ついにと言いますか、信越化学製シリコーンKF96-50-CSをフロントガラス含め車のガラス全面に施工してみました。結果としては、とても良い感じなんですが、やっぱりちゃんと下地処理はしないと駄目っぽいです。
フロントガラスにシリコンを塗ってみたけど
実は既にフロントガラスにはシリコンを塗ってたんですよね。
でもこんな感じで(写真では分かりづらいですが・・・)白く曇ったところができてしまいました。水拭きなどで一旦は消すこともできるんですが、やっぱり徐々に曇りが出てきます。
この記事の後半に詳しく書いています。
これは明らかに撥水剤が残っているために起きているんだな、と思い、今回、油膜落としからやってみました。
激速ガラコはとても良かったけど
ちなみに、これまでは激速ガラコを使っていました。
ぶっちゃけ、激速ガラコ、オススメです。とにかく強力。撥水性能はそれなりに高いし、作業性も良いし、仕上がりもクリアだし、なにより耐久性が半端ないです。多少、撥水面をこすって傷っぽくなってしまっても水拭きでクリアに戻ります。
スノーシーズンを含めかれこれ半年以上使っていたんですが、この激速ガラコには唯一にして最大の弱点があります。塗布後の硬化のため「10時間、水がかかっちゃだめ」なんです。10時間。まる一日、天候を気にしないといけないというのが青空駐車場だとなかなかに辛いんですよね。
そんなわけで、撥水剤は変えたいなぁと思っていたところで、シリコーンコーティングです。耐久性は流石にフッ素系にはかなわないでしょうが、なにしろシリコーンなら「ボディーに付いてしまっても安心」というのが最大の利点です。
ただ、激速ガラコは硬化時間さえ気にしなければ最高だと思っています。
ガラスコンパウンドクロスで撥水剤落とし
写真はありません。ソフト99のガラスコンパウンドクロスで油膜というか撥水剤落としをしました。
これシート状のコンパウンド入りのガラスクリーナーなんですがね、本気で強力な撥水剤を剥がすのはかなり大変でした。多分、スポンジに当てて使うのが正解だったかな。普通にシート状態で手で擦ると果てしなく辛いです。
それでも時間をかければ確実に落ちるので性能は間違いないんですが、作業性考えたらやっぱりスポンジで作業したほうが良いです。
で、ここでもやはり激速ガラコの強力さを再認識することとなりました。マジおすすめですよ。硬化時間を気にしなければ。
シリコーンを塗布
コンパウンドを洗い流して、シリコーンを塗布しました。
ここで一度失敗しました。
ボディなどにシリコーンを塗布するとき、ショップタオルを軽く濡らしてシリコーンを伸ばすので、フロントガラスについても濡れた状態で塗布できるかと思ったんですが、できませんでした。
考えてみれば当たり前の話なんですが、親水状態のガラスが水に濡れた状態だと、そもそもシリコンがガラス面に到達できないんですね。他のシリコーンベースの撥水剤も基本乾いた状態で作業することになっています。というわけで、シリコーンを塗るときはちゃんと乾かしてから作業しましょう。
乾いた綺麗な状態であれば、しっかりとガラス面にシリコーンが張り付く感じがして、塗り込みできているのが目で見てもわかります。っていうかこの感じは普通の撥水剤と変わりません。ガラス面はツルツルしてるからシリコーン定着しないという声もありましたが、個人的には思ったより普通に塗り込める印象です。
結果、作業前に見られた曇りはすっかり消え去り、非常にクリアなガラス面に仕上がりました。やっぱり下地処理が大事ってことですね。
雨の中を走ってみた
運良く、翌日、雨の中を走る機会があって、撥水性能を確かめることができました。撥水の感じとしては、まぁ普通。ピンピンと水が跳ねるような強力さはないですが、雨粒が張り付くようなことはなく、しっかりと撥水しており好印象です。
ワイパーの動きもスムーズです。激速ガラコは若干「キュッ」っていうビビリが出るんですよね。流石にシリコーンは滑りが良くて非常にスムーズに拭き取れていました。
ただ、若干、ワイパーで拭いたあと一瞬白っぽく曇ったように見えるのが気になりました。これシリコーン系の撥水剤だと以前にも見たような気がするので、もしかしたらワイパーゴムの劣化か相性か、何かあるのかな、と思います。ちょっとこれは気にして見ておこうかな、と。
あとはシリコーンコーティングに期待するところとして、コーティングが硬化しないという点があります。普通の撥水剤だと、特にワイパーが折り返すところが集中的に擦れてそこだけコーティングが弱くなったり剥がれたりっていうのが出るんですが、シリコーンは硬化しないのでつまりは強く擦られた部分があっても自己修復してくれるんじゃないかと期待しています。
ちなみに、この強く擦れた部分が劣化する現象も、激速ガラコでは気になりませんでした。とにかく強力です。
撥水剤が残っているところが白くなるのは間違いなさそう
ところでフロントガラス以外のリア、サイドのガラスにもシリコーンを塗布してみました。
こちら運転席の窓ですが、見事にバイザーの影になる部分に撥水剤が残っていて、曇りが出ています。リアはプライバシーガラスになっているため、曇りがよく分からないのですが、おそらく同じような状況が起きていることが想定されます。
こちらもやっぱり一度綺麗に油膜&撥水剤落とししたほうが良さそうです。ぶっちゃけこれさえやっておけばシリコーンによるガラスコーティングはとても良い感じに仕上ることが分かりました。
ガラスはシリコーンコーティングが良い感じ
以上、フロントガラスの古い撥水剤を落としてシリコーンコーティングしたらとても綺麗な仕上がりになって大満足というお話でした。やっぱり曇りの原因は古い撥水剤だったので、シリコーンをガラス面に塗布しようとしている方は下地処理をしっかりされることをおすすめします。
関連して、ですが、激速ガラコ、やっぱり強力だったなぁというのを改めて感じています。カタログ通り6ヶ月性能が維持できるかっていうとなんとも言えませんが、少なくともそれ以前に使っていた他の撥水剤を明らかに凌駕する寿命だったのは間違いありません。
10時間という硬化時間が受け入れられるなら、激速ガラコはオススメです。でもでも、やっぱりシリコーンコーティング、いいじゃん、って感じですよ。
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