モバイルルーター更新しました。これまで使っていたY!mobile 305ZTを解約して、Huawei E5383を用いてDMMモバイルの通信容量をシェアすることにしました。
さようならY!mobile 305ZT
これまでモバイルルーターはEMOBLEからY!mobileを使っていたのですが、11月で305ZTの契約期間が2年になり更新を迎えたため、このタイミングで解約しました。
2年でキャンペーンが終了して、500MB追加が何回でも無料、っていう、実質通信容量無制限プランが使えなくなるんですよね。そこまで大量に通信するようなことは無かったんですが、月額料金も決して安くないのと、他の端末でも通信容量が余っていてもったいないので、解約決定。さようならY!mobile。
サービス的には決して不満があったわけではありません。ただ、モバイルルータの性能というか、UXがイマイチだったのはちょっと不満だったかな。写真に写っているGL09Pから、デュアルキャリア(EMOBILEとSoftbank)って構成でしたけど、この辺も含めて、なんかしっくり来なかったところはあります。
で、モバイルルーター、どうするか
いやもう、モバイルルーター、要らなくね?とも思ってました。例えば「ギガ放題」でもなんでも良いんですが、スマホのプランで安価に大量通信できるものが出てきているので、それでいいじゃん、と。
でもね、スマホって、やっぱりバッテリーが持たないんですよ。持たない、というか、ちょっと操作したら思いのほかバッテリー消費してて、いざ使おうと思ったときバッテリー切れ、ってパターンが意外にある、と。
それくらいなモノなので、あまりモバイルルーターにお金もかけたくない、というところを満たすために、どうするか、と考えた結果、Huawei E5383でDMMモバイルでSIM追加することにしました。
DMMモバイルでデータシェア
SIMは既にスマホ(arrows M02)で使っているDMMモバイルで確保します。
DMMモバイルでは、最大3枚のSIMでデータシェアできます。音声SIMとデータSIMが混在できるので、スマホとモバイルルーターで、余すこと無く容量を使うとか、当然できるわけで。容量単価もMVNOなので当然お安くなっています。速度などの品質については、MVNOなので若干厳しいかなぁと思うところもありますが、Docomo MVNOなのでエリアの広さなど安定性には期待が持てます。
(最近というか、冬になると、auもSoftbankも圏外という山間のスキー場や温泉に行くことがあって、ちょっときになってしまったという)
元々、データシェアサービスを使ったことも無かったので、ちょっと使ってみたかった、というところもあり、やってみたですよ。DMMモバイルでデータシェア。
端末はHuawei E5383をAmazonで確保する
という訳で、まずは端末。書いておいてナンですが、先に行っておきますが、端末とSIMと、どっちを優先して確保すべきか、と言えば、SIMです。SIM。はい、先に言っておきます。先に言っておきつつ、分かりやすい端末から。
SIMフリーモバイルルーターはどこででも買えるんですが、在庫が潤沢で納期が短いところとなると、やっぱりAmazonになるですよ。という訳で、以下を確保しました。
保護フィルム要るっけ?と思いましたが、なんか貼ってみたくなった(苦笑)。
Huawei E5383は、HuaweiのLTE Cat6/300Mbps対応モバイルルーター。一応、2016年末時点でも、最新機種らしい(後継機種が見当たらない)。
うーん、Huaweiのサイトのトップからだとリンクが見つかりませんが、検索すると情報が出てきます。バッテリー駆動時間が長く、Wifi側は802.11ac対応と、必要十分なスペック。そして比較的入手しやすい価格。NECのMR04LN、MR05LN辺りがライバルになります。
今回、私がHuawei E5383を選んだ最終的な決め手は、高速起動対応と、「Huawei HiLink」アプリによる端末操作です。意外に、モバイルルーターのUIって重要で(あれ?通信できない。どうなってるんだろう?的なシチュエーションは意外に少なくない)、これをアプリから確認できたら楽ちんかなぁ、と。
SIMはDMMモバイルでSIM追加
SIMについては、DMMモバイルの音声SIMを1枚既に持っているので、これをプラン変更して、SIM追加を行いました。ここに罠がありました。
実はこのHuawei E5383自体は、昨年のクリスマス頃には入手していました。しかし実際に使えるようになったのは、2017年1月1日です。プラン変更というか、追加SIMの有効化のタイミングで月初まで待たされたという。これ、タイミング次第なんだと思いますが、特にSIM追加やプランの変更など、契約条件が変更になるようなものが発生すると、締めのタイミングまで待たされることがあるので注意が必要です。
当然と言えば当然の話なんですが・・・なので、「SIMと端末、どちらを優先すべきか、と言えば、SIM」つまり、契約条件等、ややこしい方を先に確認しなさい、ということで。
惜しいことに、SIM自体は端末と同日に届いていたんですがね。しばらくお預け喰らいましたとさ。
容量を10GBまで増やして、音声SIM+データSIMの2枚体制にしてみました。これで月3000円です。端末は取っ払いで12,500円だったので、コスト的にはまぁ良い感じで収まったかなぁと思っています。
Huawei E5383
という訳で、Huawei E5383を開封です。正確な型番は、「E5383s-327」です。
結構、ポップなパッケージで面白いです。凄いコンパクト。
結構、良い意味で、普通。Huawei製品って、この辺、すごく良くなったと思っています。
中身は変わったところは無いですが、バッテリーが取り外し可能で、SIMスロットはバッテリーの内側に入るようになっていて、つまりは電源切らないと操作できない、と、普通の構造ですね。ちなみにSIMはマイクロSIMですので注意。
フィルム貼ってみた・・・アンチグレアフィルムいい感じ。手に取った印象ですが、軽くもなく、重くもなく、邪魔にならないレベルでしっかり質量感もあるバランス感は好印象ですね。GL09Pも305ZTも、正直デカすぎた。全体に角に丸みを帯びたスクエア形状で、触り心地も優しくて、下手な安っぽさも無い辺り、良く出来てるな、と思います。
この筐体、電源ボタンとUSBインターフェース(USBテザリング、充電に使える)しかありません。タッチパネル対応なので、これだけで十分。ということなんですが、実はこっからが味噌というか、ポイント。
完成度の高いUX/UI
この端末を設定するUIとしては、本体の液晶パネルと、ブラウザからアクセスする管理用のWeb画面、そしてHiLinkアプリがあります。意外に、できることが各々異なっていて、まぁ使い始めてしまえば、あまり気にすることは無いんですが、最初はちょっと「あれができない?」って思います。
最終的には、Web画面が最強なんですが、タッチパネルだから、全部これで設定できる!って思ってると、意外にできなくて一瞬悩むと、HiLinkも必要十分な機能に絞っているところもあって、このバランスが若干厄介な感じ。ただ、いろんなUIがあって、使い分けられるって、実際使ってみるとやっぱり便利です。
通常画面。時計が出ているのは意外に便利。しかもこれ、ちゃんと同期してくれています。「フリック」でロック解除できます。
メニューはこんな感じで、基本的な設定の変更、確認ができます。モバイルルーターのタッチパネルも一昔前はなかなかに操作感の悪い感じでしたが、このタッチパネルはかなりレスポンスも良好です。
Wifi側から管理画面に入れば、当然ながら全ての設定が変更・確認できます。レスポンスも悪くない。
そしてHiLinkアプリ。ちょっとメニュー遷移が遅いかな、って思うところはありますが、例えばモバイルルータを鞄に入れたままで、スマホから状態確認するとかできて便利です。APN設定とかSID設定とかできちゃうし、デバイス情報も一通り見えるし、結構このアプリ、有能です。
ちなみに、このWeb管理画面とアプリですが、端末側のタッチパネルで操作中(ロック解除状態)だと、ログインできません。アプリに至っては、ログイン状態が解除されて再ログインが必要になる。操作の一貫性のためだとは思いますが、もうちょっとソフトな制御でも良かったかな、と思ったりしました。
若干、古さを感じるところも
さて、DMMモバイルに繋ごう、と思ったら、つながりませんでした。
Huawei E5383はいくつかのMVNOのプロバイダ設定をプリセットで持っていて、この中に「DMM mobile」もあるのですが、APN名が「vmobile.jp」なので、要するに古いDMMの設定になっています。最近発行されたSIM(アカウント)の場合、APN名は「dmm.com」なので、個別にプロバイダ設定を追加する必要がありました。
2015年12月発売なら対応していても良さそうなものですがねぇ。なんか残念。
あと、USBテザリングですが、今のところ(あくまで、今のところ)、最新のmacOS Sierraで使えるドライバが見つかっていません(苦笑)。誰かやり方教えてください。公式ページを見ても、対応OSバージョンが結構古めなので、USBテザリングを使いたい場合は、ドライバの対応状況に注意が必要です。Windowsって比較的ドライバが互換動作したりすることがあるんですがね。Macは難しいと思います。
まだ発売から1年しか経っていない製品なんですがね、もう古いのかなぁ、と思ったり。この辺、Huaweiさんには頑張って欲しいところです。特に、SIMフリー製品は、キャリアの契約期間みたいなライフサイクルが無いので、良いものは長く使いたいと思うのが人情です。是非、最新OSへの対応や、最新MVNOの設定情報の反映など、継続提供することで、長く使える製品に育てて欲しいです。SIMフリー製品は特に。
Y!mobileとDMMモバイルなら、Y!mobileのほうが速い
さて、速いか遅いか?ってやっぱり気になるところだとは思いますが、端的に言って、Y!mobileとDMMモバイルなら、決定的にY!mobileのほうが速いです。
あちこちで何度か速度測定をやってみていますが、Y!mobileのほうが速かった記憶がある、というか、DMMモバイルだと、どうしても速度が安定せず、速度が増減したり、とても遅かったり、ということが起こりがちだな、という印象です。
DMMモバイルでも、絶対的な通信速度として、実用的な範囲、例えば、10Mbps〜20Mbpsくらいであれば、なんとかクリアできるかなと思っていますが、Y!mobileほどの高速性、安定性は流石に無いと。
こればかりは、メガキャリアサブブランドの成せる業で、いかんともし難いところですが、容量単価とか使い勝手で考えると、やっぱりDocomo系のMVNOが使いやすいところで、ここは求めるモノに合わせて選ぶところだと思います。とは言え未だに、Docomoしか入らないってシーンには当たるんですよね、2017年でも。
スタンダードにオススメのSIMフリールータ
という感じで、やっぱY!mobileすげー、って感じになってますが、Huawei E5383+DMMモバイル、コスパ高くて、十分満足な仕上がりだと思っています。
何より、Huaweiのモバイルルーターの完成度にはちょっと感動しました。Huawei製品って、一昔前の「いかにも中国製品」って感じがすっかり無くなっているのが凄いところで、実用的な面で完成度が高い印象です。今後もHuawei製品は要チェックかなと思っています。
モバイルデータ環境の改善とか、データ使用量の適正化とか考えてる方は、是非検討してみてほしい。
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