XVハイブリッドにデイライトにもなるLEDライナーを取り付けた話

DIY

XVハイブリッドにLEDライナー取り付けました。純正品は高いので、社外品です。綺麗な仕上がりで満足なんですが・・・これDIYで取り付けるのは酷です。

LEDライナーを付けたい

XVハイブリッドに乗り換えて1年と半年くらい経ちますが、改めて。納車時のオプションで一つだけ最後まで取り付けを悩んだのが、「LEDアクセサリライナー」です。バンパーのコーナーにLEDを取り付けるものなんですが、ちょっと暗いとかいう評判もあり、スタイル的にもどうかなーと躊躇して、結局取り付けていませんでした。そもそもXVハイブリッド、初期状態ではフォグランプもアクセサリ程度の明るさで実用性はありません。どうやらそういうモノらしいです。

その後、特に取り付けようというモチベーションもなくしばらく過ごしていたんですが、最近増えてきたんですよね、LEDのデイライト付いてる車。スバル車も含め最近みんなフロントバンパーでLEDが光ってます。昼間も視認性のみならず、夜間のライティングのバランス的にも、意外にアリなんじゃね?って思い始めて、またLEDアクセサリーライナー欲しくなってきたのでした。

でも純正はやっぱり高いなぁと思っていたら、なんか社外品をAmazonで発見してしまい、思わず購入してしまったと。丁度お盆を過ぎて、気候も良くなってきたところで、これくらい派手めの弄りネタをやってみたかったというところも手伝って、今回DIY取り付けとなりましたわけです。

なお、涼しくなってきたし・・・と期待していたお天気ですが、期待は見事に裏切られ、台風一過の猛暑の中での作業となってしまいました。しかも初期不良は1週間以内に連絡してくれとか言われて、もうやるしか無い状態。まぁ、想定の範囲では、あります。

LEDライナーを買ってみた

購入したのはD-FieldデイライトLEDってなやつです。

GPEにも対応ということで、適合も安心。デイライトとして使える上に、保安基準適合のための「夜間の減光機能」にも対応します。ただし、これで確実に車検を通るというものでは無さそうです。

調べてみるとデイライト関連の保安基準はかなり厳しくて、要するに純正のアクセサリーライナー程度の「その他灯火」に収まる程度の明るさのイルミネーションじゃないと保安基準を通すのは難しいらしい。フォグにしてもデイライトにしても純正品があまり明るくないのは、この灯火関連の保安基準があるためと考えると、ちょっと納得しました。

まぁ実用上、保安基準は別としても夜間は減光されたほうが対向車にも優しいですし、これはこれで大切だと思います。

早速注文してみたわけですが、異常に長い納期などを見るに、これってやっぱり中国かなぁと思ったら、案の定中国でした。これいい加減、Amazonさん「出荷元」表示してくれないかなぁ、と常々思っていますが・・・。従来、中国からの発想だと通関手続きに結構時間がかかって、予定通り届かないこともよくあるのですが、今回は凄く早かったです。広州からの金曜発送で水曜には届いたし、そもそも注文したのが前週の水曜なので、1週間でモノが届いたということです。なるほど、こんなに早く届くこともあるんだ・・・と感動しました(いつも遅いのは上海だな、たしかに)。

中国から届いたLEDライナー

荷物はEMS(郵便)で届きました。結構いつも梱包が汚れたりちょっと潰れたりしているので今回さすがに壊れてないか心配だったのですが、全く問題ありませんでした。

雨風にも負けないようしっかりビニールコーティングされています。

ビニールを履いだら緩衝材です。

その中にダンボールの製品パッケージが入っていました。なるほど、ここまで徹底して梱包されていればそりゃ不慮の破損も起きないわな。

中はプチプチで個別包装されたパーツが鎮座しています。メッキパーツですので傷がつかない配慮は大切です。

とりあえず展開してみました。

Amazonの商品ページにもありましたが、説明書などは一切付いていません。デイライト部分とコントローラーユニットの間のケーブルはコネクタ部含めきちんと処理されていますが、電源やアースなどはケーブルが出ているだけです。コントローラー本体にシールがはられており、かろうじて、どのケーブルが何の用途かは分かる程度。もちろん中国語ですが。

懸念されたメッキ部の仕上がりですが、表面はさすがに綺麗です。ただ、裏面や端のほうはやっぱりバリがありますね。これがどの程度フィッティングに影響するかはわかりませんが・・・(後述:結構問題ありましたw)。

LED接続ケーブルの根本は一応このように防水処理されているようですが、若干、甘いかなぁという不安があります。実用上は問題無さそうなレベルではあるのですが、これあとでコーキング追加しようかなと思いました。

LEDライナー取り付け

という訳で週末土曜日、炎天下の中で取り付けです。流石に日中は暑すぎたので、ちょっと日が陰った15時頃から作業開始しました(焼け石に水でしたが)。

ゆ、指が写った・・・と、いうわけで、まずは配線の長さなど確認のため、バンパー前に並べてみました。若干、長いほうのケーブルが短くて、コントロールユニットの設置場所によってはケーブル届かないかなぁという不安のある感じです。標準的な設置位置が分からないので、とりあえずケーブル余長には気をつけよう、という感じです。

まずは動作確認です。このLEDデイライトは、ACC/電源、アース、そして減光のためのスモール線が必要になります。運転席下にあるナビの接続ハーネス(すだれ)にいろいろ出ているので、ここから取ることにしました。アースはとりあえず、電源についてはACCではなくIGNを使います。スモールはイルミネーション。どちらも端子があいていたので、ギボシを噛ましてケーブルを接続しました。

とりあえずこんな状態で点灯確認です。

イグニッションONでライトが付きます。明るいです。非常に明るい。

ライトを点けると減光しました。写真では分かりづらいですが、ちゃんと減光しています。特にLEDに欠けなどもなく、とりあえず点灯試験と結線確認は完了です。

IGNとイルミネーションはこのハーネスを使って車内からエンジンルームに配線、アースはエンジンルーム内で取ることにしました。

次に下調べとして、車内とエンジンルームの間の配線をどうするかを確認しました。エンジンルームと運転席の間にいくつかケーブルが通っている形跡がありますが、上部のグロメット部分はダッシュボードのメーター部の背面に入っているので使えず、やっぱり中央に見えるグロメットを使うことにしました。

これがなかなかに固くて泣けるんですが、頑張れば外れます。ゴムがかなり柔らかくて強靭なので、穴あけ加工は結構苦労しました。

グロメットを外した先はこのように防音材に阻まれていますが、指を突っ込んでみると、この防音材の上側から運転席足元にケーブルを通すことが可能になっています。ちょっと切れ目とか入れたほうが安定しそうではありますが、ケーブル通すのはそれほど難しくないです。

ここまで確認して、なんとか行けそうな気がしてきたので、LEDライナー本体の取り付けにかかりました。

そして案の定、バリが原因でフィッティングに問題のある箇所が見つかりました。写真ではとても分かりづらいですが、ライナーの外側の下側、フォグカバーに隠れるところの端のところにバリというか形成痕があって、これが原因でしっかりはまらない状況になりました。ここ、表面のシルバーメッキ箇所と当然繋がっているので、バリを削ろうとするとどうしても表面も傷ついちゃうんですよね。

なかなか厳しいところですが、かろうじてカッターで削って実用上問題のないレベルに加工することができました。しかしなぁ、せめてこの辺の、フィッティングに問題が出るところにバリが出るような形成はできれば避けて欲しいもので・・・

LEDのケーブルを通す穴がフォグカバーには空いていないので、これを確保する必要があります。すでにフック部分にそれなりに穴があいているので、これを広げてあげました。

これくらい。素材が柔らかいのでここの加工は簡単です。

LED側のケーブルの端子は十分に小さなものになっているため、これくらいの穴でも十分通せます。ボンネット側にはいくつかサービスホールがありますので、どこでも通せます(ケーブル余長を考えて効率的なところを通してあげる必要はあります)。

という感じで、LEDライナーをはめ込み、元々ライナーが付いていたビスで固定しなおせば終了です。ビスのフィット感など全く問題無く、フィッティングは(前述のバリで浮いてしまう辺りを除けば)完璧です。これ絶対、金型は本物じゃないか・・・と思うレベルです。

ここから怒涛のケーブリングです。まずコントロールユニットの置き場所ですが、運転席側、ヘッドライトユニットの後ろ辺りのこのスペースになんとなく収まりそうなので置いてみました。水もあまりかからなそうだし、良いかなと。ちょーっと助手席側のLEDライナーまでケーブルが厳しいかなぁという不安はありますが。

運転席側から助手席側へのケーブリングですが、これ下手なところ通すと断線とか怖いので、ヘッドライトウォッシャーの配管に共締する形で配線しました。下手にボディに当たると擦れたりすることがあるので、この配管に完全に添わせてあげます。

そこからヘッドライトユニットの下にケーブルを落としてLEDライナーに繋げます。

これは助手席側。ライト周りのケーブルがいろいろ飛び回っているので、適当なところに共締して干渉しないようにしてあげます。結構ギリギリ。

逆に運転席側はケーブルが余っているので、ぐるっとまとめてフォグライトのケーブルに共締です。ケーブルの取り回しについては、ヘッドライト周りのケーブルがそもそもごちゃごちゃしているので逆に取り回しも固定もそんなに難しくない印象です。

車内への配線を造ります。グロメットに穴を開けて(カッターで切れ込みを入れて)ケーブルを通し、ギボシで端末処理します。車内とエンジンルームでオス・メスを間違えたりしないように注意です。

ケーブルの車内への引き込みはこんな感じで通せます。防音材の上側からケーブルを押し込んであげると運転席足元上部に落ちてきます。思ったより簡単です。アースは再始動用バッテリーのアース端子から取り、まずは結線完了です。

感動の点灯の瞬間です。運転席側。こんな感じに光ります。

助手席側。フォグとスモールを点けてみました。

一応すべて繋がったので、配線の仕上げです。バンパー内を通したケーブルはインシュロックで固定しました。

運転席から通したケーブルはスパイラルループでまとめて上側に持ち上げます。

こんな感じでエンジンルームの運転席側の端を通します。なんか水に濡れそうで嫌なポイントではあるんですが・・・あとで下側に通しなおそうかな。

仕上げです。さらにスパイラルループでまとめて、再始動バッテリーのケーブル周辺に這わせて固定しました。ケーブルがボディに当たりそうなところにはウレタンスポンジを挟み込んでいます。

最後に運転席側です。グロメットから通したケーブルはこの位置、運転席奥に出てきます。比較的親切な感じですね。

途中省略。もう面倒臭くなって、全部束ねて終わりにしました(苦笑)。それでも一応、スパイラルループでケーブルはまとめてペダル類の操作の邪魔にならないように通しています。

これでやっと完成です・・・。結局3時間以上かかりました。

LEDライナー取り付け完了!

仕上がりです。もうすっかり暗くなってます。

これが日中のデイライト状態。エンジン連動で点灯します。ちょっと想定外というか、どうなるかな、って思ってたんですが、ウェルカムランプとも連動して点灯します。

夜間のイメージ。ライト、スモール、フォグ、すべて点灯するとこんな感じ。思った以上にいかつい印象でかっこよい仕上がりですよ。

デザイン的に純正のアクセサリーライナーってどうかなって思っていたんですが、このLEDデイライト、明るさもそうですが思い切ったライティングデザインでなかなかカッコいい仕上がりだと思いますよ。

夜間の照射範囲の感じですが、このLEDライナーというかデイライトというか、丁度コーナリングライトみたいな範囲を照射してくれるんですね。これ分かる人は分かると思うんですが、山道やコーナーでこの領域が薄っすらとでも照らされると、ものすごく運転が楽なんですね。従来だと、ハイビームにしたらなんとか明るく見えるかな、という程度だったのが、このLEDを付けたことでかなり安定的に見えるようになって安心感がかなり増しました。これ多少期待はしていたんですが、実際走ってみたら期待以上の効果でしたよ。

デザインは満足、バリは惜しい、あとは耐久性

以上、DIYでLEDライナーというかデイライトを取り付けた話でした。XVハイブリッドでLEDライナーを後付したというレポートがほとんどなかったので、こんな感じになりますよ、という参考にしていただければと思います。

今回、純正の半額以下のLEDデイライトを取り付けしましたが、デザインは最高、機能的にも良い感じ、バリはちょっと残念ってところ。あとは耐久性ですね。価格的にはまぁ安くなかったんで、もうちょっと品質を求めたいところかなぁとも思わないでも無いところ。とりあえずDIYは大変だけどいろいろ得られるものも多く楽しかったです。

・・・でもやっぱり、こういう作業は涼しくなってからやりたいですね。本当は。

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