さて、お泊り&平日スキー2日目は土曜日、上越国際スキー場へ行きました。ちょっと油断していたのですが、越後湯沢は寒波で大変なことになっていました。疲れましたが、そんな中でも楽しく滑ることができました。さすがに降り過ぎで危険なレベルの寒波です。みなさまご安全に。
お泊りスキー2日目は上越国際スキー場へ
2022年2月5日。金曜日からのお泊りスキーの2日目、この日は当初から上越国際スキー場へ行く予定でした。ウィンターパスのドラ割でロング一日券が700円引きになるので、これを使ってナイターまで滑り倒そうかなぁと思っていたのです。ちなみにウィンターパスの価格設定は微妙で、ETC休日割引との比較で負けるケースがあるのですが、今回金曜日の移動が絡むので有効活用しています。
ところが、寒波が来ているらしく、本当に滑れるのか?とちょっと疑問を感じるコンディションです。どうしたものか、と思ってはいたのですが、一応スキー場のホームページなど見る限り営業はする予定のようです。
もし駄目だったら、時間券の余りもあるし、丸沼高原スキー場までまた戻って滑ればいいかなぁと、それくらいの気持ちでとりあえず上越国際スキー場へ向かうことにしました。どうせウィンターパスを使うには一度沼田以北まで戻らないといけないのです。
寒波の越後湯沢は想像以上の悪天候だった件
お泊りスキー2日目ということで、出発はホテルルートイン渋川です。
朝食バイキング。このご時世、バイキングで食べ物をピックアップするのに使い捨て手袋を使うというオペレーションになっていて驚きました。ご飯も自動盛りつけ機になっていて、接触を回避しています。なかなか凄いです。安定のルートイン朝食でエネルギー注入完了です。
朝食が6:30からで、出発は6:50頃になりました。上越国際スキー場までは1時間30分の見積もりなので、大沢ゲレンデのリフト運行開始8:30には間に合うかなというところ。ちなみに日帰りの無料駐車場は大沢ゲレンデか当間ゲレンデになります。当間ゲレンデは昨シーズン行ってみたのですが移動コストが高すぎたので今回は迷わず大沢ゲレンデに向かいます。
渋川伊香保インターから関越道に入るといきなりの渋滞。赤城高原への上り坂のところで一時的な渋滞が発生していたようです。っていうかやっぱり土曜日、車が多いです。今日は寒波の予報が出ているのに、こんなにスキー場へ行く人が居るのか・・・と一瞬自分を棚に上げて思ってしまったのでした。
この日は沼田インターから先が冬タイヤ規制となっていました。ただ、沼田インター付近ではまだ積雪・凍結の気配は無し。沼田インターでは出口渋滞が発生していたので、おそらく湯沢の悪天候を嫌って沼田周辺のスキー場へ向かう人が多かったのかなという気がします。
関越トンネルに入るまではそこまで酷い状態では無かったのですが、関越トンネルを抜けると完全な寒波の越後湯沢でした。
ここまで酷い天候は久しぶりです。除雪が間に合っていない状況で、なんとか轍を頼りに走っている状態です。当然、路面は既に圧雪・凍結状態で、簡単に滑る雪道になっていました。
上の写真は湯沢インター出口付近です。こんな天気の中で、滑れるのかよ・・・と思っていたのですが、塩沢石打インターが近づくと多少視界も晴れて、天候が改善してきました。湯沢から塩沢石打の間でも天気は結構違うんですね。たしかに標高も違いますからね。これなら上越国際スキー場は行けるかもしれない、と多少思ったのでした(って思う時点で既に感覚がおかしくなっている自覚はありましたよ)。
塩沢石打インターを降りて上越国際スキー場大沢ゲレンデへ向かいました。国道17号は流石に除雪・融雪されていましたが、除雪車があちこちで除雪を続けているような、そんな状況です。とにかく降り過ぎです。
さて、大沢ゲレンデへ向かうべく、国道17号から左に折れて県道76号に入ったのですが、ここからは完全な雪道、しかも結構な坂道になっていて、かなり厳しい状況でした。確かに、大沢ゲレンデって意外に標高高いんですよね。結構登らされます。
で、スタックしている車も居ます。両脇が雪壁で狭いところ、登れない車が居ると怖いです。そういえばスリップしている跡が手前のほうから見えていたので、もうちょっと早く諦めても良かったのではないかと思いましたがね。雪道は諦めも肝心です。
なんだかんだで大沢駐車場到着です。時刻はもう9時前。かなり時間かかっちゃいました。っていうか、車少なくね?っていうのが第一印象。しかも、歯抜けになってるところに案内されたんですが・・・・どうやら一度駐車場に入ったけど、諦めて帰っていく車が居るようで、そうすると歯抜けになるんですね。気持ちわかりますよ、この天気だし、ここまでの道中もかなり酷い状況でしたからね。そうこうしている間にも何台か帰っていきましたし。
一方で、粛々と滑る準備をしている人たちもいます。パウダー好きにはたまらないんでしょう。私は・・・ちょっと悩みました。
ぶっちゃけ天候はかなり悪いです。天気予報によれば夕方から夜にかけてさらに天候は悪化するようです。そうすると滑るどころか帰りが辛くなりそうです。当初予定していた「ロング一日券でナイターまで滑ろう」計画はここで無しです。じゃあ午前券か、となると、ちょっと時間短くて悩ましい。せっかく来たので「おしるこ茶屋」までは行きたいし・・・・
で、改めてリフト料金のページを確認したら、ありました。ソリューション。上越国際スキー場って、半日券は無いのですが、「6時間券」という神チケットがあるんですね。そういえば、6時間券で夕方からナイターまで滑ってる人を見たことあったな。これは神だ。
というわけで、初志貫徹。6時間券で滑れるだけ滑って帰ることに決定!
ゲレンデはパウダー、新雪は苦手よ・・・
パウダー好きな人には良いでしょうね。私は新雪・深雪は苦手でして・・・
天気は雪です。視界は不良。ゲレンデがどんな状況か気になるところですが、とにかく準備をしてゲレンデへ向かいました。この日は雪の中での準備を最低限にすべくいろいろ着込んで行っていますので、非常に準備は早かったです。これは次回以降も取り入れたいなと思いました。
6時間券は発券から6時間です。終了時刻が印字されてます。これで3300円なら比較的良心的かなと思います。
ゲレンデは、膝まで埋まるパウダーです。新雪好きにはたまりませんね。私は埋まるし刺さるし、下手すると板ロストするのでこういうコンディションはあまり好きじゃないです。まあ程度問題なところはありますが。
で、大沢ゲレンデのリフト降り場の最初の斜面の下のほうで、板が新雪に刺さってしまいこの日初コケしました。いきなり雪まみれのスタート。まだ全く体動いてないんですが、ゲレンデは容赦ない新雪です。
大別当の迂回コースをなんとか降りて、長嶺へ来ました。ここまで全面非圧雪の新雪ゲレンデです。しかも深い。でもあとから考えると、この辺はまだ全然滑りやすかったなと思います。
どうやら雪の運動会か何かイベントをやっていたようです。こんな天気ですが、ファミリーゾーンはやっぱり大盛況です。上越国際スキー場凄いな。
さて、こんな天気なのでここまでちょっと滑るだけで苦行でかなり辛くて、もう帰りたい気分になりつつあったのですが、とにかくおしるこ食べて考えよう、ということで、「おしるこ茶屋」へ向かいました。
パノラマゾーンのトップです。天気がよければここから十日町方面が見下ろせるはずなんですが、真っ白。ゲレンデはふかふかの新雪。それでもやっと体が慣れてきて多少滑れるようになってきました。
ただ、ここからおしるこ茶屋まではコース幅狭くて視界悪くて、急斜面のところでは人がたくさん止まっていてなかなかに難しいコンディションでした。
着いた。おしるこ茶屋です。流石にまだ席に余裕がありました。良かった。
「名物 焼きたて黄金餅のおしるこ」です。甘くて暖かくて美味しかったです。落ち着くわー。
で、とりあえず今日の目的はこれで完了か?というところなのですが・・・ちょっと欲を出して、せっかくだから「パウゼ」まで行ってみようかと思ってしまったのでした。
写真はホルン手前の斜面です。ここ晴れてて整地されてると気持ちのいい急斜面なんですけど、この日はバリバリの新雪です。深いです。マジでヤバい。長嶺なんて全然積雪浅かったです。当間山付近はさすがに積雪がヤバい。それでもなんとか滑れるようになってた俺偉いって思いました。
っていうかここまでの移動(尾根伝いにリフト2本乗り継いでの水平移動)がやっぱり辛いですね。微妙に体力削られるし、道中滑走もしていないので、体が冷えます。上越国際スキー場はこれが辛いんだな・・・
そういえば、道中、リフトの支柱の雪下ろしをしているリフトマンの方を見かけました。こういったメンテナンスのお陰で僕らは安全にスキーを楽しめているんだなということを実感しました。感謝です。
ホルンからクワッドリフトでパウゼへ。ところがパウゼが開いてません。階段が封鎖されています。あれ、なんか別に入り口あるんだっけ・・・とか思ったんですが、なんか良く分かりませんでした。というわけで休憩もできず。
360度の大パノラマ、のはずが・・・真っ白です。雪も最高に深くて、はい、ここで2度めの転倒をしました。油断すると深雪に足を取られるんだな。
当間第4ゲレンデ、ここ晴れていれば長くて気持ちいいコースのはずなんですが、この日は膝まで埋まる深雪の荒れ地です。とにかく転ばずに降りてくるのが精一杯。とにかく疲れました。
普段なら、ここから当間ゲレンデまで行って、全コース制覇とかやるところなんですが、この天候で当間まで降りたら帰ってこれる自信が無かったので、大沢ゲレンデへ戻ることにしました。
パノラマコースはなんとか降りて、美奈ゲレンデへ。ここは相変わらず人が多くて大変でした(苦笑)。この天気なのに、なんでここにはこんなに人が居るの?って状態です。ここはいつ来てもこうなんですよね。いつも大盛況。さすが上国。
なんやかんやあって大沢ゲレンデへ帰ってきました。遠かった。で、結局この日はここが1番滑りやすかったです。新雪だし深雪なんですが、当間山方面ほどの深さでもなく、それなりに人が滑っているのである程度ならされています。一方でコースの端に行けば新雪もあって、いろいろ練習できる楽しいコンディションでした。
ここからは徹底的に滑りまくりました。新雪なので、かかと加重しないとまず板が雪に刺さりますので、重心に注意しつつ、荒れたところでは板を回す場所やタイミングもコントロールしないといけない。一方で視界も悪いので、足裏感覚で雪面を感じつつ、ここぞというところではぴょんぴょん跳ねながら落差を使って滑り降りる、っていう感じで新雪の中を滑る感覚を体に叩き込みました。
慣れてしまえば最初はどう滑ればいいのか分からなかった新雪ゲレンデも、楽しく滑れるようになってしまい、エンドレスに練習モードで滑りまくることができました。マジで大沢ゲレンデ、楽しかったです。
15時過ぎまで6時間しっかり滑って終了しました。マジでよく滑りましたけど、正直新雪はやっぱり疲れますね。久々に体力使った感じがしました。
事件です。車が雪に埋もれてました。っていうか駐車場がゲレンデになってます。積雪はおそらく20cm以上、これみんな出られるのか?ってレベルです。まあでも車が雪に埋もれるのはもう慣れたものなので、スノーブラシでさくさくと雪下ろしして帰路につきました。慣れとは恐ろしい。
せっかくなので「まんてん星の湯」でご飯まで頂いて帰る
帰りの温泉ですが、せっかくなのでこの日は猿ヶ京温泉の「まんてん星の湯」へ寄ることにしました。「まんてん星の湯」は普段ならかぐら田代からの帰路で寄る定番の日帰り温泉なんですが、このご時世、ロープウエイ必須の田代はなかなか訪問しずらいわけです。今回は新しい三国トンネルも気になるので、この寒波の中、下道で猿ヶ京温泉まで行ってみることにしました。
国道17号で三国峠へ向かいます。道中、みつまた、田代、そして苗場とスキーエリアを通過することになりますが、真っ白で何も見えません。写真はみつまたの手前の付近の道路の様子ですが、もう完全に雪壁になっています。この翌日、この付近で雪崩が起きて一時通行止めになっていたようですが、とにかく凄い積雪、凄い天気でした。
あれ、っと思ったんですが、みつまたステーションのところ、バス停に人が並んでいます。考えてみれば、路線バスでスキー場に来ている人も居るんですよね。結構な人数だったので驚きましたが、湯沢界隈のスキー場であれば公共交通機関でも訪問しやすいのかも、と思いました。
三国トンネルと、新三国トンネル。3月に開通予定とのことですので、今シーズン終盤はこのトンネルを通って湯沢に行き来することもできるようになるはずです。特段、トンネルが新しくなったからと言って早く着くとかは無いんですが、新しい施設はそれだけでワクワクしますね。
道中、除雪車が作業をしているところが何箇所もありました。除雪されていない道路を走ってみると本当に運転に気を使うのがわかります。除雪作業の効果は絶大です。感謝しかないです。
結局、猿ヶ京温泉付近まで積雪路は続いていました。そういえば道中には最近個人的に話題になっている「赤沢スキー場」もあったはずなんですが、ガスってて見えませんでした。
「まんてん星の湯」へは17時頃の到着です。それなりに混んでいましたが施設前の駐車場にかろうじて入ることができました。温泉も多少混雑していましたが、施設がそれなりに広いので不快感を感じるほどではなく、ゆっくりと温まることができました。ここは内湯が源泉かけ流しなんですよね。カルシウム・ナトリウム硫酸塩泉でとても温まる良いお湯です。
さらにこの日は温泉の食事処で「上州麦豚とんかつ定食」を頂きました。最近、どこかで夕食を取ろうと油断して高速に乗ってしまって結局どこでも夕食を取れないパターンが多いので、今回は食べられるときに食べることにしてみました。とんかつのお肉がやわらかくてとても美味しかったです。
温泉に入って食事も頂いたので、あとは帰るだけです。月夜野インターから関越道に乗って帰りました。
最後の締めはPasar三芳の「鐘の木」のやきいもソフトです。焼き芋の革の焦げ感まで味わえる美味しいミルクソフトクリーム。絶品だと思います。ちなみにフードコートは20時で終了でしたが、テイクアウトコーナーは22時まで営業しており、無事ソフトクリームにありつくことができて良かったです。
その後は環八経由で自宅まで帰りました。ギリギリガソリンが足りなそうになったので途中で給油して家に帰りました。渋川から上越国際スキー場まで80kmもあったので、ちょっと走行距離は厳しかったかもしれません。
寒波の新雪ゲレンデはしんどかったけど楽しかった
以上、寒波の上越国際スキー場へ行って、くじけそうだったけど最後は楽しくなった話でした。真面目に、寒波のゲレンデは厳しいです。でも練習すれば楽しく滑れることもわかりましたので、次はもっと楽しめるかな、と期待しています。まあでも体力は使うなぁというところです。
今回、寒波の越後湯沢を訪ねて感じたのは、除雪作業は偉大だということです。除雪されていない道路は相当危険ですし、特に俄装備は全く歯がたたないと言って良いでしょう。除雪作業に携わる皆様には感謝です。僕らも事故を起こさないよう安全に配慮して運転しないといけないなと改めて思ったのでした。
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