モニターアームを買い替えました。Amazonでコスパ良好と話題のHUANUO製のモニターアームです。いくつかタイプがありますがポール取付型のHNSS8を選んでみました。モニターアームはアームの可動域にモノが置けなくなるので、机が狭い人は意外に注意が必要です。
さようならBESTEK、こんにちわHUANUO
私とモニターアーム歴をまとめてみたいかなと思います。
今回はHUANUOのモニターアームを買ってみた話なのですが、ちょっと過去のモニターアーム歴をまとめて置こうと思います。モニターアーム選びの参考になればと思います。
私のモニターアーム生活は、2020年にBESTEKというメーカーの安いモニターアームを購入したときから始まります。
当時からAmazonベーシックやエルゴトロンのモニターアームの評判が高いことは分かっていたのですが、頻繁にモニターを稼働させる必要性もなく、モニターアームにどこまで機能性を求めるかも分からなかったので、とにかく当時評価が高く価格の安かったこちらのアームを購入してみました。
このアームは横方向にしかアームは稼働せず、高さはポールに固定して使うモデルです。当初はFHDの17インチモニターで使っていましたが、今は27インチの4kモニターで使っています。
ガス圧じゃないため自由に高さが変えられないということで、一部ではゴミ呼ばわれもするこのモニターアームですが、実はメリットもあります。強度が高く、対応できるモニターの重量幅が大きいこと、安定性が高いこと、そして安いことです。意外に安定性は実用上結構重要な要素になりますので、店頭などでモニターアームを見ることがあれば、どれくらい揺れるかは確認すると良いと思います。
その後、2020年の秋のブラックフライデーで、安売りされていた憧れのAmazonベーシックのモニターアームを購入しました。
しばらく4kモニターで使っていたですが、現在はPCトレーを取り付けてPC台になっています。
このAmazonベーシックのモニターアームをPC台に”格下げ”した理由ですが、ポイントはアームの根本の構造にあります。このアームは、ポールが短めで、斜め方向にアームが立ち上がっている形状になっています。この形状だと、アームの可動範囲にモノが置けなくなります。具体的には、上の写真で写っているスピーカーが、モニターアームの足元付近には置けなくなるのです。
モニターアームを導入される方の多くが、(私もそうでしたが)Youtubeなどでデスクツアー動画を見て、こんなレイアウトにしてみたい!と憧れて購入されたことでしょう。でも実際設置してみると、残酷な現実を突きつけられます。そう、大体の場合、机が狭くて思ったとおりのレイアウトが取れないのです。
実際、デスクツアーなどで紹介されている事例の場合、そもそもデスクの天板がかなり広いケースが多いです。例えば我が家はニトリのプレフェの一番大きな天板のモデルを使っていますが、これで奥行きは60cm程度、27インチ以上のモニターは画面が近すぎて使い物にならないのが実情です。
そうなると、アーム形状としては、根本から斜めに立ち上がる物より、ポールである程度の高さまで足元のスペースが確保できるもののほうが使い勝手が良いのです。
皮肉にも、憧れのAmazonベーシックのモニターアームはスペースの要件が私のデスク環境に合わず、結局再びディスプレイはBESTEKのモニターアームを使うことになり、今に至っていました。
とはいえ、M2 MacBook Proを購入し、ドッキングステーションも購入してかなりデスク環境も理想に近づいてきた今日このごろ、そろそろこのBESTEKのモニターアームも買い替えたい気がしてきて、ついに新調しようと思ったわけです。
このような経緯で、今回モニターアームを購入したいと思ったわけですが、このBESTEKのモニターアームを最初に購入した頃に比べると、今は要件ややりたい構成もはるかに明確になっています。Youtubeのレビューなどいろいろ情報収集して、結果、HUANUOというメーカーのモニターアームが安くてやたら評判が良いことが分かってきました。
いわゆる中華メーカーで品質などに不安のあるところもあるのですが、ちゃんとJapanの代理店もあるようだし、出荷もAmazonだし、とにかくレビュー動画も多く出ているのでこちらのメーカーのモニターアームを購入することにしました。
HUANUOのモニターアームにもいくつかタイプがあります。耐荷重も重要なのですが、今回は机の上のスペースの有効活用が要件ですので、とにかくポール式で、ある程度の高さの確保できることを考慮して、HNSS8というモデルにしてみました。
HUANUOモニターアームHNSS8
さくっとAmazonで購入してみました。価格はちょうどセールをやっていて4000円くらいで買えました。
まあモニターアームの梱包なので、こんなもんでしょう。
中身もさくっと収められています。Amazonベーシックのモニターアームが発泡スチロールでガチガチに固定されていたのに比べるとシンプルでコンパクトですが、これはこれで十分だと思います。マニュアルは日本語のページもあります。マニュアル通りに取り付ければ問題無いとは思いますが、一部六角レンチの指定が違うとか細かなエラーはありますので、その辺は価格相応ということで。
箱の中身はこのような感じですので、モニターアームを取り付けたことがある人ならぱっと見て何をどうすればいいかは想像が付くレベルです。そんなに難しくはないですが、ネジ類の袋が一つにまとまっているので、どのネジをどこで使うかとかの細々としたところは自分で確認する必要アリです。似たような種類のネジが多く同梱されるモニターアームでは、ネジの種類ごとに小袋で別れている製品が多いと思います。
ガス圧アームの肝、アームの強度調整については、これでもか、ってくらいの注意書きシールが貼られています。これ調整必要なこと知らずに「凄い硬い」とか言っている動画レビューも普通にあったので、マニュアルはちゃんと読みましょう。
早速組み立てです。まずはアームの根本部分、ポールにクランプを取り付けます。このアームはクランプとグロメットの両方に対応するため、どちらかを選んでパーツを組み上げることになります。ウチのデスクは普通にクランプで付きますので、クランプの幅だけ合わせてネジ止めします。
付属の六角レンチでネジ締めすれば良いのですが、若干狭いところもあるので、写真のようなコンパクトなソケットレンチがあると便利です。
机に固定します。このアームのちょっとした弱点ですが、このクランプの下側の受け皿が小さめです。もうちょっと広いと安定性が増すかなあと思いました。
ちなみに、このモニターアームには、このクランプの裏側に付けるケーブルガイドが付属するんですよね。ちょっと凝ってて良いなぁと思いました。
机の上はこんな感じで、アームの足元にスピーカーを置きたいのです。ポールが長いとこの構成ができます。アームが斜めに生えているとこれができないのです。
スピーカーを避けて上のほうにアームを固定します。
ここで一つポイントなんですが、手順上、アームをこのようにポールに固定してから、ディスプレイを取り付けるように指定されています。モニターアームの製品によっては、ディスプレイを固定してから、ポールに刺すように指定のあるものもありますので注意が必要です。
なぜポール先に固定しなければいけないかというと、これは実際ポールにアームを固定してみると分かるのですが、結構ここがキツく出来てるんですよね。ディスプレイを付けた状態でこれを差し込んで、さらに根本をネジで固定するのは構造上難しいと思います。しかもこの部分は金属ではなくプラスチックで出来ているのも理由かと思われます。コスト面、強度面のバランスから、この構造、手順になっているんだと思います。
そのため、ディスプレイのVESAマウント部の、上の2本のネジ止め部が、引っ掛けて固定するような形状になってるんです。これどうしてこういう形状になっているのか理由が分からなかったんですが、今回やっと理解できました。
このようにディスプレイ側に上部2本ネジを軽く締めた状態で、マウント部に引っ掛けて固定し、あとで下2本を含めてネジを締める形で固定するという手順になります。
ここでポイントですが、作業性を考えてアームのガス圧を下げて(下がりやすいようにして)作業をしたくなるところですが、これをやるとディスプレイを引っ掛けた瞬間、アームがディスプレイの重量に負けて落ちてしまうことがありますので注意が必要です。
取り付け完了です。BESTEKのアームから交換したことで、アームをスピーカーの外側までずらすことができて、机の前側のスペースに余裕ができました。
全体ではこんな感じになりました。
ケーブルが見えるのが若干かっこ悪いですが、保守性など考えるとやはりディスプレイ関連のケーブルはアームに沿って這わせるよりも下に流しておいたほうが良いんですよね。そもそもHDMIやUSB-Cケーブルなど、規格によって長さに制限のあるものもあるので、意外と自由度は低いです。ならばケーブルはそこまで隠すことにこだわらなくて良いかなと思っています。
この構成、かなりディスプレイとモニターアームの根本が離れた構成で、特に大きなディスプレイをマウントするとポールが傾いたりする懸念があるのですが、このディスプレイアームも、やはり多少傾いてしまっています(苦笑)。もうちょっと配置は工夫したいかなぁと思いつつ。
モニターアーム自体の使い勝手ですが、これは評判どおり便利だと思います。動きもスムースですし調整も簡単です。HUANUOのモニターアームを何本も買ってしまっている人も居るようですが、実際使ってみて、その気持ちが理解できました。この品質でこの価格なら、全部モニターアームで浮かせてしまいたくなります。
確かにエルゴトロンなどのタフで高級なモニターアームも良いのですが、HUANUOのモニターアームも全然悪くない、と思っています。
マジ全部浮かせたくなるクォリティ
以上、コスパ最高と評判の高いHUANUOのモニターアームを買ってみた話でした。噂通り使い勝手良くて、これなら何本も買って、モニターアームで浮かせられるものは全部浮かせてみたくなります。それくらいの製品です。
モニターアームもハマると沼になるらしいと聞いたことがありますが、現状だとこのHUANUOのモニターアームを購入しておけばそんなに深みにはまらずに済むんじゃないかなぁとそんな気がしています。一方で、こういう新しいレイアウトにチャレンジできることが分かってくると、さらにいろいろ浮かせたくなって、そちらの沼にハマっていく気持ちがちょっと分かってきました。デスクレイアウトは基本的にハマると深いです。
HUANUOのモニターアームはそんな可能性を感じさせてくれる素晴らしいアイテムですので、オススメですよ。とにかくモニターアームの可動域には注意です。
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