SONY BluetoothレシーバMUC-M2BT1&SHURE イヤホンSE215 Special Edition導入記念、今日はミュージックプレイヤーアプリUBiOを紹介したいと思います。かれこれ数年使っています。
iPhoneは「音が悪い」のか?
iPhoneって「音が悪い」って、案外とよく目にします。Walkmanと比べるのは酷として、本当に音が悪いのか、というと、私の個人的な見解としては、「標準のミュージックアプリの再生品質が悪い」というところです。これがでも、iPhone 7なのかiOS10なのか、どっちのタイミングか分かりませんが、多少良くなったと実は思っています。結構フラットになった印象があります。
ところで、iPhoneにも高音質なミュージックプレイヤーアプリというのが幾つかあります。有料のものから無料のものまで、ハイレゾ対応で独自にライブラリを管理するものから、普通にライブラリの中身を再生するものまで、いろいろあります。改めて、ミュージックプレイヤーアプリを変えると何が変わるか、というと、以下のような感じです。
- ライブラリの使い方が変わる。アーチストやアルバムだけじゃなく、もっといろんな形で情報を検索できるようになる。
- プレイヤー画面の見え方が変わる。アートワークだけじゃなく、関連する情報も見れる。
- 機能が追加される。「#nowplaying」の投稿とか。
- 音質が変わる。独自のデコードエンジンやイコライザ、エフェクト等で好みの音質で音楽を再生してくれる。
所謂「高音質」を謳うミュージックプレイヤーアプリは、独自にデコード、イコライザ、エフェクタを実装したものになります。ハイレゾ対応も、要するにコーデックの違いと言えますよね。ただ、中にはイコライザ設定がちょっと凝ってるたけ、みたいなものもありますので、そこは注意が必要です。
そんな中、今回オススメするのは、UBiOという有料アプリです。
UBiOというか、サウンドサイエンスについて
なぜUBiOなのか、という話ですが、理由の一つは、サウンドサイエンスという会社が作っているというところにあります。
カーオーディオ好きな方には、「サウンドシャキット」というオーディオ機器(これは・・・アンプなのか?)でご存知の方もいらっしゃるかと思います。でもこの会社、別にカーオーディオメーカーではなくて、広く音響技術を提供している会社さんなんですね。
そのひとつのプロダクトが「サウンドシャキット」。このサウンドシャキットは、ソースとなるカーオーディオとスピーカー(ドアスピーカー)の間に挟み込むことで、音質改善してくれる製品です。最新機器のスペック見ると、タイムアライメントにも対応してるみたいですね。
ちなみに私はRB2オデッセイアブソルートにサウンドシャキットを取り付けて、かつ、今はもう情報すらホームページに乗っていませんが、サウンドシャキットで出していた大容量(重量)スピーカーに交換して使っています。実は私が普段触れる中で、この車内環境というのが音質的に最高な状態なので、iPhoneのオーディオ環境改善とかの目標は、これにいかに近づけるか、なんです。
音質を改善する、と言いますが、単にドンシャリになるとか、そういうものではありません。ホームページにもあるように、音場感の改善など、音質そのものを改善するアプローチで、感覚としては、音の像がはっきりとして、聴き疲れしないような、それでいて、ちゃんと元の音楽の良さを引き出しているというか・・・いや言葉で説明すると難しいので、ホームページでデモ聞いてみてください(苦笑)。ってゆっか、特許持ってるんですね。凄い。
そんなサウンドサイエンスですが、ケータイ用のアプリも出しています。それがUBiOです。年に1度、iOSのバージョン・アップ時にアップデートされるくらいのアプリで、なんだかなぁ、って思ってるんですが、やっぱり音質は良いのです。まさにサウンドシャキットの音です。
UBiOも、車載用とかスピーカー用とか、いろいろバリエーションが増えているようで、これからはアプリに力入れてくれるのかしら、とちょっと期待。サウンドシャキットのバリエーション減ってるのは残念ですが、是非とも、この技術はもっと世の中に広まってほしいと思っています。
UBiOで出来ること、良い点
という訳で、UBiOです。アプリストアからダウンロード(有料)できます。無料版もあったかな。忘れました。音質についてはサウンドサイエンスのホームページでデモが聞けます。
プレイヤーアプリとして、普通にライブラリの音楽を再生できます。プレイリストにもアクセスできますし、アーチストリスト、アルバムリスト等もミュージックアプリと同じです。ただこのアプリで再生するだけで、高音質になると。
音質調整は、右上の「U」っぽいアイコンから設定画面に行けます。通常のイコライザ、エフェクトとの違いは、エフェクト調整が2方向(エフェクトの強さと、ローパス・ハイパス傾向の調整)しかないという点。このドットを自由に動かすことで、好みの音質に調整できます。
基本的な音質の方向性は、所謂「ドンシャリ」なんですが、単純なドンシャリではなくて、スッキリとした低音に、解像度が増したような感覚の高音、って感じだと思います。しっかりとコントロールされた音質であることが良く分かります。
音質調整の設定には、「MUSIC」「SURROUND」「SPEECH」というものもあります。いろいろちょっとやっつけ感が感じられるので、標準の「MUSIC」がオススメなんですが・・・まぁ使うと嬉しいシーンももしかしたら、あるかも、ということで。
そしてイヤホン・ヘッドフォン個別の味付けを、メーカー名から選べます。私はもちろん、「SHURE SE215SPE-A」を設定して使っています。音のすっきり感が変わる印象があります。専用設定はやっぱり嬉しいですね。
ミュージックアプリになくてこのアプリで重宝している機能の一つが、「シェアボタン」です。要するに、「#nowplaying」が投げられます。
このアルバム良い。スッキリとした仕上がりが非常に美味しい感じ。 #nowplaying Absolute Blue – 雨宮天 in UBiO https://t.co/w0R3eFNwzM pic.twitter.com/fDlnF4D3pi
— しま☆りん / ソフトクリームは別腹 (@ayurina) October 25, 2016
こんなことができます。
iOS 10の発表に合わせて、1年ぶり(前回がiOS 9対応だった)にアップデートされて、UIが大画面(Plusサイズ)対応になったり、プレイリストへのアクセスが分かりやすくなったり、かなり改善された印象です。今後に期待かな、というところ。
UBiOの良くない点、今後治してほしいところ
UBiOは音質が良くて使い勝手も良いのですが・・・2点、難点があります。
- ライブラリの再生回数がインクリメントされない
- 音楽の「検索」ができない
再生回数の件は、まぁ難しいのかなぁと思います。これはあまり重要ではないですが・・・でも、Genius等考えると、ちょっと欲しいかな、って思います。
それよりも、音楽の「検索」できないのは非常に不便です。Spotlightの検索からUBiO起動するような方法が無いかとか、試してみたんですが、やっぱりダメみたいですね。基本的には、プレイリストに聞きたいトラック積んでおいて、そこから再生するのがベストな使い方なのかな、って思います。
あと・・・多分、バッテリーは、この再生方式なので、ミュージックアプリよりは、きっと食います。ただ、普段使っている感触として、全く気になるレベルでは無いです。
UXに若干の難はあるけど、オススメ
とにかく、検索できないのだけ、なんとかして欲しいですが、音質良好だし、ヘッドホン個別の専用設定で音質調整できるし、「#nowplaying」も投げられる、って感じで、総じてオススメ度は高いアプリです。もうちょっと、ちょこちょこアプリ改善するとか、音質関連のパラメータ増やして頂けると嬉しいところですが・・・頑張れ、サウンドサイエンス。応援しています。
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