来ました。左右にちょっとはみ出している辺りを含めて、箱の雰囲気もAnkerに似ているような。意外に普通な感じで印象は悪くないです。裏面に詳細スペックがかいてありました。

  1. Standard V4.1 with A2DP support.
  2. Lightweight design and ultra comfort experience.
  3. High clarity sound with CVC Noise cancellation technology.
  4. Headphone battery meter display on iOS devices

Bluetoothは4.1対応なようです。「CVC Noise cancellation」って書いていますが、これはどちらかというとエコーキャンセレーションみたいなもので、所謂ノイズキャンセリングではないようです。iOSでのBluetooth機器のバッテリー表示は、「Battery Service Profile」に対応した機器は表示できることもあるらしく、どうやらこれのことですね。なるほど勉強になった。

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内容物はこんな感じ。おもったより普通ですね。マニュアルには日本語の記載もあって助かります。

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本体。マジでライトウェイトだよ。ホント、Bluetoothヘッドフォンってこんな世界になってるんですねぇ。驚いた。もちろん店頭デモ機とかも確認はしていましたが、ここまでライトウェイトなのはなかなか無かったと思います。

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さて、Bluetoothヘッドフォンで実は僕が一番気にしているのがコレです。充電コネクタ。コレの蓋が雑な作りだと、何度も充電を繰り返すうちに取れちゃったりするんですよね。というわけで、ココだけは入念にチェックしています。で、このEP-B29は、比較的しっかりしたゴム蓋になっていて、抜けドメ部の遊びも充分で、耐久性も高そうです。

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USBケーブルを繋ぐとこんな感じ。差し込みがちょっと固いですが、それはこのヘッドフォンというより、そもそもマイクロUSBがイケてないところです。

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リモコンにLEDインジケータがあって、充電中は赤く光ります。満タンになると青くなります。動作中も青く点滅していたりして、比較的動作状態は分かりやすいと感じました。

早速充電して、iPhoneとペアリングして音楽を聴いてみました。

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箱の裏に書いてあったBluetoothバッテリー表示ですが、Bluetoothアイコンの右にちらっとバッテリーバーが表示されています。最初はアプリが要るのかな?と思ったんですが、これは助かりますね。Battery Service Profile。

さて、まずは装着感から。このヘッドフォンの特徵の一つが、いわゆる「SHUREがけ」ができることです。きちんとケーブルにワイヤーが入っていて、形状を維持できるようになっています。これ実際付けてみると、なるほど快適ですな。うーん、SHUREのイヤモニ欲しくなりますね。ははは。イヤフォン本体のフィッティングも悪くないですが、多少、通常のイヤフォンより本体が大きいので慣れるまで違和感があるかな、という感じ。

ただ、ケーブルがちょっと僕には短くて、若干窮屈な感じがあるかもしれません。これはむしろフィット感の向上効果のほうが高いかな、とも思います。リモコンも実際、装着状態では目で見ることは無理で、手探りでボタンを操作することになります。3つしかボタンが無いので、迷うことは無いですね。

ペアリングも普通にできます。2台の機器とマルチペアリングできます。通話は試してません。

・・・・と、こんな感じで、良いかな。

ここからが本番です。まずは、私の今のポータブル音楽環境について。

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SONY NW-M505にSHURE SE112。実は結構こだわっていて、やっとこれに落ち着いたという感じです。専用ヘッドフォンじゃないとノイズキャンセリング使えなくなるんですが、SHUREを聴いてしまったら戻れなくなりました。耳スペックとしては、「iCloudミュージック経由で降ってきたAAC 128kbpsとローカルのMP3 320kpbsの差が分かる程度」です。という前提で、音質や再生品質について比較です。もちろん、値段が違うので・・・という側面はあるのですが、「それはダメでしょう」のレベルの部分もあるので、あえて比較対象を出しておきます。

まず、音質の話。この価格帯としては、普通、という評価が多いですが、まぁ多少なりとも良い音で、と思ってる人にはオススメしません。音像の座りが悪いです。中音域はなんとかセンターを押さえていますが、特に低音が左右にふれます。それに引きずられて、全体にサラウンドがかったような音場になって聞こえる。左右のドライバーの品質が揃っていないのか、あるいはデコーダーの味付けなのか、端的に言って、これは「チューニング」のレベルじゃないのかな、と感じました。

ちなみに、Macとペアリングしてプロパティを確認したところでは、CodecはaptXになっていましたので、スペック通りのプロトコルで繋がってはいるらしい。なので、コーデック的な音質の悪さではなく、オーディオとしての音の悪さです。電子機器としてはしっかり出来てるのに、惜しいところです。あ、でもこの価格帯なんで、気にならない人も居るかもしれないですがね。

次、音飛び。非常に不安定。まずもれなく、音楽の再生開始で頭が飛びます。何かの条件かと思っていろいろ試しましたが、再現度高し。音声を停止したときに、ちょろっと残尿みたいに音が出たりするので、これはバッファコントロールが下手くそな被疑です。もうちょっとなんとかならないのかな、と。再生途中でも一瞬早送りみたいになることがあったりして、結構不安定な印象。聴いてて疲れるレベル。まぁ、激しく運動しながら聴くような人には、気にならないのかもしれませんがね。

Bluetoothのペアリングも結構切れる印象。自宅内でこの状態なので、外に持ってたら、さらに電波状態の不安定になりがちな満員電車内とかでは、どんなことになるのか、不安を感じるレベルです。

遅延もかなり酷い。一昔前のBluetoothオーディオで、結構遅延は問題になって、問題になり尽くして、流石に遅延が問題になるようなBluetoothヘッドフォンはもう無いよなぁ、と思っていたんですがね、甘かったです。さらに、ヒスノイズまで聴こえます。これまた、絶滅したと思っていたんですが。

少なくとも、私が今使っている環境では、こういうことはありません。なので、NW-M505は、Bluetoothレシーバーとしてオススメですよ。あ、この記事は、EP-B29のレビューだったっけ。もうどうでも良くなりました。

という訳で、安いBluetoothヘッドフォンには、それなりの理由があることが分かりました。もちろん、ギミック的には非常によく出来ているんですが、要するに、チューニング・煮詰めの甘さ、製品としての完成度の低さってのが、そこにはありましたよ、という話。高いものには高いなりの理由があるんですよ。きっと。

追伸。

で、このNW-M505なんですが、いい加減、邪魔なんですよね。という訳で、本気で音の良いBluetoothヘッドフォンを探しています。Beats Xとか期待してるんですがね。でも、これ書いてて、やっぱりBluetoothヘッドフォンじゃ無理なのかな、と感じました。

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