期待の2024年版楽ナビの地図バージョンアップが配信開始されたので早速バージョンアップしてみました。期待通り、旧モデルでは90分かかっていた地図更新が、なんと10分で終わりました。アカウント登録とかMapfan連携とかちょっと手間でしたが、無事更新できて良かったです。
2024年版楽ナビの地図更新をしてみよう
今年の夏に取り付けた新しい楽ナビの地図更新がついに開始されました。今回のモデルは本体から直接のダウンロード更新が可能となっているということで、どこまで快適になっているか、期待しつつ配信開始を待っていたのですが、11月の最終週になってやっと配信が開始されました。
早速更新してみたのでレポートです。
ちなみにこちらは旧機種のブログです。
11月最終週になってダウンロード可能に
ところで、地図配信開始前の話です。まあ予想はしていたのですが、11月配信予定と言われながら、なかなか配信が開始されず、やきもきしていたわけです。
いつまで経っても「現在準備中」の表示のままで、11月も最終週になってしまいました。とはいえ、カロッツェリアのデータ更新が結構遅れがちなのは慣れているので、まあきっと今回もギリギリなんだろうなぁとは思っていたので、想定の範囲です。
そしてついに配信開始されました。私が配信開始に気づいたのは11月29日です。
マジギリギリです。でも無事リリースされて良かったです。早速、MapFanスマートメンバーズの登録を進めます。一応、初年度無料期間を気にしてギリギリまで登録しないでおいたので、登録に進みます。
結局、無償期間は2025年10月末までなので、いつ登録しても条件は変わらなかった気がします。決済手続きを行いますが、初年度は1円もかかりません。
会員登録が完了すると、ダウンロードに進めるようになります。
2024年版楽ナビは本体で直接ダウンロード可能なはずなんですが、なぜかSDカードを使った手順が案内されます。しかも結構な容量を要求されており、ちょっとダウンロード容量が気になります。
さらにこのページからあちこちリンクを手繰ると、ナビから直接のダウンロード手順が案内されているのはサイバーナビばかりで、2024年版楽ナビの情報に行きつけません。結局は取説を読めということなのかもしれませんが、若干間に合ってない感じもあります。
いずれにせよ、Mapfanスマートメンバーズの登録が完了したので、カーナビ自体は地図の更新を検出してくれるはずですので、ナビの状態を確認してみました。
更新データダウンロードはバックグラウンドでOK
車に乗り込んでナビを起動すると、案の定、地図更新を検知してダウンロードをするよう案内が出てきました。
このあと、いくつか操作手続きが必要になるので、停車中に操作をする必要があります。「はい」で処理が開始されます。
接続機器名にはWifiのAP名が出ています。
ここで再び、許諾への合意が必要になります。確か2本だったはず。これを最後まで読んで「決定」しないといけないので、停車中にやらないといけません。これが終わるとダウンロードが開始されます。
ダウンロードはバックグラウンドで行われます。その間もナビは利用可能です。
私は、普通にドライブしながら、スマホのテザリングでダウンロードしていたのですが、概ね30分くらいでダウンロードが完了していました。厳密なダウンロード容量は分からなかったのですが、通信総量を見ると概ね3GBくらいダウンロードされたように見えました。
ダウンロードが完了しても、「取得中」マークが消えるだけで、いきなりバージョンアップが始まるわけではありません。次回のナビ起動時にバージョンアップの案内が出ます。
データ更新は10分で完了!
データダウンロード後のナビ起動時に、バージョンアップの案内ダイアログが出ます。
無視して普通にドライブを継続することも可能です。再度このバージョンアップダイアログを出すには、ナビを再起動しないといけなくて、実質的に停車時に案内が出るようになっています。
「はい」を押すとナビが停止して、バージョンアップが開始されます。
取説に時間目安など書かれていたのかもしれませんが、私は確認していなかったので、この画面が出てドキドキしました。時間目安の表示もなく、なかなかプログレスバーが進まないのです。おそらくデータ解凍中か何かなんだと思いますが、プログレスバーが進まないのは不安なのでなんとかしてほしいです。ちなみに、旧モデルでは、1時間30分のカウントダウンが表示されていました。
5分以上経過したところでいきなりプログレスバーが進んで驚きました。無事処理が進んでいたようで何よりです。
そしてバージョンアップ完了です。ここまで、概ね10分くらいです。旧モデルで90分かかっていた地図更新がなんと10分で終わりました。
まあそれでも10分は短くないし、プログレスバーの表示とかなんとかしてほしいところはあるんですが、ちゃんと本体でデータダウンロードして、十分短い時間で単体でデータ更新できるようになったというのは、凄い進化だと思いました。期待はしていましたが、実際に動くところを見るまで不安だったので、本当に10分でバージョンアップできて良かったです。
無事、バージョンアップが完了しました。
オービスライブも有効化されていた
ところで、MapFanスマートメンバーズの特典として、オービスライブも利用可能になっているということで、早速こちらもダウンロードしてみました。
オービスライブのデータについてはUSBメモリで読ませる手順になっていたので、手順に従い読み込ませようとしたのですが、なんとオンラインでのデータ更新で既にオービスライブのデータも反映されていました。
結果的には使えるようになったので良かったのですが、なんか案内あったかな、と気になりました。
無事、地図更新できて良かったけど・・・・
そんなわけで、無事、ナビ本体から地図更新もできたし、オービスライブも使えるようになったし、結果としては良かったです。良かった点も気になった点もあったので、感想としてまとめておきます。
機能改善、データ改善について
今回の地図更新について、自分の生活圏で、特にデータが古くて困っているポイントなどは無かったので、地図データが更新されたのを直接確認できるところはありませんでした。
一方で、走行中の警告内容(ヒヤリハット地点や、標識の案内が複雑なところ等)が増えているのは何箇所か確認できており、これはナビの機能として便利になったなと感じています。あと気付いたところとして、県境案内されるポイントも増えているように感じました。
全体に、プログラムの改善などが進んでいるのが感じられて良かったです。
一方で、Wifi接続の安定性の改善に期待していたのですが、これは改善されていないようで、ちょっと残念でした。以前のレビューでも書きましたけど、カーナビからのインターネットアクセスで、Wifiを使うのは、ちょっと微妙な気がしています。Bluetooth DUN/PANのほうが、実はニーズに合っていたように感じるんですけどねぇ・・・ここは今後の改善に期待というところです。
本体直接更新は便利だった
本体からの直接インターネットアクセスによるデータ更新に対応しているのはやっぱり便利でした。これまで、ブレインユニットを本体から外して、自宅でデータダウンロードする機種や、SDカードのような外部メディアを使ってバージョンアップをする機種を使ってきましたが、やっぱり本体でダウンロードからアップデートまでできるのは便利です。
バージョンアップにかかる時間も十分短くなっていて、良かったです。以前の機種だと、寝ている間にバージョンアップとか、1時間30分、データ反映の間ナビが使えないとか、なかなかにハードル高かったんですが、ダウンロードにバックグラウンで30分、データ反映に実質10分というのはかなり優秀だと感じています。
まあ、アプリナビを使えばデータ更新自体無くなるので、アプリのほうが便利じゃないかという意見もあるとは思いますが、カーナビ単体で使える専用機には専用機の良さがあります。使用感の差を埋めるという意味でも、データ更新の手間暇が減るのは良いことだなと思っています。
年額7000円が高いか安いかは、評価の分かれるところだとは思います。
アカウントが多くてハードルが高い
これが多分一番の課題かなと思っているのですが、相変わらず、アカウント登録やサービスの契約が面倒です。今回、ナビのデータ更新には、「パイオニアIDによる利用機種の登録」と「Mapfanスマートメンバーズの登録」、そして「アカウントの紐づけ」が必要になっています。過去には、スマートループへの登録が必要だったり、Mapfanの有料契約も、別の契約だったりと、いろんな変遷を経て、今の形に辿りつているのですが、相変わらず煩雑だと感じます。
一方で、パイオニアIDへの統合など、整理が進んでいるように感じるところもあるので、今後には期待したいところなんですが、なかなか大変だなぁというところです。
おそらく、この記事の内容を見て、実際バージョンアップをできる人って、日常的にインターネットサービスを使いこなしている人なんじゃないかと思います。これが一般的なカーナビユーザーには難しいんじゃないかと思っており、なかなか地図更新の利用率も上がらないのかなぁと感じるところです。
ディーラーにお任せにできるのがベストなんだと思われますが、そう考えると、やっぱりメーカー純正の車載ナビ(メーカーオプション)が第一の選択肢となるかなと。ディーラナビや後付のナビだとこの辺のサポートは難しいと思います。
特に、インターネット通信を伴うようなサービスだと、許諾への合意が必要で、これが結局は利用者自身との契約になるあたりが、また難易度が高いところです。今回新しいナビをつけてから、最初にインターネットに繋ぐ時点で、確か許諾を3回くらい確認させられたし、バージョンアップ時も2回は許諾の確認がありました。必要なことなので仕方がないとは思いますが、やっぱりハードル高いなぁと思います。
まだまだ模索が行われている感じもしますので、今後の改善に期待したいところです。
オービスライブは微妙
このオービスライブは初年度特典なんですかね。使えるようになっていたので有効化して、しばらく走っているのですが、レーダー探知機を使っている人、あるいは過去にレーダー探知機を使っていた人からすると、流石に機能的には劣るように見えてしまうと思います。
基本的に楽ナビのオービスライブは、オービスを登録地点として管理しており、近接警告を出すというものになっています。なので、警告は出るのですが、オービスの形状や設置状況(常設、取締ポイント)についての情報は分かりません。
私は長らくレーダー探知機を利用しており、今もセルスターのレーダー探知機「AR-W87LA」という機種を利用しています。レーダー探知機自体、もう製品として進化がかなり進んでいることもあり、レーダー設置場所の案内の手法や案内内容についても、流石に洗練されている印象です。レーダーの種別や設置状況などについての案内内容、タイミング含め、非常にスムースで快適に感じています。
それと比べてしまうと、近接案内だけの警告はちょっと微妙です。値段にも差があるので、どちらが優れているかとか評価は難しいですが、もし、オービスライブを使ってみて、もうちょっと丁寧な案内が欲しいとか、欲が出たら、レーダー探知機を買う、でも良いかなと思います。
決して万人向けの機能でありませんし、こういう道路情報の案内もできるんだよ、というデモンストレーションとしては十分有りかなと思いますが、レーダー探知機の代替えとなるか、というと微妙です。もちろん、この警告で満足できる人も居るかなと思います。
これからの進化に期待
総じて、バージョンアップはしてよかったなと思います。コスパについて言えば、もう少し安くても良いかな、と思うところはありますが、許容はできるかなというところです。
オンラインバージョンアップに対応したことで、機能改善やデータ改善がより高頻度にできるようになっていると思うので、どんどん改善や、試験的な機能の提供など、取り組んでほしいかなと思うところです。
とにかく、RZ99で90分かかっていたデータ更新処理が10分で終わったのは、感動的でした。やっぱりカーナビも進化してるんだなぁというのを改めて実感した次第です。カーナビは是非、データを最新化して、長く使ってあげてほしいと考えています。
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