取り急ぎクイックレビューです。Keychron K1買い増ました。ごく最近、KOPEKさんでの国内販売が開始され、技適マークが付いた本気で使えるKeychronが安定的に入手可能になったので、速攻購入してみました。噂通り、良いキーボードだと思います。
Keychron K1買いました
ここに至るまで、キーボード選びに紆余曲折あったわけですが、それはさておき。今日はKeychron K1のクイックレビューです。
今もまさに使っていますが、率直に良いキーボードだと思います。キーボードって筆記具と同じで、モノによって合う合わないがあるので、どれが最高かっていうのは難しいのですが、普通のメカニカルスイッチのキーボードだとキーストロークが深すぎて疲れる、っていう人は、試してみる価値はあると思います。
きっかけは、日本正規版
なぜ今、Keychron K1を購入したのか、と言えば、理由はKOPEKさんでの国内取扱が開始されたためです。
2021年3月15日取り扱い開始です。
Keychronのキーボード自体は高機能で快適なキーボードとして話題で、海外から直接購入されている方も多かったと思いますし、輸入盤を購入された方もいらっしゃるでしょう。ただ、これら海外版にはやはり懸念点があります。
- 日本語(JIS)配列がない
- 技適表示がない
特に大きいのが技適です。基本、国内で電波を発信する機器を使う場合、技適を取得している必要があり、かつその技適マークの表示が義務付けられています。最近は物理表示じゃなくてもOKになっているようですが、何らか確認できる必要があるのは間違いないです。海外製品だとこの対応がなされていないものが少なくないので、国内でBluetoothなど無線通信を使う場合に懸念が生じます。
KOPEKさん取り扱いによって、上記2点が解決されました。日本語(JIS)版については、Keychron本家でも購入できるようになっているようです。技適表示については本家は確認できていませんが、少なくともKOPEK版はパッケージにも本体にも表示があります。
さらに国内発送、円建てでの支払い、日本語サポートなど、とにかくメリットが大きいです。価格的にはそれなりに高くなっていますが、得られるメリットを考えると十分価値はあると私は感じました。加えてKOPEKオンラインストアではAmazonPayでの購入が可能で、これも購入のハードルを下げてくれた一因でした。
最近キーボードの買い替えを考えていて、色々物色していた私からしてみれば、もうこれは買わざるを得ない状況だったわけです。
購入はKOPEKサイトで
早速、購入体験から。Keychron K1はKOPEKオンラインストアで買いました。一応、他サイト(楽天)でも扱いはあるように見えますが、輸入品が来ても困るので今回は直販サイトを使いました。
購入時点では、テンキー有無✕JIS配列/US配列✕赤軸/青軸/茶軸で計12種類の扱いがあります。本体カラーやRGB LEDなどは共通仕様です。私はテンキーレスのUS、赤軸をセレクトしています。オンラインストアの在庫状況を見ているとやっぱり人気があるのは日本語配列のようです。
購入してから到着までは2日です。タイミングにもよると思いますが、購入翌日発送、その翌日には手元に届いていますので十分迅速です。ヤマトで届くのも密かに良かったです。
外箱にも技適表示が
開封していきます。
国内配送の安心感はやはり高いです。
黒い箱はオリジナルと同じに見えますね。
KOPEK納品書。こういうのも結構大事。
箱はオリジナル版と同じかな?っていう感じです。
背面にも日本語表記などありません。
箱のサイド、製品情報のところにシールが貼られていて、ここにも技適の表示がされていました。KOPEK扱いの明記もあります。ちなみに、この技適番号は総務省のサイトで検索でき、ちゃんとKeychron K1で登録されています。
梱包材や梱包状態など、高級感が感じられる仕上がりです。安いキーボードとは違いますね。
付属品はUSB Type-Cケーブルにキーキャッププラー、そして交換用キーキャップ。AltとWindowsキーが付属品となっており、本体はMacキートップになっていました。USBケーブルはなかなか高級感のある編み込みタイプです。
マニュアルは英語と中国語になっていて、日本語マニュアルはダウンロードするように案内されていました。
英語のクイックリファレンスで大体の操作は分かりますので困らなそうです。
本体の第一印象はとにかく「美しい」。ボディはアルミ製で安っぽさはありません。キートップの印字も無駄なくシンプルで機能美を感じます。持論ですが、キーボードにとって美しさは重要な要素だと思っています。
ちゃんと本体背面に技適マークの印字もあります。そういえば足は付属品はありませんでした。高さを変えたい場合は何か台を使うしかないかなと言うところです。
デスクに持ってきてみました。ARTECKのキーボードとマジックトラックパッドとサイズ感の比較です。十分コンパクトです。キーボードの周囲に余計な余白がないのが良いですね。
キーボードとキーの高さですが、そこまで薄くはない印象です。好みにもよるかもしれませんが、私はパームレストが欲しくなりました。ただ、十分薄いとは思います。
Macに繋いでみた
まずはUSBケーブルで繋いで充電です。
パームレストはFILCOのウレタン製のものを使っています。とりあえずRGBイルミネーションが綺麗です。電池を食うのでワイヤレス時は消しておこうかと思います。USBケーブルの端子が真ん中にあって、若干邪魔に感じるので、端子が横を向いたケーブルなどで取り回しを工夫したいところかなと思いました。
実際使う時の配置としてはこんな感じ。ケーブルを取っ払ってしまえば非常にシンプルで、マジックトラックパッドとのバランスもいい感じです。
使ってみた感想
早速、使ってみた感想です。
まずキータッチについて。今回購入したものは低背のGateron赤軸スイッチで、通常のスイッチよりキーストロークが浅いため小気味よくタイピングが出来ます。赤軸か青軸か茶軸かは好みの分かれるところだと思いますが、個人的には最近赤軸が好みなので悪くない感じです。先日店頭で触ったG913に比べると、ちょっと重いかな、と感じました。
これと似たような製品で、FILCOのMajestouch Stingrayという低背スイッチのモデルがあり、何度か店頭でタイプしてみました。ただ、こちらはちょっとストロークが深すぎる印象だったので、最終的にはKeychron K1を購入しています。Majestouch Stingrayがストローク3.2mmのアクチュエーションポイント1.2mm、Keychron K1がストローク2.5mmのアクチュエーションポイント1.5mmと、微妙な差になるので、ここは実際触ってみて、自分に合うかどうか試してみるしかないかなと思います。ちなみにG913は2.7mmの1.5mmと、Keychronに近いです。
キータッチについては好みと慣れがあるのでしばらく様子を見るところかな、と思いますが、現時点で圧倒的に優れていると感じているのが、Bluetoothの安定性です。
実は私、Bluetoothキーボードについてはあまり良い印象を持っていません。とにかく接続が安定しない印象があり、まず思ったとおりにキーを打つだけでも大変っていう悪いイメージしか残っていないのです。巷に溢れる安いBluetoothキーボードはやはり地雷で、さらにBluetoothの規格自体が古い(3.0)ことも多いため、とにかく良い印象がありませんでした。
ところがこのKeychron K1、今もBluetoothで接続して使っていますが、全く問題なく使えています。当たり前といえば当たり前なんですが、同じ環境(Mac mini)で安いBluetoothキーボードを使って、チャタリングが酷すぎて使い物にならなかった経験があるので、やっぱりKeychron凄いなって思っています。
そもそもKeychronが対応しているBluetooth 5.1っていう規格自体が新しく、安定性も改善されているため、その効果もあるのかもしれません。とにかく、安いBluetoothキーボードが地雷で、Bluetooth自体は悪くなかったことが分かって良かったです。技適にも対応して、快適にBluetoothで使えて満足です。
テンキーレス(TKL)のコンパクトさはいわずもがなシンプルでデザイン的にも最高だと思います。あと、キートップの材質がちょっといい感じで、サラッとしていてタイピングしていて気持ちよさが感じられます。
一点、スリープモードからの復旧については、確かにちょっと気になる遅さがあります。もちろん、スリープしない設定もできるんですが電池持ちが悪くなるのでしばらくはデフォルトのままで使おうかと思っています。スリープモードの動きが分かってしまえば、目くじらを立てるレベルの動作でも無いかなと思っています。
全体を通して、やはり高級感があり、良いキーボードを使っている満足感が得られる逸品かなと感じています。手触りやデザイン、使い心地など一つ一つに気持ちよさが感じられる、そんなキーボードに仕上がっているなぁと思います。
メカニカルが苦手な人でも使えるかもしれないメカニカル
以上、Keychron K1が日本国内で正規取り扱いが始まったので買ってみた話でした。
やっぱりロープロファイルのメカニカルスイッチは期待通りの良いキーボードだったなぁというのが率直な感想です。世の中、HHKBみたいなストロークの深いキーボードこそ優れた高級なキーボードという認知が広まっているように(個人的に)感じているのですが、やはりキーボードは筆記具と同じく、人それぞれ好みや向き不向きのあるデバイスですので、自分にあったものをしっかり選んで使うべきだというのが持論です。
私はパンタグラフキーボードのような、薄めのキーボードのほうが好きなので、ロープロファイルメカニカルスイッチくらいの『中途半端な』キーボードが丁度良く感じています。ちょっとHHKBとかメカニカルなゲーミングキーボードみたいなキーストロークの深いキーボードが体に合わないなぁっていう人には試してみてほしいキーボードの一つです。
Keychron K1に限らずですが、是非多くの人に自分にあったキーボードに出会ってほしいと思いつつ。
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