Aukey BluetoothヘッドフォンEP-B27レビュー。これは”アリ”なレベル、な製品

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さて、先日、Aukey EP-B29という製品を購入させて頂きましたが、あまりに酷い出来なので文句を言っていたところ、AukeyさんからEP-B27という同等製品の提供を受けましたので、ついでにレビューです。この価格帯のBluetoothイヤホンに何を期待しても・・・と思われてる方も居るかもしれませんが、参考まで。

とにかく、EP-B29は酷かったですよ。

Aukey BluetoothヘッドフォンEP-B29レビュー。値段相応とはこのことだ。

この価格帯だし、とかいうレベルではなく、イヤホン製品として成り立っていないレベル(※個人の感想です)。そしたら、Aukeyさんから、同等製品ということで、EP-B27の提供を受けましたので、早速使ってみましたよ。どうやらEP-B29に限らず、このパターンでEP-B27を入手されている方は結構居るように見えますねぇ。あるいは、炎上商法?(苦笑)。

という訳で、届いた。

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何かを忘れたかのようなシンプルなパッケージです。もしやバルク扱い?付属品などはEP-B29と変わりませんね。

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スペック的な違いは、連続再生時間が短いことと、apt-Xに対応しないこと。物理的な違いが大きくて、リモコンが右側ユニット埋め込みのボタンになっているのと、あとは本体が結構大きい。SHURE掛けできないノーマルな形状、ケーブルが平型。細かなところで、操作案内が音声案内から機械音(ビープ)になっています。そんなわけで、確かに同等品と言えます。

早速、充電してみました。ちゃんとLEDが光るので状態が分かるのも、EP-B29と同じです。

そして、iPhone 7 Plusと接続して音楽を聴いてみたんですが・・・なんだ、普通じゃん、というのが率直な感想です。いや、普通過ぎて、ちょっと拍子抜けしました。

まず、良かったところから。

Bluetoothの安定性がまるで違います。これは本体の形状や大きさとも関連するかと思いますが、とにかくEP-B27は安定しています。ってゆっか、普通です。音楽を聴いていても、途中で途切れたり、ジャンプしたりすることもなくて、また、よくある音楽再生開始時に音が飛ぶような現象もしっかり抑止されているのは素晴らしいです。当然、遅延はあるんですが、これはBluetooth機器として普通なレベルだと思います(NW-M505は優秀ですよ)。

懸念していた音質ですが、まぁ、良くは無いです。良くない、というのは、SONY NW-M505&SHURE SE112で普段Bluetoothオーディを聞いている僕の目線で、良くない、という意味です。音の良さってのは難しくて、ドンシャリ、広がりが好きな人も居れば、音の正確性や音像定位、中音域の繊細な表現力を重視する人まで色々居るので、単純に良い悪いとは言いづらいところ。僕はあまりドンシャリは好きじゃないんです。で、このイヤホンはドンシャリ系なので、あまり音は良くないと思います。

Macに繋いでコーデック確認してみましたが、やはりSBCです。apt-Xには対応しない。ただ、正直この音質だと、SBCかapt-Xか、という差を聴き比べるのもちょっと難しいかな、と思いましたが。

ただ、それでも結局、1日通勤で使ってみて思ったのは、通勤等で使う分には、これくらいの音質のほうが実用的なのかな、というところ。もっと静かな環境で音楽を聞くような場合なら、音の再現性みたいなところが重視されてしかるべきだと思います。ただ、このイヤホンの用途として、通勤中の電車の中とか、それこそスポーツしながら聞くことを考えると、ドンシャリで、小さな音量でもメリハリが感じられるEP−B27のこの音質は、”アリ”なんだろうな、と思いました。

という訳で、アリなんです。EP-B29は、間違いなく「1日通勤で使う」ところまで至ってませんでしたから。

ただ、やっぱり良くないかな、と思ったところ。

本体が大きいのです。これが耳にほんのちょっと当たる。決して気になるレベルではないんですが、厄介なことに、長時間使ったあと、ふと、耳が痛いことに気づくというレベル。気になる人は気になるかもしれないです。それなりにサイジングは考えられてるかなぁと思いますが、やっぱり本体が大きいのは気になるところ。

そして音質についても、上記の通り、そもそもSBCだし、味付けに癖がありますので、そこは良し悪し。ドンシャリ系の弊害かもしれませんが、低音の定位が安定しない(広がりがある)、中音域が若干こもる。これが非常に難しくて、利用シーンを想定した味付けだと思うので、再現性を重視した製品とは比較しないほうが良いのかな、というところです。UBIOやサウンドシャキットを聞いたことがある人なら分かるかもしれませんが、メリハリの付け方って、単なるイコライジングだけじゃなくて、位相が・・・とか言い出すと長くなるんでやめた。兎に角、もうちょっと煮詰められる要素はあるかな、と思います。低音はね、頭の真ん中に「ストン」と落ちる感じが好きなんで。

あと、イヤーピース。ちょっと安っぽい感じがする。用途を想定してのことかどうか分かりませんが、個人的には、もうちょっと、しっとりとした触感の素材のほうが、フィット感も高くて良いと思います。どうしても、微妙な違和感がね、あるような、ないような・・・という、絶妙な装着感になる辺りも、もしかして狙いなんですかね。

細かなところで、本体脇のハードスイッチ、特に電源スイッチが意外に硬くて押すのに疲れます(苦笑)。

総じて、あまり「価格相応」という評価は、これまた人それぞれだと思うので、言いたくはないんですが・・・価格相応(苦笑)。安心してください。3000円の音がします。イヤホンとしての基本的な機能は押さえています。ドンシャリで、利用シーンに見合ったメリハリを得られます。ただ、音の味付けに癖があります。端的に言って、雑。つまり、価格相応です。

個人的にですが、このEP-B27は、UBIQで低音を抑えめにして音楽を鳴らすと、ベストなバランスになりました。イコライザでも低音絞ると丁度バランス良くなるでしょう。ただ、そうすると、音量を下げた時、メリハリが無くなります。そういうことなんですよね。うん。

最後に、AUKEYの製品についてですが、この辺の顛末を見てると、やっぱり当たりハズレあるのかなぁという、若干の不安は感じます。ただ、ユーザーに対してきちんとフォローしている姿勢は見えるので、これからに期待、なのかなぁというところ。期待して良いとは思います。

【2016/10/2追記】Macに繋いでみたらSBCだった。ということで、apt-Xには対応していないです。これも値段が安い理由かもしれません。

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