GMKtec Nucbox K8 PLUSレビュー。最近話題のミニPCをライトなゲーム用途で買ってみたら、コスパも使い勝手も良くてメインマシンにしたくなった話。

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久々にパソコン買いました。しばらく前から気になっていたmini PCです。最近増えてきたマルチプラットフォーム対応のゲーム用途で、そこそこグラフィック性能の高いPCが欲しかったところに、ちょうど良い感じのスペックのPCを見つけて購入してみました。思った以上に使い勝手良くて、お仕事用途でメインでも使ってみようかなと考えてます。

Windows PCを更新した話

久々にPCを買った話です。しばらく前に、ライトなゲーム用途でRyzen搭載のWindows PCを購入して使っていました。

購入から4年経、普段使いでは特に不便に感じることも無かったのですが、最近のゲームは3D性能の要求も高くて、ゲームを起動している間、ずーっとファンが爆音で回り続けるのが気になっていました。流石にこれは無理をさせすぎてるかなと思い、PCの更新をしばらく前から考えていました。

候補はミニPC

候補として考えていたのはミニPCです。ちょっと前に、MacBookのつなぎとしてMac miniを使っていたことがあったのですが、結構使い勝手良くて、デスクトップPCも悪くないかな、と思っていたんです。

その後さらにデスクトップPCの小型化が進み、今はミニPCと呼ばれる弁当箱くらいのサイズのPCがなかなか性能もコスパも良さそうです。特にRyzen搭載のミニPCは評判の良いものも多く、これが欲しいなと思っていました。

プライムデーでミニPCを選ぶ

そして来ました2025年のAmazonプライムデーです。ミニPCも結構お得に買えるようになっていたので、この機会に購入することにしました。

大幅に値下げをされているモデルは基本的に1世代から2世代前のものだったのですが、あまり安いものを買って長く使えないのも悲しいです。そこで2025年7月時点でベストバイという評価の多かったRyzen 7 8845HS搭載のミニPCから機種選定を行うことにしました。このクラスだと予算的には7〜8万円くらいになりますので、十分リーズナブルです。

レビューを色々見てみた結果、比較的安価で品質も悪くなさそうな、GMKtec Nucbox K8 PLUSを購入することにしました。

GMKtec Nucbox K8 PLUSを購入

GMKtec Nucbox K8 PLUSはRyzen 7 8845HSを搭載した、Amazon限定モデルです。

ミニPCのメーカーとしては中国系のメーカーが存在感を出しており、特にMINSFORUM、GMKtec、GEEKOMなどがメジャーメーカーとなっています。これらのメーカーのPCはレビューも多く、品質的にも悪くなさそうなので、この中から選ぶことにしました。GMKtec製のPCを選んだのは、同じスペックで見たとき、他のメーカーよりちょっと安めの価格になっていたためです。

メモリやSSD容量は基本的にサブPCとして使うつもりだったのであまり拘っていません。デフォルトでメモリ32GB、SSD1TBくらいからのスタートですので、これだけあれば十分かなというところです。端子類の構成も似たりよったりです。

拡張性や本体デザインなどは特に大きな差異もなく、あまりこだわりもないので、費用感だけで選んだところはあります。ギフトカードやポイントなどがあって、結局7万円ちょっとで買えたので満足です。

パッケージは期待以上

プライムデーだったのでちょっと届くまでに時間がかかりましたが、それでも1週間と待たずに届きました。

まず箱が綺麗です。最近多いですが、Apple製品みたいに、箱がきっちり閉まっていて開けるのに抵抗が感じられるような作りの化粧箱に入っています。

裏面にスペックのシールなどの仕様の表示があります。当然ながら技適マークも付いていますので、Wi-fi、Bluetoothの利用も問題ありません。

箱を開けると本体が鎮座しています。しっかり緩衝材に固定されていて、この辺の仕上げもなかなか高級感が感じられます。この製品の特徴である、回して外れるアクリル製の天板は、フィルムで保護されており、そこに外し方が記載されています。結構硬いっていうレビューもありますが、個体差なのか、私はそこまで硬いとは感じませんでした。

付属品の類は箱の中にこれまたきっちりと小箱に入って収まっており、取り出すのに一苦労しました。本体はコンパクトですが意外に電力の消費は大きいため、ACアダプターはなかなかのサイズです。その他の付属品は、HDMIケーブルにVESAマウント用の金具です。

一応、USB-Cポートからの給電でも動くことは動くようですが、安定しないのでアダプター繋いだほうが良いです。実際私もノートPCを繋いでいたディスプレイからのUSB-Cケーブルで使ってみようと思いましたが、電源は入るもののOS起動まで進まず電源が落ちてしまいました。

多言語対応のマニュアルが付いており、簡単な説明が書かれています。そんなに難しい製品ではないので、説明自体もシンプル。それでもちゃんと日本語キーボードの設定方法が書いてあるあたりは親切だなと思いました。

前面にはUSB-Aが2つに、ヘッドホン端子、USB4、そしてOcuLinkポートがあります。OcuLinkポートはPCIバスが外部接続可能になっているもので、GPUボックスを繋いで外部に高性能なGPUを拡張できるみたいです。将来的に使うかどうかは微妙ですが、面白い機能だとは思います。

スイッチは電源を入れると結構明るめに光ります。最初は本体の軽さに対してスイッチがちょっと重いような印象もありましたが、押し込むような感じのスイッチではなく、プチッと押せるので悪くはない印象です。

背面にはDisplayPortにHDMI、そしてUSB-Aが2つにUSB4、電源ポートがあります。このUSB4はディスプレイ出力に対応していますが、ここからの給電で本体を動かすのはなかなかに厳しいです。

初期状態では2つのEthernetポートのところには黄色いシールが貼られています。セットアップ段階でインターネットに繋がってると時間かかるからまずは何も繋がずセットアップしろってことらしいです。Ethernetポートは2.5GbEが2本付いています。

その他、Wi-fi 6、Bluetooth 5.2にも対応しており、スペック的にはほぼ全部盛りです。

サイズ感は12cm四方程度で、手のひらサイズ、弁当箱サイズくらいです。重さは実測630g程度で、重くも軽くもない質感があります。

電源を入れるとアクリルの天板の下でファンが回り、上部から吸気して背面から排気されるエアフローになります。負荷をかけると背面からは結構な熱風が出てきますが、負荷が落ちるとあっという間にファンの回転数が落ちるので、冷却性能は良さそうです。

必要十分な性能

メモリ32GBにSSD 1TBなので容量的にも不満はありません。Windows 11 Proがインストールされており、念の為ライセンスも確認しましたが、ちゃんとOEMライセンスになっていました。初期状態でSSDの使用量は100GBに達しておらず、AMDのGPUドライバソフトなど含め、本当に何も入っていないプレーンな状態で使い始められます。これはこれで素晴らしいと思いました。

ウィルス対策など気にされる方もいらっしゃるかもしれませんが、MicrosoftのWindows Defenderはそこそこ優秀なので、Windowsセキュリティを有効化しておけばとりあえずOKかなと思います。OneDriveは切ってしまおうと思いつつなんとなく有効にして使っています。

Windows 11 Proを24H2にアップデートしたあとのシステム情報です。GPUへのメモリ割り当てはデフォルトは3GBでしたが、一応倍の6GBまで増やしてあります。最大で16GBまで指定できますが、パフォーマンスモニター見ている限り、そこまで大量にメモリを割り当てる必要はないかなと思っています。

思った以上に使い勝手は良かった

ベンチマークをいろいろやってみたわけではありませんが、普段使いではとにかく快適です。私はメインの作業環境はM2 MacBook Proを使っているのですが、正直、このPCをメインにしても良いかなって思うくらいには快適です。

Radeon 780Mが優秀で、私が日常的にやっている軽めのゲーム(NIKKEやAFKジャーニー)については全く不満なく動きます。正直、今まで使っていたRyzen 5 5500Uから比較するとまるで性能が違うので、画面の表現力がアップグレードされ、このゲームのこのシーンはこんなに綺麗だったんだ・・・と感動するレベルです。

多分画面の発色も良くなっていて、Youtubeなども綺麗になったように感じます。ノートPC向けのプロセッサとはやはり違うんだなと感じました。

ポテンシャル的には8845HSは動画編集などもこなせる性能があるので、正直オーバースペックなくらいの環境がこの値段で手に入ってしまって、大満足です。

ミニPC、侮りがたし

以上、AmazonプライムデーでGMKtec NucBox K8 PLUSを購入した話でした。やっぱりミニPCは凄いですね。話題になるだけのことはあるなぁと思いました。一方で、サポート面などに不安があるのは確かなので、割り切って使うのが良いかなと思いました。これくらいのスペックとコスパで、有名メーカーでも出して欲しいなと思いました。

現状、ベストバイと言われているRyzen 7 8845HSですが、実際使ってみた感想として、間違い無い選択だなと思いました。

ちなみに、私はこのPCはあくまでサブPCとして、リモートデスクトップやParsec経由で遠隔で使っています。

ノートPCかデスクトップPCか

改めて、今回ミニPCを購入して考えたのが、ノートPCかミニPCか、という点です。性能面や使い勝手から考えるとやっぱりデスクトップPCのほうが有利なのを痛感しました。

正直、これまで自分はMacBookをメインの環境として使ってきた経緯があり、多少スペックを盛ってMacBookを使うようにしていたのですが、今回実際にミニPCを使ってみた感想としては、もうこれでいいんじゃないかなって率直に思ってしまいました。

Apple製品には圧倒的リセールバリューがあるので、MacBookを一台持っていても悪くないと思うのですが、メインマシンとして拘る必要はないかなと思っています。

そしてデスクトップPCは機種選定が楽です。ノートPCを選ぶ場合、PC自体のスペックも大事なのですが、キーボードレイアウトや内蔵ディスプレイ性能などのハード面で選定を行う必要があり、これがなかなかに面倒です。デスクトップPCはこういった制約がないのも魅力です。

多分、これからはミニPCのようなコスパの良いデスクトップPCも有効利用しつつ、作業環境としてのMacBookと併用していくような使い方にしていこうかなと思いました。正直、それくらいに、ミニPCの完成度も高くなってきているのを実感しています。

GMKtec NucBox K8 PLUSはセールが終わった今でもクーポン利用で8万円くらいで買えるようですので、ちょっと使い勝手の良いPCが欲しいなと思っている人にはオススメです。

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