天候の悪い1月中旬の週末、オグナほたかスキー場に行ってみました。ゲレンデはすっかり春のコンディションで暑かったです。雪も春の雪で、この時期にしてストップ雪も発生しており、土の出ているところも散見されました。もうちょっと雪が降って欲しいなぁと思いつつ、オグナほたかスキー場は相変わらずの急斜面天国でした。
シーズンにはこんな悪天候の週末もある・・・
2023年1月15日。まあシーズンにたまにある悪天候の週末です。しかも今回は気温も高く、雨降り予想。天候が崩れる前に滑りにいくとか、晴れ間を突いて滑りにいくとか、いろいろ策はあるんですが、当たるか当たらないかはゲレンデに行ってみないと分からないところもあり、とにかく賭けの要素が強いのが自然を相手にするレジャー・スポーツの難しいところです。
週末に向けて天気予報を確認し続け、土曜日か日曜日か、中央道方面か関越道方面か、いろいろ考えた結果として、日曜日にオグナほたかスキー場へ行くことにしたわけですが、この週末は天気予報も見るたびにコロコロ変わっていて、不安しかない状態でした。
日曜日にした理由は、日曜日になると気温が落ちるという予報があったからだったんですがね、結論からいうとこれも外れでした。山の天気は難しいやね。
一方、オグナほたかスキー場、今シーズンからSKIDATAのICチケットが採用され、いろいろと刷新されたところもあるようですので、こちらはいろいろ期待して行きました。Webでいろいろ調べてみると、随分とメジャーな雰囲気になっており、以前の穴場感は随分と薄れたような。実際どんな感じになっているのか、期待です。
チケットは事前購入して行くのがオススメ
まずはチケットですが、ICカード化されたこともあり、Webで事前購入が可能です。SKIDATAのゲートシステムということで、QRコードでチケット発券できるものですね。近隣だと尾瀬岩鞍が同じSKIDATA製だったと思います。ちなみに白樺高原などはAxess製のゲートシステムとなっており、シェア争いはなかなか興味深いところです。
一方で、施策としてはアソビューやアースホッパーに対応しており、いろんな面で抜かりないなぁという印象です。これら施策のほうがお得感は高いのですが、発券のために窓口に並ぶ必要があるので、この辺は嬉しくないところです。今回はWebでチケット購入していきました。
メールアドレスでマイアカウントを登録でき、購入したQRコードはメールにも送られて来ますし、マイアカウントからの参照もできます。窓口では1時間づつ消費される5時間券もあるようですが、Web販売はなさそう。紙の食事券も発券可能です。
以前オグナほたかスキー場へ行った時のブログを見ると、かなりチケット売り場で並んだ記録もあるので、避けられるなら避けたいところ。メールでQRコードを受け取りスキー場へ向かいました。
寝坊からのスタート
出発は5:15頃です。いつもより1時間くらい遅いです。要するに寝坊しました。2度寝して気づいたらもう5時近かったと。慌てて支度して、車に飛び乗り、関越道へ向かいました。この時期ですので、5時過ぎると渋滞するのではという懸念もあります。戦々恐々のスタートです。
日曜なので、大型車が見当たらず、都内はかなり空いていました。環八はいつになく空いていて、おそらく練馬まで過去最高レベルで早く到着できたのではないかと思います。懸念された関越道の渋滞もなく、蓋を開けてみたらいつもより快調に沼田まで走ることができてしまいました。
それでも一応、赤城高原SAに入るのに混雑しているとやだなぁと懸念して、今回は赤城PAで休憩しました。でも実は赤城高原SAも入り口を見た感じ、空いてたんですけどね。肩透かしでした。
沼田インターチェンジを降りても先週より全然混雑していませんでした。今回はオグナほたかスキー場ですので、県道64号で峠を超えて花咲方面へ向かいました。
前日の土曜日がかなり温かく雨も降っていたということで、まあそれなりに道路の雪も解けているかなぁとは思っていたのですが、県道64号の状況はただのウェットコンディションで、予想以上に冬らしくない状況でした。
オグナほたかスキー場のゲートを超えて場内に入っても、道路は綺麗です。ここは毎度、積雪路になっていて登れない車が発生するポイントなんですが、今回は完全に雪はありませんでした。
オグナほたかスキー場の場内に入って景色を見た第一印象は「雪、少なっ」ですね。ここ普段ならもっとうず高く左右に雪が積み上がっているところなんですが、全然雪が無いです。これはかなり雪不足なのではないか・・・と、ちょっと嫌な予感がした瞬間でした。
そんな感じで蓋をあけてみたら全然混雑していなかったオグナほたかスキー場までの往路ですが、とはいえ出発時間が遅かったこともあり、到着は8:10頃。それでも全然早かったのですが、道路は空いていてもスキー場は混んでるんですよね。駐車位置は題3駐車場のかなり後ろのほうで、こりゃやっぱり混んでるかなぁ・・・と思った瞬間です。
この時、気温は3℃です。かなり温かかったです。天気予報では、もっと冷える予想が出ていたので、寒い装備を準備してきていたのですが、春スキー装備でゲレンデへ向かいました。
相変わらずチケット窓口は混雑していた・・・
題3駐車場からは送迎バスでゲレンデまで登っていけます。ゲレンデはやっぱり春雪でした。
いやむしろ天気良すぎて怖い。こりゃ暑くなりそうだなぁというのが朝イチの感触です。
で、案の定チケット売り場は大混雑。今シーズンから売り場が外ではなく建物の中になったのですが、行列が階段まで伸びていて大変なことになっていました。
SKIDATAの発券機はそのチケット売り場の窓口の反対側にあるのですが、当然ながら行列が伸びてきてこの発券機の前も混み合っていて大変な状況になってましたね。実際、Webで事前購入している人は見ている限り数人しか居ませんでしたので、発券自体はスムースでしたが、ちょっと設置場所は工夫してほしいかなぁと思ったところです。
あと、QRコードリーダーがあるのですが、スマホの画面を読ませるのに苦労している人が居たので、コツを覚えておくと良いです(面倒ですが、いざとなればQRコードに付記されているID文字列でも発券できます)。
無事チケットゲットできました。
ICカードにリチャージもできるのですが、次回いつ来るか、今シーズンまた来るかも不明なので、今回は返却します。保証金500円をWebでクレカで決済しているので、返却すると財布に現金が500円増えるという不思議な状態になります。
ゲレンデは春だった
ゲレンデは要するに春雪でした。朝はシャーベットが固まったアイスバーン、気温が上がってシャーベット、ベタ雪になります。
整地はしっかりピステ入っているので滑りやすくはありましたが、所々氷の塊が落ちているところはありました。
までも気持ちの良い天気でしたね。武尊山も綺麗に見えます。そういえば武尊山に登山している人がかなり多く見受けられました。
今回はATOMIC REDSTER X9i WBなんですが、この板を買ったのが丁度一年前のタナベスポーツの初売りだったので、オグナほたかスキー場をこの板で滑るのは初めてになります。
正面に見えるのはスラロームコースです。オグナほたかスキー場の魅力といえば、この急斜面ですかね。比較的斜度のあるコースがいくつもあるのが楽しいです。ただ、コブは無いです。
最上部の第6ゲレンデです。やっぱりここを滑らないとオグナほたかスキー場に来た甲斐がありません。
日光白根山とその山麓の丸沼高原スキー場が見えました。若干霞んでますかねー。
尾瀬岩鞍の西山ゲレンデも見えます。晴天になり、景色が良くて良かったです。
ゲレンデは春です。朝は結構硬くてハードできつかったです。それでも気持ちよく滑ることができました。
レストランも絶対混みそうなので、11時前には早めの昼食です。今回は山菜うどんを頂きました。無茶苦茶美味しかったです。レストランの支払いもキャッシュレス対応になっていました。
食事後、昼前くらいのリフト待ちの状況ですが、最下部の第1、第2リフトはコンスタントに行列が出来ていた感じです。特に緩斜面や上部への連絡のために人が集まる第2リフトは常にこれくらい並んでいました。それでも10分は待たないくらいだったと思います。それなりに混んではいましたが、嫌になるほどではない、ってところです。
ちょっと雲が増えてきたところです。でもゲレンデは雪がゆるんで滑りやすくなってきました。
その後しばらくは第4リフトを中心に急斜面を滑っていました。こちら第4ゲレンデですが、惜しむらくはちょっと土が出ているところがあるところですね。やっぱり雪がまだまだ少ないです。気持ちよくスピードの乗るコースなんですが、春の雪でボコボコしていて、なかなかに体力を奪われてきつかったです。
大沢コースも滑れたんですが、こちら入り口のところは完全に土が出ていました。しかも非圧雪です。なかなかに難しいコースでした。
その横のウェーデルンコース。こっちのほうが雪量は豊富で、同じく非圧雪急斜面でしたがこちらのほうが滑りやすかったと思います。結構難しい斜度なんですが、慣れてきたら楽しく滑り降りることができるようになりました。
エキスパートコースは圧雪が入っているので斜度はあるもののまだ滑りやすいコースだったかなと思います。この横にある非圧雪ゾーンはあまり滑っている人が居ないこともあり、踏むと沈み込む重い雪質でとても滑りにくかったです。
暑いくらいの天気でした。
午後に入ると曇ってきて、ゲレンデの上の方はすっかり雲に包まれてしまいました。一気に気温が落ちて寒くなってきたので、春装備から冬装備に変更しました。
ちなみに、春・冬の切り替えはインナーなどで調整するとかさばるので、私は手袋で調整しています。薄手の手袋で滑ると案外と涼しく感じて快適です。
第6ゲレンデはすっかりガスっていました。
何も見えません。
ちょっとガスは薄らいで、その代わりに湿った雪が本降りになってきました。気温が落ちたことで、雪質はちょっと締まって滑りやすくなったのは良かったです。日中はこの時期なのにストップ雪が発生していましたので。
15:30頃まで滑って終了となりました。よく滑った一日でした。
帰りの駐車場。天気は湿り雪というか、ほぼ雨に近い状態で、すっかりグショグショに濡れてしまいました。とても春らしいゲレンデだったなぁという印象です。
コブもないので、急斜面を滑りまくる
オグナほたかスキー場はコブがないのです。そのかわり、急斜面があちこちにあって、案外と練習になります。今回は基礎練習として角付けなどを練習しつつ、荒れた急斜面を滑りこんでポジションや滑りの確認をしていました。
春の雪で荒れた急斜面ということで、ポジションと足首の緊張に注意しながら滑りました。特に足首を緊張させることで、ターン時に斜面下方向に板のトップを落とし込んで刺すみたいな感覚が得られたのは良かったです。これは前回、コブ斜面で板を回す時に感じたものと同じ感覚だったので、しっかりと体に染み込ませたいなと思いました。
しばらくコブを意識した基礎練習をメインに滑っていたので、急斜面を滑る感覚をちょっと忘れていたのですが、今回、急斜面を滑りこんだことで、感覚を取り戻すとともに、コブでの運動に通じるものがあることにも気づけて良かったです。
帰りの関越道は混んでいた・・・
帰りの温泉は今回も小住温泉です。
オグナほたかスキー場からだと県道64号沿いで帰り道に当たるし、きっと混んでないかな、と期待して行ってみました。
予想通り混雑はしていませんでした。春のようなゲレンデで汗だくになったので、汗を流せて良かったです。ただ、あとで考えたら、ここで食事を取っておくべきだったかな、と後悔しています。というのも、上りの関越道はやっぱり混雑していて、SA/PAがどこもいっぱいだったんです。
赤城高原SAに入ってみたのですが、駐車場もほぼいっぱいで、誘導員さんが車両誘導していました。考えてみたら、日曜日の夕食時の関越道の上りですから、そりゃ混んでるわけです。という訳で、フードコートはいっぱいでした。
でもソフトクリームは食べられます。今回は赤城高原SAのはちみつソフトクリーム再食です。やっぱりはちみつとミルクソフトクリームって合うんですねぇ。改めて認識してしまいました。美味しいです。目の前ではちみつをかけてくれるのも良い。ただ、今回、久々にソフトクリームのコーンの底が抜けたのは想定外でした。
で、その後も駒寄PA、寄居PAとフードコートの混雑具合を見ながら走ったのですが、どこもいっぱいで食事が取れませんでしたこれはもしや夕食難民か、あるいは高坂SAの下り側に行くしかないか、とちょっと覚悟していたのですが、ラッキーなことに嵐山PAのフードコートが空いていたので、ここで夕食を取ることができました。
ピリ辛みそ豚バラ焼肉丼、みたいな何かです。濃いめの味付けが美味しかったです。
そんな感じで上りの関越道は流石に混んでいて、渋滞している箇所もありました。さらにPAでは渋滞末尾で追突を起こしたと思われる車が停まっていたりして、ちょっと驚きました。高速道路の混雑、渋滞は本当に事故の起きる確率も高いので注意が必要だなぁと改めて思いました。
都内に入っても環八通りはやはり車が多く、一部渋滞している箇所もありましたが、全く動かないというレベルのものではなく、結果としては比較的スムースに家まで帰り着くことができました。
ちなみに、横浜も帰宅時の天気は雨が降っていて、荷物を下ろすのに凄い濡れてしまいました。
急斜面は楽しかったけど、春雪過ぎて辛かった
以上、天候の悪い週末に、オグナほたかスキー場へ行って急斜面を滑ってきた話でした。予想以上の春スキーでびっくりしたのと、あとはオグナほたかスキー場の急斜面はやっぱり楽しいなぁと、急斜面の楽しさを思い出す良いスキーツアーだったと思います。
しかし天気悪かったのはやっぱり痛かったです。スキーは自然が相手のレジャー・スポーツですから、いろいろあるのは仕方ないことではあるのですが、是非これから来ると言われている寒波には期待したいところです。まだ1月中旬ですから。
オグナほたかスキー場も、いろいろと進化して、以前の穴場感が薄れてきた印象です。Web発券に対応しているスキー場はちょこちょこ出ていてはいますが、まだまだ流行ってはいないみたいですね。事前決済は便利なのでもっと流行って欲しいですし、事前決済向けの割引施策ももっと充実してほしいなと思っています。
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