XVハイブリッドのカーナビを更新した話(2/3)。ディーラーナビからAVIC-RZ121へ載せ替え。大変だったけど仕上がりは大満足。

DIY
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2024年7月、納車から8年目を迎えたXVハイブリッドのディーラーナビをバージョンアップしました。最新のAVIC-RZ121へ載せ替えた作業記録です。正直大変でしたが、やっぱり自分の好きなように配線が整理できたので満足度は高いです。

まずは作業計画

カーナビの取り付けで一番大事なことは何か、と言えば、間違いなく「事前計画」です。必要なケーブルや部品が足りなかったら大変なので、一旦バラして、何が必要かを見ておく必要があります。まあ、それでも失敗することはあるんですが・・・。

インパネを外します。もう何度も外しているので難しいことはありません。コツは左右から内張り剥がしを思いっきり突っ込むことです。

ちなみにこれは作業後に気づいたノウハウですが、インパネ外す時の養生ポイントはコチラです。インパネの周囲(左右)は柔らかい素材になっているので傷の心配は無いのですが、実はここに凄い傷が付きます。気をつけましょう。

本体背面の確認です。このナビにはETCユニットに加えビーコンユニットも取り付けられており、若干配線は多めです。

ここで先に失敗ポイントを告白しますと、このETC連動ケーブルをそのまま使ってETC連動は維持しようと思っていたのですが、楽ナビのローエンドモデルはETC連動機能が無いということに後で気づいて、結局ケーブルごと撤去することになりました。スペックの確認はちゃんとしましょう。

バックカメラのビデオはピンプラグになっています。一番確認したかったステアリングリモコンのケーブルは、車体側ハーネスから分岐加工されてピンジャックになっていました。

車体とナビの接続は、さすがディーラーナビ、専用ハーネス一発になっています。当初はこれをそのまま活かそうかと思ったのですが、下取り等の都合も考え、結局ハーネス類は一式新規で購入することにしました。よく見るとETCユニットの電源もここから取られていました。

ナビ固定用のフレームはこのまま流用することにしました。アースをここに繋ぐのはよくあるパターンです。

念の為ETCユニットも確認しました。ナビ連動用のケーブルとアンテナケーブルと電源が繋がっています。三菱製です。

以上、一通り確認して、だいたいの配線の雰囲気は分かったので、概ね作業は行けるかな、と判断して作業に臨みました。

AVIC-RZ121をオートバックスで買う

まずはお買い物です。

新しい楽ナビAVIC-RZ121は通販でオートバックスで買いました。実はAmazonのプライムデーでカーナビを買うか迷っていたのですが、価格コムで見たら案外とYahooショッピングのオートバックスが安かったので、ポイントを利用してこちらで購入しました。

オートバックスって大手カー用品店ということで、値段も高いのではと思われているかもしれませんが、特に電装系は案外と安く売られていることがあります。工賃で利益だせるからそれでいいんですかね。DIY派の私には助かります。

Amazonプライムデーは流石に在庫蒸発している商品も多かったですが、オートバックスは在庫有りですぐに出荷されてきました。

エコロジーなシンプルな箱です。

箱を開けると付属品の山です。その下に本体が入っています。

付属品に特に変わったものはありません。電源類の接続ハーネスとGPPSアンテナ、USBケーブル、バックカメラ変換コネクタ、マイク、そしてビスとマニュアル類です。

特徴的なところといえば、このモデルには地デジチューナーが付いてないので地デジアンテナがありません。あと保証書ですが、QRコードを読ませて製品登録できる形になっています。パイオニアIDによってログインできるサポートサイトがあって、そこから地図バージョンアップに必要になるMapfanアカウントとの紐づけも可能です。

以前に比べるとかなりスマートに進化している印象です。ただ、地図更新のところが最後はやっぱりMapFan連携になるあたりは仕方ないところですかね。

追加で買ったケーブルなど

楽ナビから楽ナビへのアップグレードになるので、ケーブル類はそのまま使えば良いかなと思っていたのですが、実際やろうと思うといろいろ欲が出てくるもので、結局ケーブル類も新たに購入してしまいました。古いカーナビを下取りに出す時、ハーネス類が欠損しているのは良くないかなと思ったところもあります。

電源&車速センサー用ハーネス

電源ハーネスはステアリングリモコン用の配線が出ているものを探して購入しました。車速センサー用のハーネスはエーモンのものです。

ステアリングリモコンの信号は20Pのカプラーに出ているので、そこからカーナビのステアリングリモコン端子に接続する必要があります。この時、専用の変換アダプターなどを使わなければいけないメーカーもあるのですが、楽ナビの場合は単純な配線だけでいけます。ディーラーナビのハーネスではハーネスの途中からケーブルが分岐されていました。

エーモンのケーブルは運転席のハンドル下に出ている15Pカプラーから車速、バック信号など取り出すためのものです。昔はECUの配線からエレクトロタップで取り出さないといけなかったりしたのですが、最近の車は便利で良いです。

ステアリングリモコンケーブル

電源カプラーからはステアリングリモコンの配線はギボシで出てくるので、これをナビ本体のピンプラグに接続するためのアダプターも購入しました。

純正型番「KJ-F101SC」の互換品です。レビュー見ると色が違うとかどこ繋げばいいか分からないとか書かれていますが、構造自体はシンプルで、しっかり配線を確認すれば問題なく使えます。これについては後述します。

液晶保護フィルム

新しい楽ナビはリモコンがなく、液晶画面をスワイプしたりする操作系になっており、汚れたり滑りが悪くなったりすると嫌なので最初からフィルムを貼ることにしました。

さすが楽ナビ、専用フィルムが出ています。しかも最新モデル対応で、ボタン部を避けるデザインになっています。ぶっちゃけこれは一番満足度高いです。本当に張っておいて良かったと思っています。

FMアンテナブースター

スペック確認を失敗して、ETC2.0連動ができなくなり、ビーコン類が一切受信できなくなったため、VICS WIDEの受信精度を上げるべくFMブースターを追加しました。ちなみにこれは初期に入れたものではなく、取り付けて走ってみて、やっぱりあったほうが良いかな、と思って追加したものです。

車載FMアンテナ用のブースターは同じような形態・スペックの製品が数多売られていますので、中身はどれも似たようなものかなと思われます。配線を見て、ACC一本で繋がるものを選びました。

レビューを見ると効果無いとか配線が分からないとか、対応周波数帯が日本仕様じゃないとか書かれています。配線はACCが入るのでケーブル端のギボシ加工等が必要、対応周波数帯についてはVICSのホームページも確認して、概ね国内のVICS FM(NHK FM)の帯域はカバーされていますので問題ないと判断しました。

実際のところ、前車ではFMブースターを取り付けていたので、今回も取り付けること自体にはあまり抵抗はありませんでした。シャークフィンアンテナはどうしても受信感度的に不利になるので、保険として付けておく分には悪くないと思っています。

その他

作業に必要な養生テープなども新調しておきました。

近所のホームセンターでサクッと購入です。タイラップはいくらあっても困りません。ビニールテープはベタベタするのであまり好きではないのですが、細々としたところでは使いやすいので準備します。あとはプラスチックヘラ。これは地デジアンテナの撤去用です。フロントガラスに貼り付けた両面テープなどを剥がすとき、いつも苦労するので今回購入しました。

ディーラーナビを取り外す

まずは既設のナビの取り外しからです。AVIC-RZ121の取り付けに先立ち、既に搭載されているディーラーナビAVIC-RZ99Pの取り外しを行いました。最大の難関は「地デジアンテナ撤去」と「ETCユニットケーブルルート変更」でした。

カーナビを「初期化」する

まず、カーナビを工場出荷状態に初期化しました。

設定メニューの下のほうに初期化メニューがあり、そこに「工場出荷状態に戻す」ボタンがありますので、これを実行しました。

思ったより時間がかかってドキドキしましたが、無事初期状態に戻りました。これで撤去準備完了です。

本体を外す

バッテリーを外して、本体撤去スタートです。

下取りに出す都合もあり、画面を傷つけたくないので養生して作業しました。

すべてのケーブルを抜いて、本体を撤去しました。

本体を撤去したインパネ内部ですが、流石にケーブルが溢れています。これを片付けていきます。

一旦ここまで減らしました。写真ではまだETCユニットの電源ケーブルが残っていますが、これも撤去してさらに減っています。

地デジアンテナの撤去

新しい楽ナビには地デジチューナーが付いていないので、地デジアンテナを撤去しました。ぶっちゃけこれが今回一番やりたかったことなんですよね。地デジ見ないので、アンテナは邪魔なだけなのです。

作業中の写真はこの1枚しかありませんが、XVハイブリッドの場合、アイサイトが付いているので、フロントガラス上部にケーブルを通す場合、このアイサイトユニットの蓋を外して、裏側を通すことになります。ETCユニットに加えて地デジアンテナもここを通っていて、思ったより撤去が大変でした。

地デジアンテナはフロントガラスの左右に4本のフィルムアンテナが貼られているのですが、すべて助手席側から立ち上がり、フロントガラス上部を渡って運転席側までケーブリングされていました。運転席側から2本上がっているかと思っていたので、ちょっと驚きました。たしかにこちらのほうがケーブルの取り回しは楽そうです。

フィルムアンテナはプラスチックのヘラを使って剥がしました。やはり道具があると綺麗に楽に剥がせて便利です。それでも若干糊のあとが残ったので、ブレーキクリーナーで綺麗に落としました。フィルムアンテナは再利用不可ですが、アンテナケーブルは再利用可能です。

ETCユニットの電源ケーブルの経路変更

写真で見ると、三菱のヒューズが付いたケーブルが見えますが、実はETCユニットの電源がカーナビの裏から取られていたので、これを運転席下から取るように経路変更しました。ETC連動もできなくなるため、後々、ETCユニットを買い替える可能性もあり、それを見越しての経路変更です。

ただ、これが凄い大変でした。

実はそんなに大変な作業だと思っていなくて、引っ張れば手繰れるかな、と思ったんですが、全く抜けません。どうにもどこかで結束されている雰囲気です。手を突っ込んでみたら、どうにもメーターパネルの裏で結束されているっぽい。え、まさか、そんなところ通すの?と思いつつ、メータパネルを外してみたら、本当にメーターパネルの真裏をケーブルが通っており、しっかり結束されていました。

さらにこれは窓側ですが、こちらもメーターパネル裏にETCアンテナケーブルの束が隠されていました。ケーブルが落ちないための対策なのか、アンテナ線は十分な余裕を持って束ねる必要があるため、この空間を利用しているのか、いろいろ考えられる理由はあるのですが、とにかくこの配線には驚きました。

結局、ETC周りの配線を一通り整理整頓する流れになってしまって、大変な作業になってしまったのですが、無事、ナビ裏から、運転席下へ、ETCユニットの電源ケーブルを変更することができました。

ここまでの作業で分かったことは、「ディーラーナビの配線は凄い」ってことです。思った以上に洗練されていて驚きました。おそらく数多くの車両に安定的にナビを取り付け、トラブルを減らすため、このようなデザインになっているのだと思われます。基本的に、メーカー純正ナビと同じく、ディーラーナビも外して載せ替えるようなことは想定されていないのかも、とも思いました。

AVIC-RZ121取り付け

新しい楽ナビを取り付けました。実際の作業は事前のハーネス作成から、ステアリングリモコン配線やFMブースター追加など、3日くらいに分けて作業したのですが、一連の作業としてまとめておきます。

ケーブル接続

カーナビ取り付けの最初の作業といえば、ケーブルの接続です。車体カプラーと繋ぐためのケーブルを繋いでいきます。

完成したケーブルです。まだステアリングリモコンケーブルは繋いでいません。車速、リバース、パーキングの信号線を15Pカプラー側に繋ぐため、ギボシ加工して繋いでいます。基本的に「同じ色のケーブルを繋げば良い」と言われていますが、色味が微妙に異なることもあるので、しっかりとタグや説明書を見ながら対応付けて繋いでいく必要があります。

ステアリングリモコンの接続

ステアリングリモコンケーブルの接続については、配線の情報を集めて整理した上で接続しています。

こういう図を作って現車の配線と比較して、どの端子がどれに対応しているか確認しました。

カプラー側からは、4本ケーブルが出ていて、うち2本がSW2相当になっています。車種によっては、10番のSW2ケーブルが使われていることもあるようですが、XVハイブリッドGPEの11ボタンリモコンは12番のSW2が使われています。これとSW1、SWGNDの3本をアダプターに繋いで配線しました。

これで、楽ナビ側の設定「スバル3」で一通りの機能が使えました。

本体を設置する

ケーブル類を一通り繋いだら、本体をインパネに収めます。

最終的にはこんな感じになりました。やっぱりケーブルは多いです。

でも押し込んでしまえば気になりません。収まってしまえば問題無しです。

運転席の下の15Pカプラー側はこんな感じになっています。これをハンドル下のケーブルに結わえて釣り上げて完了です。

無事取り付け完了、動作確認も問題ありませんでした。

フィルム貼り付け

最後に、液晶保護フィルムを貼りました。

保護範囲はこんな感じです。しっかり画面を保護出来ていると思います。

画面の見た目にも影響はなく、良い感じです。ただ、若干、ボタンを避けている下のほうが避けすぎなのが気になりました。

あと0.5mmくらい、下まで保護してくれて良かった、と惜しい気持ちになります。この保護フィルム、触り心地も操作感も良くて素晴らしいだけに、このちょっとした隙間が気になって惜しいです。

取り付け完了

というわけで、カーナビの取り付けというか、載せ替え完了しました。DIYだとやってるうちにいろいろ気になって拘ってしまい、思いのほか時間がかかってしまいました。お陰でいろいろ得られるものも多かったと思います。総じて満足です。

メリットは思い通りに設置できること

今回、久々にDIYでカーナビ載せ替えを行って見て感じた最大のメリットは、機器の選択や設置の自由度が高いことだと改めて思いました。地デジアンテナを撤去できたのは本当に良かったと思っています。フロントガラスの視界が良くなったし。

ケーブル配線についても、ETCユニット含め今回の作業でインパネ周りの配線を全体的に整理できたのは良かったです。今後何か電装品を追加するとして、どこから電源が出せるか等の判断にも迷わなくなったと思います。

車やカーナビへの理解が深まることで、愛着も増すし、快適なドライブ環境を得られるというのは非常に大きなメリットだと思っています。結局は完全な自己満足なので、気持ちが分かる人だけの楽しみだとは思いますが。

ただ、事前にスペックや必要な部品の確認はしっかりするようにしましょう。

ディーラナビを外してしまうのは案外損かも

一方で、今回作業をしていて感じたことは、ディーラナビや純正ナビを外してしまうことのリスクです。ぶっちゃけ、もし早いタイミングで車の乗り換え、売却を考えているなら、これらの装備には触らないでおいたほうが良いと思いました。

今回ディーラーナビを撤去して分かったのは、取り付け状況が非常に洗練されていて、車両との一体感が高いということです。配線経路や設置方法などに無駄がないというか、効率的で考えられていて、撤去するのが大変でした。

カーナビを車両の一部と考えれば、どんなに古くて動きが遅くても、触らないでおくのが資産的にもベストなのだということを感じました。一方で、車体の寿命と電装品の実用面での寿命を考えると、どうしても電装品のほうが使用感の悪化は早く来てしまうので、手軽にアップグレードできるようなサービスがあると良いのかな、とも思いました。

今後の予定

最大の失敗はETC連動できなくなったことなので、これは買い替えないと駄目かな、といったところです。

あと、電装系の整理がついて、さらに欲が出てきて、今はドラレコ更新したい気持ちでいっぱいです。おそらく近いうちに、ミラー型ドラレコに買い替えると思ます。

レビューは次のブログで

以上、DIYでカーナビ付け換えた話でした。真夏の作業ということで、汗だくになったし、大変ではあったのですが、それ以上に得られたものは大きかったかなと満足しています。やっぱりDIYは楽しいですね。

やっと次は新しい楽ナビのレビューになります。期待の最新ナビの使い勝手はいかに。

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