マイクロソフトWindowsの新しいバージョン「Windows 11」の更新がInspiron 14に降ってきたので早速更新してみました。良くも悪くも、あまり変化はない印象です。
Inspiron 14(5415)にWindows 11が降ってきた
そういえば話題の新OS、Windows 11は10月の上旬にもリリースされていたようです。とは言っても、以前のようにパッケージの深夜販売のような賑わいもなく、まずは新機種のプレインストールから提供開始、という静かなスタートです。ちょこちょこレビューなども出ていますが、今回とにかく目立った新しいフィーチャーもないので、どうにも盛り上がりに欠ける感じがあります。
すでに今の形のOSの進化としてある程度来るところまで来ている感じもあるので、そこは仕方の無いところかなーとも思いますが、やはりそこはOSも新しいほうが良いので、早く試してみたいところではあったわけです。
私の愛機Inspiron 14(5415)については、早くからWindows 11対応が明らかになっていたため、いつオンラインアップグレードが来るのか、楽しみにしていたのですが、ついに10/21、Windows Updateで更新通知がやってきました。
Windows 11のハードウエア互換性と新OSの価値について
ちょっと話は変わりますが、今回のWindows 11は意外なところで「互換性」が話題になっていました。というのも、TPM 2.0が必須条件になっていたからです。TPMとは何かというと、「Trusted Platform Module」のことで、PCのセキュリティにかかる処理を担うモジュールです。
詳細な説明は面倒だし正確に書ける自信もないのでここでは割愛しますが、OSの安全性を考えた場合、TPM 2.0のような機構を備えたPCが必要になるのは確かに時代の理にかなっている気はします。
一方で、セキュリティ周りの機能の「恩恵を感じる」シーンはPCを使っていてもあまり出会うことはありません。例えば外部からの攻撃をしのいだとして、結果「何も起きなかった」くらいの状況にしかならないので、セキュリティと言われても「?」というのが一般ユーザーの反応でしょう。
今回のOSアップデートに派手さが感じられない理由の一つが、こういった内部的な改善、つまりは目には見えないけどユーザーのデータや操作の安全性、堅牢性を高めるようなソフトウエアの改善が多かったからではないかと思います。
UI面では従来メトロと呼ばれていたフラットデザインから変更され、より使い勝手は改善されていますが、機能的な派手さがないのは致し方ないところ。そんなわけで、今回、互換性の話題に注目が集まったのもまあ仕方ないところかなと思っています。
一方で、むしろだからこそ完成度高く安定性高いOSになっているのではないかと、良い意味で期待されるバージョンアップではあるんですがね。同時期にmacOSやiOSもバージョンアップされましたが、こちらもやはり機能面の派手さはあまり取り沙汰されていません。改めて、今の形のOSは完成形に近いのかもしれないと考えると、なんとも寂しい面もあるような無いような・・・。
Windows 10からWindows 11へのアップデート
実際のアップデート処理についてまとめてみます。Windows Updateから更新処理を行うだけなので、手続きは至って簡単です。
いきなりこんな感じでPCのOSアップグレードが降ってくるなんて、随分と時代も変わったもんだなぁと思いました。それだけ機能的な変更(影響)は小さいという面もあるのかもしれません。
ライセンス条項に「合意」すれば、バックグラウンドでダウンロードが開始されます。
ダウンロードは1時間くらいで終わったかなと思います。ここはネットワーク環境にも依存するでしょうが、私の環境ではその後のアップグレード(再起動が数回行われた記憶があります)も含め2時間くらいであっけなく完了しました。
そしてWindows 11が起動しました。
ロック画面の時計のフォントなど、UIがかなり変わって「新しいOSになった感」があります。この辺はいい感じです。
Windows 11、何が変わったのか?
というわけで、Windows 11が動き出しましたので、感想など。
デスクトップで象徴的なのは、タスクバー周り。アプリアイコンが中央に集約されたのと、右下のインジケーター類のまとめ方も変更になっているようです。
まず、アイコン類が中央に集まったのは、意外に便利でした。特に広いディスプレイを使っていると、この位置にまとまっていたほうが迷いがなくて便利に感じました。ただ、こうなってくると左端にスタートメニューが存在する必要はあるんだっけ、っていう気がしてきます。っていうかmacOSに近づいたんだよなーと。
右下の通知アイコンまわりもmacOSに近づいて、直感的に確認できるようになった気がします。お互い良いところを真似てくれるのは良いと思います。
バージョン表示はこんな感じです。設定の画面はかなり見やすくなった印象があります。メトロデザインはフラットデザインを意識しすぎたためか若干見づらいところがあったりしたように感じたのですが、普通に見やすいです。
特徴的なのが、Microsoftアカウントがかなり全面に出てきたところですね。IDによる管理の是非についてはいろいろ意見もあるところだとは思いますが、個人的にはマルチアカウントはやはり便利で良いと思っています。
設定まわりのUIは今回かなり頑張ってこのUIに集約されたのかな、と感じています。Windows 10ではちょっと詳細掘りに行くと古いUIの画面が出てくることが多く、結局この設定画面って何なんだろう、って思うことが多かったのですが、Windows 11になってそれはかなり減った印象です。
まあ、それでも旧来の「コントロールパネル」は残っていて、アイコンをクリックすると設定画面に飛ばされたり別の画面が開いたり、まだあちこち飛ばされる印象はあるんですが・・・・頑張ったと思います。はい。
ただ、UIは本当に洗練されて見やすく機能的になったかなぁと思います。適度なフラット感と適度な立体感が共存した良いバランスになっているなぁと思います。
一方で、基本的なOSの機能としてはやはり大きく変化したところは見つかっていません。基本的なメニュー構造などがWindows 10といっしょなので、直感的に操作で迷うこともないですし、至って普通です。悪く言えば変化が無いのですが、良く言えば、正しく完成度を高めたOSリリースなのではないかと感じています。
Windows 11は(当然)おすすめ
以上、Dell Inspiron 14(5415)をWindows 11にアップグレードした話でした。想像はしていましたが、Windows 11はUIはそれなりに変わっていますがそれ以外の機能部分はあまり変化が感じられないOSになっていると思います。もしかしたら凄い変化に私が気づいていないだけかもしれませんが、そこはご了承ください。
なので、とりあえずアップグレードできる人はさくっとアップグレードしちゃって大丈夫なんじゃないかな、と思います。もちろん特定のアプリの互換性に懸念のある方は別として、そこまで大きな問題は無さそう、というのが私の感想です。私が日常的に使っているカーナビのデータ更新アプリやドラレコの動画再生アプリなどは問題なく動いています。
Windows 11は正しくWindows 10を進化させ完成度を上げたOSだなぁというのがファーストインプレッションです。派手さはないですが、思った以上に好印象に感じています。トラブルが起きないという保証はいたしかねますが、新しいOSとしてのWindows 11はおすすめして良いかなぁと思える仕上がりかなと思っています。
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